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〜告白〜

「なっ…………ななな?」


突然のことに思わずあとずさりしてしまう瞬。



何…。コレってもしかして…告白!?


うわ〜、告白とか………されたの初めてだよ〜(汗)


つーか、ちょっと待て。


つい最近まで俺の事をまるで家の中に時々出没する黒き魔王Gの如く


嫌っていたというのに、なんだこの手のひら返しは。



おどおどしながらも、外見だけは平常をなんとか保とうと必死になる。


「…………、実は…あなたが転校してきた日………。」


遥は川沿いの手すりに前向きに寄りかかった。




〜遥 回想〜



一時間目の前の休み時間。理科室への教室移動の途中でだった。



(………今日転校生来るみたいだなぁ。どんな人だろ。)



私はそう思って廊下を歩いてた。でも途中でハッとした。



「!いっけない!職員室行かなきゃ!生徒会の資料もらうんだった!」


職員室に入ったら、すぐに一時間目始まりのチャイムがなっちゃった。


私は資料を貰って、職員室を出て理科室へ急いだ。


その途中であなたにであった。


(…!誰…?見た事ないわ。!もしかして例の転校生!?)


初日から余裕で授業をサボってるあなたを見て、思わず興味が湧いた。


コソコソ隠れながらあなたの後をつけた……。



教室の角に隠れてたら、突然内山くんたちが入ってきて…。


すぐに先生を呼びに行こうと思ったけど、怖くて身体が動かなかったの。


そのとき、あなたはアッという間に内山をやっつけたんだもん。


思わずスカッとしちゃって…。



それで、ますます興味が湧いて、放課後、サッカー部に行ったの。


金城くんが大っきな声で「仮入部、絶対来いよ!」なんて


叫んでるから、行き先はすぐに分かったわ。



影からコソっと見てたら、他の部員と比べ物にならないくらい上手いんですもの。


それで、試してみたくなったの。あなたの運と運動神経の良さを。


まぁ、そのときに彼氏がいない事を見抜かれた悔しさもあったけどね。




私も、まさか本当に10点以上入れれる何て思ってなかったわ。


普通に活躍してたら十分だったのよ。


それなのに10点どころか、もっとすごい差をつけてきたから、なんかもっと悔しくなってね。



同時に胸がドキドキして…。


それで昨日の決闘。二回も内山くんも倒しちゃうんだもん。


私、内山くんみたいな人の嫌がることする不良、嫌いだったんだぁ。


もう我慢できないくらい恋しくなって……。




〜〜〜〜〜〜


遥がそこで顔を真っ赤にして口ごもる。


「………。」


「………。お前生徒会長のクセにサボリ癖あんのか。」


「なっ…失礼ね!その時だけよ?」


「そっ…そうか?」


「そ…そうよ!」


「…………。」



どうしよう。この展開。


内山………ハートブレイクだな。完璧に。


可哀想だ。俺が言ってあげられる事ではないけど…。


…………。


「…とりあえず…。返事はまた今度でいいか?」


「うん…。待ってるから………。」


俺は軽く泉川に手を振って学校へと向かった。

信:…………俺らの


内:出番はァ!!!!


拓:どうなってんだぁ!

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