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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

短編もの。

【漫才小説】大馬鹿者と小阿保者。

掲載日:2019/11/08



 「「よろしくお願いしまーす!!」」



「というワケでね、祭りの季節なんですけども」

「いや、どこがやねーん。めっちゃ冬やわ!」


「冬ですねー。一年も『わっ』という間に終わりますねー」

「あっ、やろ! 驚かすなや!」


「テメェは今年印象に残った想い出とかありますか?」

「言い方! 言い方! テメェ呼びはヤンキーだけでっせ!」

「あぁ、なるほど。放課後、女の子から校舎裏に来いと呼び出されたと」

「まだなんも言うてへんわ! なんやそのひと昔前の羨ましいシチュエーションは!」

「で、リンチされたと」

「なんで!? 俺、そんなに女子に嫌われてたん!?」

「デヴィッド・リンチされてたと」

「いや、カルトの帝王ええねん!」

「そのままフィンチャーされてたと」

「デヴィッド繋がりええねん!」


「まぁでもね、確かに女の子から校舎裏に呼び出されたいですよね」

「青春時代の想い出的な意味で言うたらね」


「『あ、あの先輩……!』」

「おっと? なんか始まったぞ?」

「『放課後、校舎裏に来てくれませんか?』」

「お誘いみたいですね? こら、男なら乗るしかあきませんわ。『はい、ええですよ』」

「『放課後、待ってます……!』」

「おっふ……。なんなんでしょうかね。すごいドキドキしてきましたわ」


「ってな感じで、色々な想い出を作ったワケですが」

「いや、途中でやめんのかーい!!」


「……はい?」

「はい? やのうって……そんなとぼけた顔せんと、続きやって下さいよ! 呼び出しの約束して終わり!? なんかスッキリせぇへんって」

「酒飲んでゆっくり休め」

「そういうことではない!」

「あくまでシチュエーションですよ。何を本気にしてるんですか」

「思わせぶりな態度やめーや」

「『先輩って”愚か”なんですね……』」

「言い方ムカつくー!」


「お客さんにわかるように実践しただけであって、全部やるとは言ってませんし」

「実践する必要あるぅ!? てか、その顔ムカつくからやめぃ!」

「『勘違いしないことねっ』」

「ちょくちょく入るそれ何!?」

「ツンツンデレデレ。ツンデレ娘ですよ」

「知らん知らん! 概要は聞いてへん!」

「デレちゃうんです」

「デレちゃうの!?」

「誰にでも、デレれるんです」

「デレれる!?」

「デレレ大王です」

「デレレ大王っ!? どなたさん!?」

「『こんにちは。デレレ大王です。娘がお世話になっております』」

「あぁ……はい」

「『娘にちょっかいかけてませんよね?』」

「……」

「『かけたんですか』」

「……どういう状況かわかりません」

「『デレレの娘にデレレしちゃったんですか?』」

「ようわからん!!」

「『年頃の娘にデレレするだなんて……アナタは酷いお方だ。念のために免許証を拝見させて頂いても?』」

「なんで!?」

「『デレレ罪で逮捕します』」

「えええええ!?」

「『即刻死刑です!』」

「ええええええええええええ!?」

「『言い逃れは出来ませんよ。なんて言ったって、デレレしちゃったんですから』」

「ええええええええええええええええええええええええ!?」

「『ただし、この場で罪を認めて謝罪するのであれば、情状酌量の余地はあります』」


「……本当ですか?」

「『はい』」

