~プロローグ~
前々から東方の二次創作を書きたいなと思っていたので、投稿してみました。
投稿することが初めてとなるので、何かと間違っている部分などがあるかもしれません。
その時はご指摘頂けたら幸いです。
また、文章構成に違和感を憶えるところもあるかもなのですが、楽しんで読んでくれたら最高です。
やぁ皆!元気している?
お前は誰だって?つれないなぁ・・・・あの工口好だぜ。
知らないって?まぁまぁ、そんなこといいから少し俺の話に付き合ってよ。
俺は物心がつく頃から自覚していたことがある、それは自分の中にある”力”だ。この力があったからこそ周りよりも人生を楽しく過ごせたと言っても過言ではない
その力のことを俺はこう呼んでいる「見極め把握できる程度の能力」と
この能力があったことで、道路の向こう側にいる女子高生のスカートがめくれて、その神々しい三角様を体感で10秒以上楽しむことができる
一般人なら、このようなラッキースケベなイベントは、ものの数秒で終わってしまうだろう。
だが俺は違う、豊満なボディを持っている魅力的な女性が屈んだことで見えた、夢の双山を長く楽しむことができるのだ。
どうだ羨ましいだろ。ん?もっと有意義に能力を使えって?知るか、この能力は良い子な俺に神様がくれたご褒美と言える、だから自分の為に全力で使う所存であります。
さて、なぜ俺が急に自分の身の上話を語っているのかというと、神様が良い子の俺に、またご褒美をくれたみたいだからだ。
「幻想郷にきちまったよ」
その歓喜な言葉と同時に、俺は両手を上げて万歳のポーズをしていた。
-----数時間前-----
「あっつい、こうも日差しが強いと行く気がなくなってくるな」
今の時期は夏真っ盛り、お天道様がこれでもかと俺の頭上でにこやかに笑っている状態だ。
生きる為に、必要なお金を調達する為バイトに向かってる最中だった俺の気持ちを家から数歩出ただけで心を折ってくれた。
「あぁ、家に帰って現代人の相棒であるクーラーで涼みたい…いや!このままでは駄目だな、気持ちを切り替えるためにも能力の特訓をしなければ」
そう決意した俺は、いつも通り美少女ウォッチングを始めた。
「うひょー、今日も目の保養になる子がいっぱい居るな、お?」
能力の特訓の為、仕方なく美少女の観察をしていた俺の目に、不思議な雰囲気を持つ女性が目に留まった。
その女性はすぐに人目が少なそうな路地を曲がったので、一瞬で人混みの中から姿を消したが、俺の”目”ではその一瞬でも十分に「人ならざる魅力を持つ」女性だと把握できた。
俺はポケットからスマホを取り出して画面の電源を入れた
「…まだ出勤時間までには時間が余っているな、よし、追い駆けよう」
印象が強かった女性だった為、人生を大きく変える起点となると考え、俺の中二心が疼いてしまい追い駆けることを決意したのだ。
数分ぐらいだろうか、女性を追いかけて気づいたら都心から随分離れたところに来てしまっていた。
「ここはどこなんだ?」
何十年も住んでいる街の筈なのに、ここがどこなのか皆目見当も付かない。
周りを見ても木しかなく、目立つ建物が一つも見つからない。
この状態で分かることをいうと、今居る場所は森の中ということだけだ。
慌てて追い駆けたので、いつ頃都心を抜け森の中に入ったのか憶えてない。
だから来た道を帰って森を抜けることも難しいだろう。
「まいったなぁ、軽い気持ちで追い駆けることを決意してしまったけど、このままならバイト遅刻してしまうぜ」
バイト先に、遅刻の理由をどうしようかと考えながら歩き続けていると、開けた場所に出てきていることに気付いた。
また、その場所を見渡してみると新たな発見があった。
それは、一つの建物である。
年季がある木造建築の建物で神秘的な雰囲気を発しており、その悠然たる存在感に貫録さを感じるほどだ。
大袈裟に表現をしてみたが、平たくいうと古びた建物が建っており、俗に言う神社がそこにはあった。
「古い建物を見て感動する奴の気持ちは分からなかったけど、この神社を見ていると感動することに理解できるな」
独り言でそんな感想を呟いている時に、ふと自分の目的を思い出した。
「あ!あの魅力的な女性は何処へ?」
辺りを探してみても魅力的な雰囲気を持っていた女性の姿を見つけることが出来なかった。
「ここに向かっていたと思うんだけどなぁ、神社の裏側も見てみるか」
そう思い神社の裏側に行くと、ふと違和感に気付いた。
「ん?何だ?ここだけ空間が歪んで見えるぞ」
他の空間とは何かが違うその場所をじっと見つめていると、この”スキマ”を広げる方法を俺は大まかに理解できたのだ。
「これも「見極め把握する程度の能力」が関係しているのか?」
ふむ、この能力は男の楽しみを通常よりも長く楽しめるだけがメリットではないようだな。
自分の能力の新たなる使い道を把握できたことで、俺は少しテンションが上がった。
