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王宮での1日でどっと疲れた私は翌日
気分転換にティナと街に買い物に行くことにした
前世の記憶が戻ってからの初めてのお買い物!
私はウキウキしていた
基本的には屋敷に行商の人が来るから自分から外に買い物に行く事はない
前世の記憶が戻る前は街に遊びに行くより
父様と剣術の訓練を受けている方が
楽しかった。
友人がいない私にとって街に行ってもどうせ1人だからつまらないと思っていたから
・・・・・・・・
最近は父様はブラッドの教育に熱が入ってるし
婚約者候補になってからは剣術は控えるように言われた・・・・
別に婚約者になるつもり何てないのだから問題ない。って言ってもまだ候補である以上はケガなどしてはならないという事だった・・・・
考えた末に街に買い物に行きたい。って結論になった。
しかも今はティナがついてきてくれる。
もう1人じゃない。
再来年学園に入学したらいっぱい友達できるかな?
前世の時はいっつも友達と遊んでたな
好きな人の話したりご飯食べに行ったり、
楽しかった記憶を思い出してしまったら
すぐ行きたい。
昨日はアルバート様の優しさに触れてしまって
変に疲れてしまった。
私も本当は楽しかった・・・・言えなかったけど。
アルバート様が私じゃない婚約者候補を選んで幸せになって欲しいな・・・・
あ!ローラに出会ったらローラを好きになってしまうから他の婚約者候補の令嬢も辛い思いしてしまうのかな?
それなら候補を絞るのは入学した後アルバート様がローラに会ったあとがいいのに。
誰も傷つかずに済んだら1番いい。
でもローラが誰を選ぶかなんてわからないものね・・・・
そもそもローラって存在するのかな
今度父様に確認してみよう。
ローラ・カミュー男爵令嬢・・・・
父様が知ってるといいけど。
「お嬢様準備終わりました!さあ行きましょうか」
ティナはニコニコして私を待っている
ティナも楽しみにしてくれたみたいだった。
それが伝わってきてより一層私は嬉しくなる。
「うん!ティナ行きましょ」
ティナの手を繋いで馬車に乗る。
街の近くまで馬車で行って後は歩いて回ると御者に伝えた。
伯爵令嬢ではあるが今日は街娘風の洋服にしてもらった。
あんまり貴族ってわかると周りの反応が良くない
万が一誘拐などされては大変だから、
治安はそんなに悪くない街なのだが念には念を。
護衛がついてるならいいけど
私はつけていない。
ティナ1人ぐらいなら守れる自信はあるのだから。
昼食まで時間があるから先に雑貨屋に行こう。とティナと手を繋いだままお店に向かった。
端からみたら私達は友達か姉妹にしか見えないかしら
あれ?
雑貨屋の前で店内に入る瞬間のアーサーに会った。
「アーサー様?」
その声に振り向いたアーサーが私に気づき嬉しそうな顔をして
「オリヴィア嬢!こんなところで会えるなんて、あなたにはいつも驚かされる」
ティナが
「あの方はどちら様ですか?」
そっかティナは会ってなかったわ。
「前話した騎士様よ。昔領地でもお会いしてるの」
ああ、とティナはすぐ理解してくれた。
ティナには夜会での事も王宮での大会の話しもしていたから
「アーサー様も雑貨屋に買い物ですか?」
言っては何だが女性が好きそうな雑貨ばかりで男性が好きそうな雑貨はここにないような・・・・
「『様』 は入りませんアーサーと呼んでくれるかな?あなたはオレの命の恩人なのだから」
私は少し悩んで・・・・
「じゃあ私の事も呼び捨てでいいです。私の方が年下ですし・・・・小さい時にお会いしてるなら幼なじみと一緒でしょ?」とアーサーに微笑む
アーサーは少し顔を赤らめ私から視線を外し手で顔を隠して「わかった」と一言
そして
「オリヴィア・・・・」と呟いた
アーサーの顔は真っ赤に変わっていた
「は・・・・はい!」何か名前呼ぶってこんなにはずかしいのね
昨日もアルバート様を名前で呼ぶだけで恥ずかしかったから今のアーサーの気持ち少しわかる気がする。
クスクスと笑いが出てしまった・・・・
「アーサーどうしてこのお店に?妹さんか彼女さんのプレゼントですか?」
彼女・・・のフレーズに自分で言って何だか胸の奥がチクッとした。
『この気持ちに気づいてはいけない』




