表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/25

〜生徒会長〜

「………。」


サッカー部員が一斉に黙る。


俺が拓也に


「誰だよあいつ。」


って耳打ちすると、拓也は


「この学校の生徒会長、「泉川いずみがわ はるか」だ。

 アイツの女子の支持率は高いからな。ヘタに逆らえば、すぐに廃部にされる…。」


と言った。



へー。怖えーな。


「あらあら、あなたは………転校生の山元 瞬くんじゃない?」


え…。何で俺の事知ってんだよ。



「見た所スポーツは出来なさそうね。どう?生徒会に入らない?」


…カチン。


「んだとぉぉぉお!?」


「おい!やめろ瞬。」


「なに?図星だった??クスッ。」


何なんだコイツ。失礼過ぎるだろ。


「へっ、そっちこそ…んなにツッパってっと、いつまでたっても彼氏できねーぞ?」


「……!!」


「……瞬。アイツが彼氏いないって…分かるのか?」


「俺の女に対する勘をなめんなョ。」


「あたしにたてつく気…?…いいわ。あたしとカケをしない?」


「……カケ?」


「おい、瞬。こんなヤツの言う事聞くなよ。」


「………サッカー以外でもスポーツはできるの?」


「球技ならな。」


「フフフ……。実はバスケ部の大事な大会でレギュラーの一人がケガをしてね…。」


「…何だよ。出ろってか?」


「…まぁ、そうね。

 それで、10点以上差をつけて勝てたら…サッカー部の存続を認めて上げるわ。」


「10点だと!?」


サッカー部員がざわつく。


「ただし、それが出来なかったらサッカー部は今後一切活動しない事!」


「瞬。やめろ!無茶だ!」


「いいぜ…?受けてやろう。」


グランドがざわつく。


「………ま、口だけは達者なようだし、せいぜいがんばりなさい。

 試合は3日後よ?二言はないんだからね?」





「おい!瞬、お前バスケできんのか!?」


「人並みに…な。」


「………。」


「拓也…、俺を信じろよ?絶対アイツとの賭けに勝ってやるよ。」


「………瞬。」


「さぁてと、道場行くかな!」


「……まてよ………瞬。」


信一が俺の後ろにくっついてきた。




「………勝機なんてあんの?」


「んー?信一も俺の事信用してねーのか?」


「……。」


「俺、土壇場に強いからダイジョーブ!」




「じゃーな!信一。俺、こっちだから!」


「……瞬。また明日な……。」


もうすっかり、陽が落ちていた。

泉:なんであたしに彼氏がいない事…分かんのかしら…。


瞬:すくなくてもそういうオーラが出てるし、誰の勘でも分かるだろ。


カーン!


拓:大丈夫か…?瞬…。


瞬:………し…死ぬ…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