「よし、バイトは遅刻確定だから新たなる力で分かったことに挑戦してみよう」
そして俺は今さっき理解したスキマの広げ方を行ない、その中に入ってみた。
こうして好奇心で行った行動が彼の人生を大きく変えることになるのだった。
スキマを広げて中に入ってみると、上か下か、右か左か分からない空間に入っていた。
方向感覚がまったく分からないところとなるので、俺はどこに向かえばいいのか迷ってしまった。
このまま、この不思議な空間から出ることができないのではないだろうか?…という不安を思うようになり、少し体が震えてきていた。
また、不安感を煽ってくれる状態は上下左右分からないという状況だけではないのだ。
この空間の不気味さを際立たせるように、辺り一面に目があり、その目がまるで不法侵入を行った俺を監視するようにずっと見つめている。
常に見られている環境は人に多大なるストレスを与えることになる、だから俺は早くも精神に大きな負担を感じており、焦りすぎてさっき行ったスキマを広げる方法を考えなしに行っていた。
すると、浮遊感が俺を襲ってきた。足元を見るとそこにスキマが出来ており、抵抗ができないまま落下した。
がさ…バキ…ドカ
俺は運良く木の上に落ちることができ、落下の衝撃を軽減していた。
「痛って、い、生きている」
涙目になりながら自分の人生は、まだストーリーが続いていることを痛みと共に実感していた。
感動をしばらく味わった後、周りを見渡して見てみると。
「また、森の中か」
振り出しに戻った気分だ。無限ループって怖いよね。
「結局何処にも行けなかったのかな?」
あんな不気味なスキマの中に入ったにも関わらず、成果なしか…へこんじゃうぜ。
「ふぅー、へこんでてもしゃーないからな!街に戻って店長に謝ろう…うわぁ、さっきとは違う理由でへこみそう」
一喜一憂をしながら、森の中を歩いていると、ガザガザと茂みの向こう側で動く影が見えたのだ。
「人かな?この歳で「迷子です」なんて言うのは恥ずかしいけど、このまま遭難してしまうよりはましだな」
俺はそう思い動いている影の方で歩み寄った。
だが、近づくことにある異変に気付いたのだ。それは、人影にしては随分と大きな影という点に。
「まさか、熊とかではないよな…ははは、いくら森の中とはいえ都心近くにある場所だ。そんな訳はない」
それにもし、森の中に熊が出るなら注意書きぐらい書くだろう。
少し筋肉質なおっさんが「やだぁ、この花キ・レ・イ」とかいいながら、お花摘みを行っているだけだ…あれ?熊よりそっちの方が怖くないか?
想像を膨らましながらその謎の影に近づいていると、向こうの影もこちらに気付いたらしく近づいてきたので俺は声を掛けた。
「おーい、ちょっと道に迷ってしまったから、道を教えて欲しいんだけど…」
そう声を掛けている最中謎の影の正体が分かったのだ。
熊のように大きいが、獣のようにフサフサな毛はなく、全身ゴツゴツとした岩で覆われている。手と足は2つあり、どちらも尖った爪がアピールをしているのだ。また、頭と思われる部分が見当たらない点も異形な生き物であると判断ができる要素と言えよう。
「ガォウウウウ」
異形な姿をしている生き物は、どこから声を発しているのか分からないが、不気味に吠えてきた。
「う、うわぁぁぁぁ」
俺は、その異形な姿をしている生き物を見て、情けないことに腰を抜かしていた。
お、終わった。俺の人生こんな何処なのか分からない森の中で、不気味な姿をしている生き物に捕食されて命を落とすのか。
「いやだ!俺は、まだ美少女と「きゃっはうふふ」な展開を楽しんでないのに死ぬなんていやだぁぁぁ!」
心の底から叫びながら、自分のピリオドが打たれるのを待つばかりだった。
ドッカン!
今さっきまで、「げへへ、今日はお腹いっぱいまで飯にありつけるぞ」と言わんばかりに、のしのしと歩いていた。異形な姿の生き物が爆発した。
いや、正しくは爆発させられたのだ。
「うお!」
俺は、その爆風によって遠くまで飛ばされて、ゴツンと岩に頭をぶつけてしまった。
くそ、頭が痛てー、目が霞んできた。
今にも意識が途切れそうになる中、声が聞こえてきたのだ。
「やった!お願いされていた妖怪をやっつけた。さてと、阿求様に報告しないとね」
声質だけで明るい女性だろうなと思った。
きっと可愛い美少女だろう。今度会ったら匂いを嗅ぐ、いやいや、お礼を言わないとな。
俺はそう考えながら意識を失った。
「おや?これはラッキーだね。こんなところに死体が転がっているなんて、労働力はいくらあっても、あたいは困らないからね。地霊殿にお持ち帰りしよう」
どうですか?楽しんで頂けたでしょうか?
まだ、プロローグなので何とも入れないという方が多いと思われますが
宜しくお願いします。
また、この作品は3人のオリキャラを使う予定です。