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出会いは図書室で  作者: チミー
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ダンスは図書室で

連載ですが、一つ一つが短いお話なのでちょっとした短い時間に楽しんでもらえれば幸いです。

「やった〜」

と大声で言うと隣の席の親友のゆきが

「しー」

と、言って人差し指を立てた。

私、もも。小学四年生だよ!実は私3年生の時から入りたいと思っていたダンスクラブに入れたんだ。嬉しいな。

「やった〜」

私はまたもや大声で言った。そしたら隣にいたゆきがまた

「しー」

と言って人差し指を立てた。

だって、踊る曲は私が最近ハマっているスイーツキッズのラブストーリーに決まったんだもの。

五ヶ月が経った。

踊ってみてわかったんだけれど、みんなめちゃくちゃ上手い。聞いたら、みんなダンスを習っているんだって。だから毎日のように昼休みに多目的室で一人で練習している。

昼休みは15分だから、10分は練習して、5分は隣の図書室で過ごしている。

私は図書室に入った。

私の目は昔話のコーナーのある本に止まった。

表紙を見るとアヒルが書いてある。確か、この本は鶏の中に一個だけアヒルの子の卵が混ざってしまって、色々と困難を乗り越えていくお話だよね。最後はどうなるんだっけ。

私はその本を借りてみることにした。

家に帰って読むと、なんとその本の最後のページが破れていることに気づいた。

それから私は毎日練習をしたけれど、ダンスが上手いみんなみたいにはなれない。

私って、あのアヒルと似ているなあ。そんなことを練習の時に毎日のようにつぶやいた。

発表当日。

いよいよ私たちのグループの番になった。

最初は、悲しい雰囲気なので、ゆったりと踊る。

いつのまにかあの本のアヒルと自分を重ねる。

あのアヒルは生まれてから辛い目に色々とあった。

だけれど、アヒルとは諦めなかったんだ。一生懸命に自分の仲間を探した。

曲の最後。楽しい雰囲気に急に変わる。激しく踊る。

思い出した。アヒルは最後、白鳥になって飛び立つんだ。

曲が終わる。私は動きを止めて手を上げた。

私たちは完璧な踊りを踊れたんだ。

読んでくれて有り難うございました。

チミーの作品は他にも何個かあるので是非読んでみてください。

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