「罪を認めて、謝罪すれば……死刑は免れるんですね……!!」

「『はい』」

「わかりました……」


「私は、デレレ国王の娘であるデレレ姫にデレレしちゃいました。国民の皆様、本当に申し訳ございませんでした!!」


「……それでいいんです。出来るじゃないですか」


「ありがとうございます。……それで罪の方は?」


「ええ、軽くリンチで済ませておきます」


「結局、痛い目見るん!? リンチは嫌や〜!」


「デヴィッド・リンチします」


「しつこいねん!」


「『わっ』という間に終わります」


「もうええわ!!」



 「「どーも、ありがとうございました!!」」





『【馬鹿と阿保】さんでした~! えー、続いてのコンビは…………』





 ※ ※ ※ ※ ※



「あのさ。デヴィッド・リンチってフレーズ、そんなにオモロいか?」



 楽屋に戻るなり、古保(こぼ)が俺にそう言った。

 自分はネタを書かないくせに、一丁前にダメ出しをしてくるのが、酷く癪に触った。


 薄暗い照明。地震でも来たらすぐにでも崩れてしまいそうな耐久性の低い建物の一室。薄い壁の向こう側で観客の笑い声が轟いている。


 この剥げかけた白い壁を今まで何度目にしたことだろう。


 漫才コンビ【馬鹿と阿保】。芸歴は既に十五年目。若手とも呼べない年齢になってきたのにも関わらず、一向に芽は出ることなく、俺たちは月に四度の地下ライブのみで日銭を稼ぐだけの生活を過ごしてきた。


 限界が近づいてきているのかもしれない。

 自然とそんな嫌な考えが脳裏をよぎった。



「客にもそんなにハマってへんし、そもそもデヴィッド・リンチを知ってるのは一部の映画通だけやろ。映画監督の名前なんて、映画観てへん人にはわからんやろうし」


「じゃあ、新海誠にすればいいってのか? お前の言ってることって、そういうことだろ?」



 貧乏ゆすりが止まらない。先週から禁煙を始めたからだろうか。最近、すごくストレスが溜まっている気がする。

 頭が痛い。昨夜、飲み過ぎたせいだ。



「新海誠でどんなボケを作るねん?」


「ナレーションを交えたりするとか?」


「そんなんのどこが新海誠やねん……。誰でも考えつくわ」



 ダメだ。コイツと話していると、イライラしてくる。

 貧乏ゆすりが止められない。



「ほな、ジョーカーはどうや? 話題になってるやん」


「映画を題材にした漫才をしたいわけじゃねぇーんだよ」


「もう、ジョーカー観たんか?」


「観てない。アメコミ映画に興味ないし。アレを映画とは思ってない」


「マーティン・スコセッシ監督やんけ」



 内ポケットから煙草を取り出す。口に咥えて、ライターで火をつける。

 古保が眉をひそめた。



「ココ禁煙やで?」


「知ってる」


「お前そんな生活してたらマジで身体壊すぞ? 医者からも煙草は控えるように言われてたやんけ……」


「……」



 知ったことではない、と煙を吐き出す。

 身体の疲れが肺から出ていくようだった。



「ジョーカーの主人公もよう煙草を吸ってたわ。病んだ人間って、ほんま荒んだ生活をしていくんやなって。大鹿(おおじか)、お前実はゴッサム出身とか言うなよ?」


「言わねぇよ。DC出身とかシリアス過ぎるだろ」


「おっ、なんや結構アメコミ好きやんけ! でも、煙草はガチでやめときや?」



 古保がわざとらしく咳ばらいをする。

 左手の薬指がキラリと光るのが見えた。


 ×××


 古保と俺が出会ったのは高校二年の頃だった。隣のクラスに面白いヤツがいるという噂を聞きつけて、どんなヤツがいるのだろうかと確認しにいくと、現れたのがこのちんちくりんだった。


