1話 唐突の死!?
夏、8月13日。この時期といえば夏休みである。しかし高校二年生である神崎ソウマは退屈していた。
しかも今は午後の6時夏祭りの真っ最中である。
が、ソウマは自分の部屋に篭りやりかけのゲームをしながらベッドの上に寝転がっている。
母親は夏祭りの視界をやっているし父親は出張だ。妹もいるに入るが彼氏と一緒に夏祭りに行ってしまった。
大きな過ちを犯さなければいいのだが。。。
家に誰もいない状況。友達も、ましてや彼女もいないソウマ。この状況で何をすればいいというのだ。
しかし家にずっと篭っているのはいささか健康によろしくない。少し外に出て散歩でもしてこよう
ソウマは意を決して重い体を起こしゆっくりと立ち上がる。流石にずっとゴロゴロしていたのでフラフラするな。
ソウマは家の玄関を出て鍵をしめる。久々に感じる外の空気は気持ちよかった。ソウマは大きく深呼吸すると歩き出した。
これから自分がどうなるかも知らずに。。
しばらく歩きソウマは大通りの交差点にいた。今の信号機の色は赤。信号が赤のときには横断歩道を渡ってはいけない。
小学生でも知っている常識。たとえ何があっても渡ってはいけない
がしかし、ソウマは自分の欲が耐え切れなくなるものを見てしまった。
そう、横断歩道のど真ん中に札束が落ちていたのだ。その金額はバイトじゃ一生かかっても稼げないほどの金額だった。
ソウマは、気づいたら横断ほどの真ん中にいてその札束を優越感に浸りながら握りしめていた。
後ろからトラックが来るのも知らずに。
不意にソウマの背中に激痛が走る。ソウマは、自分に何が起きているのかどうなってしまっているのかまるでさっぱりだった。
気がつけば目の前は真っ赤だ。意識が遠のいて眠くなる。
そしてソウマは何も知らずに意識を手放した。