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神権政治バンザイ

霧越京。

月明かりが障子を淡く照らす中ーー

長上は一人、英賀手宗女から贈られたばかりの、豪華絢爛な絵巻物を広げていた。


巻頭には、金箔で輝く万葉仮名。


✒「天媛×長上~恋絵巻~ 神託成就はあと

ーー焚き染められた花橘と、芍薬のかほり。


長上、思わず声を漏らす。

「こっ…これは…」頁を開く手が止まらない。





️①幼少の邂逅:蓮池で微笑み合う天媛と自分


「( ^ω^)まあそんなこともあったけど……」



②月下の密会:花を手にした天媛の優しい眼差し


「( ^ω^)俺はただの衛生兵だぞ? すぐ円理朝の捕虜となったし笑」



⑥盛大結婚式:白無垢の天媛と晴れ着の自分


「Σ( ^ω^)!?」



⑦新婚温泉旅行:湯煙に包まれた甘い時間


「( ^ω^)バシャーン、温泉ポカポカー♨」






⛩ 神託の宣告


巻末に英賀手の万葉仮名。


「神託なり。長上よ、天媛と冥婚せざれば

 あやぎり朝滅亡すべし!!!」


ーーそうか。これが英賀手の仇討あだうちか。


長上は絵巻を元通りに丸め、深く深く溜息をつく。


「天媛と冥婚しなきゃ……国が滅ぶ?」


紫紺の眼差しが揺れる。次の瞬間ーー


「でも、俺には勾人さんが……!」

『わかるぞ~その気持ち。

 ……やっぱ、勾人しか勝たん

 ⊂(-ᄒΔᄒ-)⊃✨️』


昔から祈祷師に、

あなた憑かれてますよ☠

ここからは別料金です

効果には個人差があります⚠️

そんな風に言われている肥遺ひいも、脳内で言ったような気がした。


霧越京の新宮殿。その書斎に、切なさを湛えた長上の独白が、響き渡る。

その屋根裏。怨霊勾人、息を潜めて盗み聞き中。


「…でも俺には勾人さんが……!」

『長上ィィィ!!!!』


勾人は屋根の梁をバンバン叩こうとして、霊体がすり抜けながら、繁殖期全開モードに突入。


『長上の本命が俺だと…!認めてくれた…!』

「でも国が滅ぶと、勾人さんの密葬地も危ないし」


勾人は、硬直。

長上は、すっくと立ち上がり、決意の表情。


「そうだ…国が滅んだら勾人さん(お墓)も危ないじゃないか。

 冥婚して国を守ればいい!

 心は勾人さんのままだ!!


 英賀手宗女……なんてすぐれた神託なんだ……

 神権政治万歳(/^ω^)/」





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