 昔からお笑いが好きで、面白いヤツが好きだった俺はすぐにコイツに声をかけた。最初は喧嘩をふっかけるような口調だった気がする。



「お前、そんなに面白いの?」

「君は誰や」

「お前より、面白いヤツだよ」

「ほーん、なら勝負するか?」

「いや、いいよ」

「なんやねん」

「西出身なのか?」

「せやで」

「関西人って自分の面白さに自信を持っているって聞くけど」

「おお、事実やな。関西人はオカンの子宮の中でボケを考えながら産まれてきよるからな」

「暇すぎるだろ」

「赤ちゃんが何で泣くんか教えたろか?」

「いや、いい」

「聞かんかい」

「なに?」

「腹から出てきたその瞬間に、自分の環境を瞬時に悟るからやねん。『うぇ〜ん! なんか貧乏臭い!もっとお金を持ってる家庭に産まれたかった~! うぇ~ん! ママとパパが不細工だよぉ~! もっとイケメン美女の両親から産まれてきたかった! うわーん! うぇ〜〜ん! 皇族になりたいよぉ〜!』って具合にな」

「なるほど……」

「な? オモロイやろ?」



 事実、それは夜中に思い出すと吹き出してしまうほどに面白い冗談であった。赤ん坊が泣くことを楽観的に捉える人間はよくみたが、そのような悲観的な妄想をする奴はあまり見かけなかった。咄嗟にそれを弾き出す彼の発想にも脱帽した。


 コイツには天性のモノがあるかもしれない。


 認めたくはないが、その時ばかりはそう思った。


 ※※※


 高校を卒業してからすぐに俺たちはコンビを組んで、お笑い養成所に通った。

 養成所では俺たちは「面白い」ということで有名だった。講師の放送作家に褒められることも多かったし、事務所のライブでは常に誰よりもお客さんを集め、熱狂させた。

 自分たちが世界で一番面白いと、本気で信じていた。


 だが、世間は中々俺たちを受け入れてはくれなかった。

 ネタがわかりづらいだの、人の芸を真似し過ぎだの、散々好きなことを言われた。


 俺たちは自分たちが面白いということを信じて疑わず、どんどん視野は狭くなっていた。


 古保は「もう少しわかりやすくてもええんとちゃうか?」と常に俺に声をかけてくれていた。

 しかし、どうしても認めたくはなかった。


 世間と迎合することがどれだけ恥ずかしいことなのか、そんな信念にも似たちっぽけなプライドを胸に秘めながら、日々ステージに立ち続けた。


 他のコンビは俺たちのことを『才能だけしかないコンビ』と陰口を叩いていた。

 才能があるだけマシかもしれないが、逆にいえばそれを認めてもらう環境がなければ、宝の持ち腐れでしかなかった。


 才能という言葉に溺れながら、ステージに立っていると、どんどん自分の心が擦り切れていくのを感じた。


 若い頃は尖っていても「至りだ」と笑われていたが、歳を重ねてゆくと自然とそれが皮肉にしか聞こえなくなっていった。

 肌がボロボロな猫背の加齢臭がするおっさんが「俺たちの笑いを理解できない観客が悪い!」などと吠えたところで惨めでしかなかった。


 古保はそんな状況を恐れたのか、後輩をよく連れまわすようになった。

 俺はそんなあいつの現実逃避が気に入らなくて、ずっと部屋に閉じこもってネタを書いていた。


 水もガスも電気も止められた暗い部屋の中で、回線が繋がらない携帯のメモ帳にネタを書きおろしていた。

 充電が切れると酒を飲んで寝た。

 嫌いだったタバコも吸うようになった。


 タバコの煙だけが、日々の焦燥感を消し去ってくれた。


 ×××


「実はさ……俺、彼女ができたねん!!」


 その日の公演前、古保は唐突にそんなことを俺に言った。


 後輩のツテで知り合ったお笑い好きの女の子らしい。

 おめでとう、とだけ言っておいた。


 ムカついたのはそれからだった。


 古保は彼女が出来てから気の抜けたコーラのように、甘ったるくなった。


 昔は「首輪とリードさえあれば、どんな女も従えさせられるわ!!」とステージの上で自身のモテない僻みやら嫉妬を声を大にして言うことで笑いを生み出していた男が、今は毎日安いペアリングを身に付けて、ヘラヘラと後輩たちに自分の彼女を自慢気に語るほどに落ちぶれてしまった。


