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20話 うふんであはんなハプニング!

えぇと、ポロリ?あります。苦手な人は避けてください

ポロリはR15になるのかなぁ?

「犯罪ですよ総隊長っ!」

「まてまて、今のは必要なことだ」

「そう。竜の子供には必要なことなんだよ」 


 アルノルドが抗議すれば、なぜかグレン様が変態(さらに格下げ)を擁護(ようご)して、変態はにこやかにぺろりと唇を舐める。

 

 なんですか、そのおいしかった的顔は!

 グレン様! もとい、グレン!なぜこの変態を擁護するのですか!?


 というさまざまな感情はとりあえず脇に置いておいて、私はとぉっとアルノルドの腕からジャンプして、そのまま回転を付けて尻尾アタックを変態の頬へとぶつけました。


「私のファーストキス返せ~!」


 あれ? いま、声出ましたね?



__________


 ひとしきり大暴れした後でなだめられ、隣の客間へと移動しました。

 部屋にあるのは当たり障りのない装飾品と、ゆったりしたソファーが二つ。ソファーチェアがさらに二つ。その間にテーブルがあり、ソファーにグレンとウィルシス、テーブルを挟んで向かいにアルノルドと私。ソファーチェアにリオン君が座っている。



「あらためて自己紹介。ウィルシス・スタンフォード。騎士団総隊長をやっているよ」


 今更席について優雅にお茶しながらお話ししたって、私のささくれ立った心は元には戻らないんですよっ。女が拗ねると戻るのに時間がかかるんですよっ。


「あ~、まぁ、さっきのは飼い犬に舐められたと思え? な?」


 飼い犬。


 ちらりと視線をウィルシスに向けると、ニコリとほほ笑まれる。だが、その笑顔がなんだか胡散臭く感じるのは気のせいでしょうか、それとも野生の勘でしょうか。

 アルノルドの頬がわずかにひきつってませんか?


「そう思われるのは不本意だけど、あれは竜族間の情報伝達の手っ取り早い方法なんだよね。声が出るようになったろう?」


 それを言われると納得せざるを得ないというか、でもやはり乙女な部分が納得できないというか。

 

「他にはどんな情報が伝わるんですか?」


 話に加わったのは、先ほどからうずうずしていたリオン君だ。今はメイドさんの代わりに彼女が運んできたお茶とお菓子を配膳し、同席することを許可されて椅子に座っている。


「他にはスリーサイズとか?」


 べしりとグレンがウィルシスの後頭部を叩きました。


「真面目に答えるとねぇ、人型になったときの姿が伝わる」


 人型ですとっ!?


 私は思わず前のめりになりました。なぜならば! 諦めていたからです。神竜しか変化できないとゼファーが言っていましたから。あのときのショックは今も忘れません、ていうか今朝のことだから忘れようもありません。


「古竜は人になれますか!?」


 ぐいぐい前に行きますよぉ~ッ。


「なれるよ。もう少し成長してからじゃないと自分での変化は無理だろうけど、手伝ってやれば・・ほら」


 ふわりと体が浮き、膝抱っこされたかと思うと、景色がぼやけ、次に視線の高さが変わり、懐かしい手足の感触がしました。

 それに、真っ白な髪が肌にさわさわと落ちる感触も。


「ん~、ちょっと未来の姿にいじっちゃったかな。でも可愛い」


 すらりと伸びた手足は大人未満、子供以上。高校生とか、それぐらいかな? 胸がそこそこ出てるからたぶんそれくらいの年齢で…


 胸?


 じっと自分を見下ろせば生乳が…


 ちらりと周りを見れば顔を真っ赤にするリオン君と、視線を逸らしているアルノルド、それから諦めたようにため息をつくグレン・・・・


「ピギュアアァァァ!」


 裸でした! 裸族でした!

 隠れるように前の人物の服にしがみつけば、再び私の姿は元に戻り、彼は優しく抱きしめます。


「ヤッパリ可愛いよね~」



 鬼です!鬼畜(きちく)です。彼は鬼畜決定です!

ウィル「早く大人になってね」

リーリア「大人になんてなるもんか!」

ウィル「でも心は大人だよねぇ~(ボソボソ)」

どこまで情報伝達されたかは謎。


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