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王宮での夜会から半年が過ぎた頃
王宮から招待状が届いた
『騎士団実技大会』への招待状だった
騎士達の腕試しのようなもの
「え?どうして姉様に王宮から招待状がくるの?」
キャロルは何だか納得行かないようだ!
確かに・・・・夜会以降何も連絡はなかったのだから婚約者選びも候補に入っていないと思うのだけれど・・・・
え?ゲームでこんなシーンあった?
そもそも何で私が呼ばれるの?
宛名は父様と私宛てだったが家族でどうぞとの事だった
「きっと父様の関係で社交界デビューしたオリヴィアにもって事じゃないかな?」
ブラッドはキャロルをなだめる為に説明するが
全く私も意味がわからない
確かに父様は昔騎士団にいたのだから呼ばれてもおかしくないのかもしれない
でも私は・・・・この時期に王宮に行くのは気が引ける
1年間はおとなしくしていたかった
ゲームでは私はこの頃絶賛アルバート様に猛アタック中だったはず・・・・
しかもまだ主人公が出て来てないから
この辺のイベントはゲームではスルーされていたのかも
「オリヴィアは行くの?」
ブラッドは何か心配そうだ・・・・
「ええ王宮からだし家族でってことなら特に意味はないのかも」
「そうだね・・・・」ブラッドの表情少し暗くなるブラッドの様子が少しおかしい気がするが
未知の場所に行くのは凄く気が引ける
しかも王宮からの招待・・・・
断ること何てできないのだけれど
私達は5人で行くことにした
大会当日馬車で王宮に向かう途中キャロルは初めての王宮にテンションが上がりまくっていた!
10歳の女の子にとっては憧れの場所に行けるのだから無理もない
無邪気に笑うキャロルは可愛い!素直にそう思う
これからでもキャロルとの仲は修繕できるかな?
と思いながらキャロルを見つめていたら
私の視線に気づいたキャロルが
「何見てるの!」鋭い目付きで睨んでプイッと顔をそむけられてしまった・・・・
仲良くは・・・・無理かもしれない
王宮に馬車が到着して
出迎えてくれたのは意外にも第一王子のアルバート様だった!!
えーーーーーーーーーー?
アルバート様が何で私達を待っているの?
本当に意味がわからないし
怖い・・・・
アルバート様は私が馬車から降りる時手を差し出しエスコートしてくれた・・・・
「オリヴィア嬢待っていたよ!」
「あ・ありがとうございます・・・・」
震えそうになる手を何とかこらえてお礼を述べた
何で?何で?何で〰️?
私アプローチ何てしてないし
この半年王宮にも行ってない!
まさかの招待したお客様全員を出迎えてるとか?
王子様が?
ありえない!
しかしアルバート様は次の招待客を待つことなく
私達を競技場へと案内してくれた
アルバート様は席の近くまで案内してくれたが観覧席は王子様達とは違うようでここで別々となる
アルバート様はゲームでオリヴィアには見せたことないであろう笑顔で
「それではオリヴィア嬢また後で」と耳元でささやいた!一瞬で私の顔は赤くなる!その笑顔が眩しすぎて立ちくらみを起こしそうになる・・・・
フラッとした私を近くにいたブラッドが支えてくれた「オリヴィア大丈夫?」
「ええ大丈夫よ・・・・ただ第一王子様にびっくりしただけ」ブラッドもそうだねといって私達は席についた
アルバート様の「また後で」の言葉を思いだし今度は顔が青ざめていく・・・・
私達の後ろにいたキャロルは第一王子様を生で見て目が釘つけになっているようだ
あー惚れたな・・・・
私は頭が痛くなりそうだった