 ヤツの魅力は「怒り」という感情から生み出される狂気さにも似たフラストレーションの発散だった。そこに類まれなる発想力を混ぜ合わせることで、彼のツッコミという武器がより優れたものになっていったというのに。


 昔から俺より古保の方が才能はあった。

 だが、今はそれが逆転してしまった。


 ひたすら笑いを生み出そうと切磋琢磨し続けた俺と、何もせずにきた台本を自分流に演じ続けていた古保。

 彼の才能の原石を潰したのは俺自身であった。


 たくさんの人々から嫌われ、非難轟々を受けようとも、俺の台本をそのまま100%演じてくれるコイツのことを尊敬していた。

 発想力はあるくせにだらしはなくて、遅刻や寝坊を平気でするし、それをほとんど謝ることなく、先輩が相手でも平気でため口を使うような、そんな昔のコイツの背中を俺は追っていた。


 なのに、なんだ。この体たらくは。


 彼女と同棲するようになり、生活習慣は改善されたのか肌も綺麗になって、はんばヒモになっているくせに、家事もこなすようになり、将来のことを真剣に考え出すようになってから、こいつは変わった。


 かつて、俺が憧れたコイツは【家庭を重視する現実的な凡人】に成り下がりやがった。


 風俗の待合室で「女はヤレたらええねん!!」と高笑いをしていたコイツが、女のために働き口を探していた。

 風俗のホームページしか眺めていなかったコイツが、求人情報をブックマーク登録して、俺の隣で静かに眺めていた。

 

 パチスロや風俗やギャンブルや煙草や酒といった遊ぶことでしか自らの価値を見出せなかったコイツが、愛の大切さとやらをしり、夢を諦めようとしていた。


 漫才で日本一になるという目標のために、現実を見ないようにして頑張ってきたのに、いつの間にかコイツは「彼女のために更生して真人間になる」とのたまうようになっていった。


 お前の影響でタバコを吸ったのに「健康を大事にしろ」だなんて、言って欲しくなかった。

 ぐちゃぐちゃな私生活を送ってきたヤツに、注意などされたくない。

 何が「丸くなった」だ。過去のことのように言わないでくれ。


 じゃあ、今はそうするんだ?

 お前は幸せかもしれないな。


 でも、俺はそうじゃねぇーんだよ……。



 俺はこの世界しか、愛せないんだ。



 ※※※



「……すまん、大鹿。子供(ガキ)できてもうたわ」



「……」



 殺してやろうと思った。

 顔面を変形させるまで殴って、ついでに殺してやろうと思った。


 だけど、それは出来なかった。



「……ホンマにすまん。俺もな、大鹿と漫才するのが楽しいて仕方ないねん。でもさ、最近なんか変な感じやったやん。それもあるしさ」



 何が言いたいのか。

 何を謝っているのか。

 なに、吞気に過去を振り返ってやがるのか。


 お前が避妊しなかったことについては咎めない。

 だからといって、何故この世界を捨てなければいけないのか。

 それが一番、意味が分からなかった。



「……もう俺らも三十半ばやん? いくらお笑い界の高齢化が進んでるとはいえ、今から売れても未来が見えるとは限らんやん。わからんで? こっから賞レースガンガン勝ち抜いて、テレビにバンバン出れるかもしれんけど、流石にキツイと思うねん……。業界側もプッシュするにしにくいやろ。こんなおっさん二人をさ」



