ブラッドの願い
オリヴィアが夜会の前日に倒れてから
人が変わったように優しくなった
僕が1人で庭園にいると今までの事を謝りに来てくれた
前のオリヴィアも好きだったが
今のオリヴィアは凄く近く感じるしオリヴィアが積極的に会話してくれる事が嬉しい
今まで手が届かなかった存在だったが今は・・・・
もしかしたら僕の願いが
叶うのかも知れない・・・・
王宮から招待で『騎士団実技大会』へ行くことに僕はあまり乗り気ではなかった
オリヴィアは前に王子の婚約者選びの夜会に行っている・・・・
もしかしたらオリヴィアが見初められたから招待されたのではないだろうか?
嫌な予感はその日1日中だった
オリヴィアが第一王子にエスコートされたり騎士のアーサーという男に手の甲にキスされたり
最終的には第一王子の婚約者候補だって?
僕はずっと隣にいたのに何も出来なかったし
何も言えなかった・・・・
1番辛かったのは・・・・オリヴィアが大会で飛んで来た剣から僕を守った事だ・・・・
あの時急にオリヴィアが僕を体で庇うようにかぶさって来た
分けがわからずオリヴィアを見上げるとオリヴィアは飛んで来た剣を弾き飛ばしていた!
嘘だろ?
一歩間違えたらオリヴィアがケガしていたかも知れない・・・・
僕をかばったせいで・・・・
僕の血の気がどんどん引いて行く・・・・
オリヴィアを失うかも知れないと思ったら生きた心地はしなかった・・・・
僕なんか守ってくれなくていいのに!
オリヴィアがケガをする事の方が辛い!
それでも僕は非力だ!オリヴィアのようにとっさの行動なんて出来ない!
僕は子供なんだ・・・・
だからオリヴィアの結婚についても何も言えないし
言う資格もない
僕は今しなければいけないことがある
この家ブランジュ伯爵を継ぐ事だ
僕が18歳になって結婚できる時まで
一生懸命いろんな事を学ぼう!学園にも必ず通って
誰にも負けない!常にトップでいてみせる!
剣術もオリヴィアを守れるぐらいは頑張りたい
僕ができる事全て頑張りたい・・・・
キャロルと結婚してもかまわないって思ってたが
今はありえない
この気持ちに気づいてしまったから・・・・




