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7話 反抗期?

 クロフさんことクロフとーちゃま改め、クロちゃんと呼び名が変わったのは反抗期を迎えた3日目でした。

 

 威圧がなんだー。尊厳がなんだー。努力をしている子供を鼻で笑うパパなんてぇぇぇぇ!


と、嘆いたのが3日目の昼。

 その日、私は…飛んだのです!毎日小さな翼をパタパタ動かし、イカロスのごとく筋肉よ付けとばかりに動かし続けて3日目に飛んだのです!

 地上5センチでしたが。

 クロちゃんはその時「ふっ」て鼻で笑ったのですよ!この涙ぐましい努力を鼻で!

 以来反抗期に突入です。


 4日目にはとぼけたふりしてお腹がピーピーになる紫色のキノコのシチューを作ってやりました。

 ばれて毒消し草(勝手に命名)で中和。センブリも目じゃない苦さのシチューを泣く泣く食べる羽目になりました。

 くそぅ


 5日目、この日は早朝からクロちゃんを足をひっかけさせるべくあちこちの草を結び、いざ散歩に誘うべしと気合を入れたところで猪に襲われました。びっくり。いるんですね、猪。

 

 なんて感心しとる場合かぁ!

 

 超低空飛行と鈍足走行を組み合わせ(どっちも似たようなスピード)、木々の合間をすり抜け、もう駄目だと思った瞬間!


 どごんっ!


 鈍い音に驚いて恐る恐る振り返れば、仕掛けた草の罠に足をひっかけた猪がそのまま木にぶつかったようです。気を失っているようなので、止めとばかりにその鼻面に尻尾アタックをかましておきました。

 

 あれ?動物殺すの怖いって言っていた私はどこへ?


 まぁ、この猪さんは言葉が通じなかったので良しとします。

 さばくのは無理なので(大きさ的にも)クロちゃんとフィーラを呼び、今夜は鍋ですねとご機嫌に訴えれば、彼らはなぜか胡乱な目をしておりました。そして、なぜフィーラは脅えたのでしょう??。

 当然夜はクロちゃんがさばいてくれたお肉でなんちゃって猪鍋でした。

 すっごい恐る恐る食べてた。毒キノコ入れてないのに変なの~。

 お味はなかなかでしたよ。できるだけ和風に近づけるよう調味料も工夫しましたしね。満足です。


 そんなご機嫌な5日目を過ぎると、反抗期は終わりです。早いですね。でも終わりです。

 偶然とはいえ、一人で狩りもできるようになったからと、人里に近づこうミッションが発令されました。


 

猪は魔獣です。魔物の部類に入ります。食べようという種族はまずいません。

フィーアも魔獣です。食べられるかもっっ?!(((;゜Д゜)))ガクガクブルブル 


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