 詭弁をガタガタと並べる古保に、かつての才能はもう見えない。



「……大鹿。お前も少しやつれてるで。いっぺん休息を挟んだ方がええって。流石に病んどるやろ。後輩らも心配してたで」


「余計なお世話だっつーの」


「ちょっと休んだ方がええ。頼むわ、大鹿。もう潮時なんや」



 自分の身勝手さをさも人の健康のせいのように言うコイツに酷くムカついた。

 殴りたかった衝動をなんとか抑えて、またタバコをふかす。

 ゴホゴホ、と咳が出てくる。

 痰が絡まっている。


 古保はもうタバコに触れることはなかった。



「……で、本題は? 結婚するって報告だけか?」


「んなわけないやん。わかってて聞くなって。性格悪いのう……」



 タバコを捨てて、頭を掻く。フケがぽろぽろとこぼれていく。最近風呂に入っていないからだろうか。やけに身体が臭い。目も霞んで見える。



「お終いなんや、大鹿。しまいにしましょ」


「十五年一緒にやってきて……今更俺を置いて逃げんのか」


「逃げるで。俺は逃げる。恨まれるのも覚悟のうちや。殺したいんなら殺してもええ。夢を追う事に疲れてん。結果が見えへん闇の中を走り続けることに飽き飽きしたねん……。日々の生活もそうやし、しんどいねん。全部がな。だから、元のレールに戻ろ思う。落ち着きたいから。大鹿、お前の情熱はすごいからそのまま残ったらええ。一人でもきっと大丈夫や!」



 全てが自分に都合のいい言い訳にしか聞こえなかった。

 もう何を言っても、届かない気がした。

 何もかもが、遅すぎたのだろう。



「今までありがとうな、大鹿。【馬鹿と阿保】は今日限りをもって解散や」




 こうして、俺は独りになった。



 ※※※


 独りになった。

 独りになった。

 独りになってしまった。


 薄着のまま、外を歩く。

 街灯の下に座り込む。


 もう死んでしまいたかった。



「……はぁ」



 吐いた息が白く昇る。

 何からやり直せばいいか、わからなかった。


 コンビを組んだときに実家を出た。父も母も一人息子の俺を心配して、芸人になることを反対していたが、俺は聞く耳を持っていなかった。

 本気で古保と”テッペン”を獲れると思っていた。


 夢が粉々になっていくのには時間がかかる。

 将来、自分たちの番組を持って、テレビ業界の人達と交流が増えて、金も女も飯にも困らず、日々お笑いの事だけを考えて生きていくんだと思っていた。


 親とは縁を切り、援助を捨て、自立した気になっていた。

 消費者金融からの負債は膨らむばかりで、徐々に首は回らなくなった。


 タバコは辞めたくても辞められなかった。

 友達も恋人もいない。ストイックに笑いだけを追求した。

 先輩も後輩もつるまなかった。

 群れると自分の笑いに不純物が混ざると思い、全て捨てた。


 お陰で誰も助けてくれない、職業不定無職三十歳半ばのゴミ人間が誕生した。



「……ははは」



 自重気味に笑いたくなった。自分の人生の悲惨さをネタにした方がウケるんじゃないかと思ったほどであった。


 売れていく後輩たちが妬ましかった。

 世間に自分を売り込むために、己のプライドを捨てて、観客たちに迎合する彼らを内心見下していた。


 結果でしか社会は評価されないんだと知った。

 馬鹿にしてきた連中に復讐したかった。

 でも、それは叶わなかった。


 夢を追うというと、若いうちは応援されるだろう。

 だが、歳を喰うと、憐れみの視線を浴びることとなる。

 


『まだそんなこと言ってるの?』

『いい加減諦めろって……』

『いつまで夢語っているんだよ』

『将来どうするの?』

『履歴書の経歴白紙だよ?』

『芸人やってたっていうけど、そこまで面白くないね』

『芸人さんって声が大きいと思っていたけど、君は普通だね』

『才能があったのに……残念』

『あそこのコンビは相方が足を引っ張っていたよな。ツッコミの方は才能あったのに』

『ボケの方の目つきと態度がちょっと……』

『あの人なんなの?』

『解散したら悲惨そう』

『面白かったよ。でも、一生売れないだろうな』



 色んな意見をこの十五年間、聞き続けた。

 ネクストブレイク候補として事務所からプッシュされたこともあった。

 だが、そのチャンスも生かせなかった。

 事務所はいつしか俺たちをお荷物だと言うようになった。



「クソッ! クソッ!」



 立ち上がって、電柱を殴りつける。

 何度も、何度も、拳を振るう。



「フザケンナッ。フザケンナッ、フザケンナッ、フザケンナッ!!」



 怒りが沸々と湧いてきている。



「なんでなんだよッ……! おかしいだろうがッ……。こんなに頑張って、人生全てを投げ売って、媚びず、群れず、自分たちが一番面白いと思うことだけを必死で追い続けたってのに、なんで評価されないんだよ!? おかしいだろ……」



