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理事長はそんなに若くは見えないのに・・・
足が速い!
私がドレスだから?ダメだ逃したらダメだ!
外は暗くて外灯と月明かりが頼りだ!
このままでは追いつけない!私は足元にあった石ころを拾って理事長の足元に向かって投げた!
理事長の左足のふくらはぎに当たってバランスを崩した
「痛っ!」
理事長は私に振り向いて・・・・・
「君は頭が悪いのですか?令嬢ごときが大人に敵うと思っているのですか?」
理事長の苛立ちは隠せない!
「勝負なんて、時の運でしょ?私は運がいい方なの!あなたに負ける気がしないわ!」
「そうですか?しかし今日は私の方が運がありましたよ?」
そう言った理事長の後ろから、人影が見えた!
・・・・・・・・・
いた!黒髪の男!『カミュー』を名乗る男!
「あー!また君ですか?」
「どうしてここに?」
「ここに私が育てた大事な子が隠れているはずなんで探していたんだが!君がもしかして隠しているとか?君にはもう用事はないと聞いていたんだが・・・・・・」
黒髪の男は剣を私に向ける!
理事長はその隙に逃げて行く
「待って!」
「君の相手をしてあげるよ!」
「君一人なら私は負けないし、今回は手加減はしない。」
男は言い終わらないうちに私に切りかかって来た
カキーン
剣で男の剣を受け止めるだけで、体に振動が伝わる!
カンカンカーン
私は剣を受け止めるだけで、私から一切攻撃できない!
どんどん私は押されて行く!
男が剣を振りかぶる!
ヤバい切られる!!!!
「オリヴィア!しゃがめ!」
その言葉に男が後ろに飛んで私から離れる!
声の主は私の上をまたぐように飛び越え、男に剣で切りかかった!
・・・・・・・・・アーサー
「アーサー・・・・・?」
アーサーだ!アーサーが来てくれた!
黒髪の男とアーサーの打ち合いは、アーサーの方が圧倒的に強い!男は先程とは逆で、アーサーに押されて行く!
「クソ!」
男はアーサーと間合いを取って、振りかぶってアーサーに斬りかかろうとするフリをして、アーサーが身構えた隙に逃げて行った。
アーサーは私の方に振り向き
「ケガないか?」
うんと頷くと、アーサーは
「ついて来るなよ!」
と言って男を追いかけて行った!
私の後ろから
「オリヴィアー!」
ブラッドが泣きそうな顔で駆け寄って来て、私に抱きついた!
「オリヴィア!オリヴィア!ケガない?」
「大丈夫よ!」
「オリヴィア!もうオリヴィアを置いて行くようなお願いしないで!」
ブラッドは大粒の涙を流していた。
「ルーカス様の事?でも何回同じ・・・・・・」
ブラッドかぶせて答えた!
「わかってる!それでも嫌だ!」
ブラッドの涙が止まらない。
「アレクセイ様とルーカス様は?」
「あの後すぐに、アルバート殿下とエドガー殿下が来た。」
「そう・・・じゃあ2人は大丈夫なのね?」
ブラッドはうんうんと頷く。
「理事長は?」
「逃げられてしまったの、黒髪の男が来たから。」
ブラッドは驚いて私の顔を見た!
「オリヴィア!大丈夫なの?」
「うん!アーサーが来てくれて、今男を追って行ったの。」
「アーサー様が?」
「アルバート殿下のところに戻ろう!デュークが一緒にいたんだ!きっと心配している。」
「そうね・・・・・アーサーは大丈夫よね?」
「アーサー様は強いから大丈夫と思うけど早く殿下達に報告しよう!」
「うん。」
アーサーが心配で追いかけたいけど、きっと私は足手まといだ!
アーサーがいなければ
間違いなく私は負けていた・・・・
私は弱い・・・・・・




