表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/102

【自作】陽動

腑分けを終えた。阿諛は決意した。

あれは義賊などではない。

必ず裁きの場に引きずり出すのだ。


「………金持ちの家、用意しないと」


阿諛には一軒だけ、アテがあった。

代吏と、その事実上の妻子が暮らす一軒家。

あの場に実働犯をおびき寄せる。


まずは刑部に話を通してーー乳母から離縁をちらつかせる。


その見返りだけでなく、代吏のじいさん方には、しばらく羽振りを良くするための、

とびっきりの贅沢もさせてやろう。


それから先に、兵部の次女の身柄も抑えて置かなくては。


義賊さわぎの発端となった現場ーーその被害者である山師の娘の証言、


「阿子様は、身内以外でいの一番に駆け付け、わたくしども一人一人に、励ましの言葉をくださいました。数日前に、お会いしたばかりでしたのに」


犯人は、現場に戻ってくる。ましてや初犯。

さぞかし不安で不安で、気をもんで、耐えきれずに様子を見に来てしまう、人のさが。


「兵部」


少し話が。刑部の言葉に、兵部は眉をひそめた。


いまだ義賊を捕らえきれない、

刑部御自ら話し掛けてくるなど、明らかにおかしい。

しかも余裕の態度で。


政務後の領主館の廊下。

兵部は、胸騒ぎを覚え立ち止まった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