 右こぶしが血で滲んできた。



「世間様は好感度とやらがそんなに大事か!? 不謹慎なことを言えば、ネットで叩かれて、どんどん肩身狭くなっていく! つまんねぇーんだよ! 全員が全員”こんぷらいあんす”とやらを重視していれば、どいつもこいつも同じようなヤツにしかならなくなるだろうがッ!! それで業界がつまらなくなったって、そりゃそうだろ!!」



 電柱相手に頭突きをおこなう。



「言いたいことも言えずに、ただ黙って上のいう事だけを聞く生活に飽き飽きしている連中に夢を見せるのが俺らの仕事だろうが! 何が規制だ! クソくらえってんだ! 誰かが傷付くくらいの、間違ったことを全力で叫ばなきゃ、心には響かねぇーんだよ!! 俺らみたいなまともに生きる力のないバカどもが、藁にも縋る勢いでこの世界に飛び込んだってのに、世間はそれを排除しようとしている! バカか!! ネットで不平不満をほざくくらいなら、俺らと一緒に世界を変えるくらいの勢いで叫べよ! 常識なんて糞だって、偉そうに吠えろよ!! 怒りのエネルギーを変換させて、言葉にして発散させろよ!! 何が中二病だ。何が大人になれだ。何が現実的に生きろだ。フザケンナッ!! 一度しかない人生なんだから、やりたいようにならなきゃ、意味ねぇーだろうが!!!! 俺はお前らの味方だぞ!? なに、潰そうとしてんだよ!!」



 頭を抱えながら、俺は項垂れる。

 雪が降り始めていた。



「……バカ野郎が。てめえがいねぇと俺どうすりゃいいんだよ……。まともになんか生きれねーよ。這い上がれねぇーよ。逃げんなよ、古保。お前がいねぇと……寂しいだろうがっ…………」



