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気づいた時には悪役令嬢になっていた! それでも幸せな恋愛を望みます!  作者: NALI


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「え?・・・・アーサーはまだ戻ってないのですか?」



朝から、昨夜挨拶できなかったアレクセイ様に会いに、王宮に来ていた私はアルバート様から衝撃的な内容を聞かされた。



「後から応援部隊が後を追ったらしいのだが、アーサーを見つけられなかったそうだ。痕跡もないまま朝になり応援部隊だけが戻って来たんだ。」


嘘・・・・アーサーが戻ってないの?

私が理事長を追いかけなければ、黒髪の男に出会わずに済んだ。そしたらアーサーが行方不明になる事もなかった。

私の顔はどんどん青ざめていく。


「オリヴィア!オリヴィア!」


アルバート様は私の様子がおかしい事に気づいた

「オリヴィアは自分のせいだと思っていない?でもそれは違う!やっと手がかりを掴んだんだ!このチャンスは逃せなかった!それは、アーサーが1番わかっている!アーサーの意志で今は動いているから、オリヴィアはアーサーを信じてもらえないか?」


信じる?何を?

「でも私が追わなければ・・・・・」


「私もアーサーも早くオリヴィアとのいつもの日常取り戻したいと心から願っていたんだ。」



アルバート様は私の両肩に手を置いて、しっかり私と目を合わせてきた!

「アーサーは強い!簡単に負けない!アーサーを信じて!」


私は泣きそうな瞳でアルバート様を見つめる!

アルバート様は切なそうに私を見つめて、


「ごめんね。今は信じるしかないんだよ。」



私はアルバート様を見つめたまま・・・・・涙が溢れ出した。


アルバート様は私の頬に触れ優しく涙を拭ってくれた。


「アルバート様・・・・・ごめんなさい・・・・・」


「いいよ。」


アルバート様は私の涙が止まるまでずっと涙を拭いてくれていた・・・・・・


「もし、このあとすぐにアーサーが帰ってきたら、私がアーサーに怒られそうだね。」

優しく笑って私の気持ちを落ち着かせてくれた。



だんだん気持ちが落ち着いて来て・・・・・・長い間ずっと、アルバート様に頬を触られていた現実に私は顔が真っ赤になった。


慌てて私はアルバート様から離れて、真っ赤になった顔を隠すように下を向いて

「もう大丈夫です。・・・・・アーサーが今日帰ってきたら恥ずかしいですね。」


「そうだね!今は信じようね」


アルバート様の言葉の中にはアルバート様自身も心配してるって伝わってくる!だから私だけが泣いてはいけない。



コンコンコン



絶妙なタイミングでノックが聞こえた。



「エドガーです!」




アルバート様はどうぞとエドガー殿下を部屋に入れた



「オリヴィア!アレクセイが待ってるよ?」


エドガー殿下私の顔を見て驚いていた。

「オリヴィア・・・・泣いたの?兄上がなかせたの?」

と言ってアルバート様を睨んでいる!


「殿下!違います!勝手に私が泣いたのです!アルバート様は慰めてくれてました!」



「オリヴィアは笑って!僕はオリヴィアが笑った顔がみたい」


エドガー殿下は私の頭をポンポンと撫でた!

私はクスっと笑って

「はい。ありがとうございます。」


「エドガーは凄いなオリヴィアを笑顔にできるのだから。羨ましいな。」



「兄上は贅沢だよ!僕だって・・・・」

(兄上が羨ましいよ・・・・・オリヴィアの婚約者になれるんだから)



エドガー殿下は言いたい事を途中で止めてしまって、顔少し不機嫌そうに見えた。


「殿下?」


私が心配そうに声をかけると、急に、ニコッとして

「兄上もういいよね?連れて行くね!」



「あぁ!大丈夫だよ。・・・・オリヴィアまたね。」




「はい。また伺います。」



私はエドガー殿下とアレクセイ様のところに向かう

「ブラッドはどうでしたか?」

先にブラッドにはアレクセイ様のところに行ってもらっていた。



「最初はブラッドもつらそうに話してたけど、アレクセイが元気そうなのを見て少し安心したみたいだよ!」


「そうですか、殿下がそばにいてくれたからブラッドもちゃんとアレクセイ様と話せたんだと思います!ありがとうございました。」

私が頭を下げると


「えー?僕何もしてないけど?・・・でもオリヴィアが喜んでくれたなら、そういう事にしとこう〜!」


私はクスクス笑った。

さっきまで泣いていたのに、エドガー殿下は私を笑わせてくれる天才だわ!



医務室について、アレクセイ様の笑顔を見て私も安心した・・・・・・。



「アレクセイ様!私達を守ってくれてありがとうございました。」



私とブラッドは頭を下げた。


アレクセイ様は逆に恐縮してしまい。また昨日と同じくらい顔が青ざめていった。



私達はアレクセイ様を困らせてばかりね・・・・・。



「殿下!ルーカス様は?」

医務室のどこにもいない!



「ルーカスは今、研究所にいるよ!自分に打たれた毒の成分を抽出して調べるそうだよ!」


「え?もう歩けるのですか?」


殿下も感心した顔をして、

「ルーカスって本当に凄いんだ!転んでもただでは起きないから!」




「じゃあ!そろそろ研究所に行く?研究所でランチしようよ!」



「いいのですか?」



「うん!オリヴィアもここより研究所の方が落ち着くでしょ?」



確かに今はここにいたら、アーサーが気になってしまう。



「殿下・・・・・ありがとうございます。」

私は殿下に向かって微笑んだ。


殿下は私の顔をみてすぐに微笑み返してくれた。

「オリヴィアは笑顔が1番いいよ」


そう言った殿下の顔は少し赤かった。















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