 自分がそんなことを言うだなんて、驚いた。

 俺はずっと古保に依存していたのかもしれない。


 アイツに頼り、アイツなら夢を叶えてくれるんじゃないかって、勝手に理想を押し付けて、それでアイツをダメにしてしまった。

 自分の人生を生きる力がなかったのだ。

 全部人任せにしてしまっていた。



「……くそぉ」



 壁を背にして、座り込む。

 と、道端に何かが転がっていたのが見えた。


 固形の茶色の物体。



「犬の糞か……」



 飼い主が拾うのを忘れたのだろう。

 団子のようなソレに、雪が降りかかっている。



「俺みたいだな……」



 妙に詩的なことを言ってしまった。


 そう、犬の糞だ。糞だ。地面に捨てられた食べモノの残りカスだ。俺の存在価値なんてそんなもんだ。


 俺という人間から「お笑い」を外してしまえば後には何も残らなくなる。

 縋る物もなければ、一人で人生を歩める覚悟も、勇気もない。


 あるのはくだらない見栄とプライドだけ。



「死にてぇ……」



 ぽつりと呟く。

 死ぬ前に何かを成してみたかった。


 たとえばこの犬の糞を今ここで食べたとしたら、誰か笑ってくれるだろうか。

 あぁ、無理か。頭のおかしい変人と思われてお終いだ。

 警察に通報されるかもしれないな。


 犬の糞を喰うだけで笑いが生み出せると思っている自分が恥ずかしい。

 十五年間やってきて、俺は一体なにを得たというのか。


 全力で笑いを追求し続けて、最後に辿り着いたのが犬の糞って……。おいおい、今時の小学生でも笑わねぇーぞ。まだYouTuberの方が面白いわ。



「……」



 犬の糞を見つめる。

 何故だか、色んなアイデアが浮かび上がってきた。


 もしかしたらまだやれるかもしれない。

 まだ面白いものを作れるのかもしれない。


 世間の迎合に反発してきた俺たちだ。

 俺たちのような大馬鹿者にしか考えつかない、最低で文字通りクソみてぇな漫才だ。一生に一度の晴れ舞台でコレをやることは相当な覚悟が必要だろう。二度とステージに立つなと怒られて、事務所をクビになり、お笑いという仕事を一生出来なくなるかもしれない。


 果たして、その覚悟が俺にはあるだろうか。




「あるに決まってんだろ……」




 もう後先なんて考えている余裕なんてない。

 目の前にある道をひたすら進むだけだ。


 どれだけ叩かれて、嫌われようとも、まだ希望があるのであれば、全てを全力でぶち壊す勢いで突き進むのみ。

 ずっとそうして来たじゃないか。

 今更、なにを恐れる必要がある?



「よし」



 腹を括って、落ちていたブツをポケットに詰め込んだ。

 そのまま古保に電話をかける。内容はこうだ。



『最後にもう一度だけステージに立ちたい。最高のネタができた』



 ※※※



「お前、ホンマに頭おかしいとちゃうか?」



 古保が口をあんぐりと開けて、俺を見つめている。

 ネタの内容を説明した途端にこの反応だ。随分とまともに成り下がりやがって。



「なんだ。出来ないのか? 遂に腰が引けたか? 臆病者。流石はお笑いから逃げ出すような男だな。失望したよ」



 わざとらしく煽って、ヤツの手に握られていたルーズリーフの欠片を奪う。

 古保は呆れたように笑っていた。



「解散ライブでコレをやるんか? しかも、一児の親になろうとしている俺にお前はコレをやらせるんか? ……とんでもない仕打ちやのぅ」



 ソファーに座り込んで、胸ポケットからタバコを取り出そうとして、そこに何もないことに気付く。

 金欠でもうタバコを買うお金も残っていなかった。



「しかもこんなんしたら、事務所ブチ切れるやろ……。ここにおられんようになるで? ホンマにええんか?」


「辞めるお前には関係ねぇーだろ。散々好き勝手やってきたんだから、最後くらいは俺のワガママに付き合えってんだ」


「……無茶苦茶やわ。やっぱ解散して正解やな。一生かかっても、こんなコンビ売れるハズがあらへん」



 古保が俺の手元からルーズリーフを奪い返す。

 読み返して、ゲラゲラと笑っていた。



「わはは……めっちゃおもろいなコレ。マジで人生かけた芸やな。最高や。歴史に名が残るかもな」


「途中でスタッフが止めに入っても全力でやり続けるぞ。殴られて、暗転させられようが、叫び続ける」


「せっかく事務所側が気を遣ってわざわざ舞台用意してくれたのに、めっちゃ泥塗るやん」


「泥か?」


「糞か」



 古保がヘラヘラと笑っている。

 俺もニヤニヤと笑っている。



「高校時代を思い出すわ。身体張って、どっちがおもろいか勝負してたもんな」


「あったな。懐かしい」


「全裸で告白とか、あんなん今やったら捕まってるレベルやで」


「昔でも謹慎食らってたじゃねぇーか」


「闇営業やな」


「そんな良いものじゃねぇーだろ」


「金銭の受け取りはしてへんで」


「それどころか心に強いショックを受けました」


「もう立ち直れまへん」



 膝を叩きながら二人で笑う。

 こんなバカ話をしたのはいつぶりだろうか。



「あー、せっかく嫁さんも解散ライブに呼ぼうと思ったのに、コレはキツイわ……」


「呼べばいいじゃねぇーか。というか、呼べ。全員呼べ。この十五年間俺らを支えてきてくれた人間全員にこの雄姿を見せつけるんだ。俺も親を呼ぼうと思っている。恥なんてねぇ。やり切るのみだ」


「覚悟決まり過ぎやろ……。しゃーないな、もう!」



 古保が立ち上がる。ようやく決意が決まったらしい。



「お前に最後まで『オモロない、ノリ悪いヤツ』と思われたくないから、やってやろうやないかい! ただ一生恨むからな! 覚えときや!」


「こっちの台詞だよ、デキ婚野郎」



 ちゃんと避妊しろ、アホ。



「スベっても知らんからな。というかドン引きされても知らんからな。全部、お前の指示に従っただけやし」


「それでいいんだよ」


「痛くも痒くもないってか。流石は俺の相方やで」


「どうも」


「お前がコンビ誘ってくれへんかったら、もっとまともな人生歩めたと思うわ」


「人のせいにしてんじゃねぇーよ。デキ婚野郎」


「さっきからそのデキ婚野郎って言うのやめーや。下半身がだらしないヤツやと思われるやんけ」


「事実だろ」


「あのな? 言うておくけど、あっちが求めてきよったんやで? 俺は生はアカンって何度も説得したんやけど、あっちが『ほ・し・い・の♡』って、おねだりしてきよったんや。涙目で言われたらそら断れへんやろ。しかも、一発で出来ると思わんかったし!」


「彼女側にまんまとハメられただけだろ。あっちが落ち着きたかったから、わざと日程やらを調整して、お前を縛り付けるためのルールを作ったんだろ。お互いにいい歳だしな」


「なんやねん! 俺はハメられたんか! ハメたつもりやったのにな!」


「彼女の愛と子宮に感謝するんだな」


「せやな! しっかし、名前なににしようかなっー。ずっと悩んどるわ」


「デキ婚太郎でいいじゃないか?」


「殺すぞ、お前」


「女ならアリサ」


「なんでそこは普通やねん!?」


「女の子に酷いことをするヤツが、俺は世界一嫌いだからな」


「めっちゃええやつ感出すやん……」


「暴力振るったりするなよ」


「振るうかボケ!」


「お前は間違ったことをすると、すぐに手が出るタイプだから」


「ツッコミやからな!? 仕事でやってるだけやから!」


「ガキを暴行する仕事があればどうするんだよ?」


「そんな仕事してたまるかい!」


「お前の彼女、ブサイクだよなぁ……」


「冗談でもホンマに怒るで?」


「あんなブスに俺の相方を寝取られるなんて」


「寝取られる言うな!」


「しかも、子作りまで専念しているだなんて」


「……悪かったの」


「俺は悲しい」


「……」


「子供が可哀想だ」


「なんやねん」


「こんなクソみてぇなヤツが親父になるなんてよぉ」


「……反論できへんのが悔しい」


「まったくよぉ。俺の相方を独り占めすんなよなぁ……」


「しゃーない」


「一緒に漫才するの楽しかったなぁ……」


「……おう」


「柱劇第一高校で一番オモロかったヤツと、二番目にオモロかったヤツでコンビ組んだから、天下獲れると思ったんだけどなぁ……」


「あっこの高校、笑いのレベルが低かったわ」


「たぶん二番目のヤツが足を引っ張ったせいだなぁ……」


「俺のことか? すまんかったな! つまんなくて!」


「売れたかったなぁ……。みんなにチヤホヤされたかった……」


「……」


「金と地位を手にして、二人で一生漫才したかったなぁ……」


「……ごめんな、大鹿」


「十五年間、楽しかったなぁ……」


「意外にメンヘラやな……お前。そら、モテんわ」



 お互いに目を逸らす。

 お互いに積もる話はいっぱいあった。


 でも、それも全部最後だった。



「結婚おめでとう、古保。ブスな奥さんと生意気なクソガキによろしく言っておいてくれ」


「言っておくわ。最低なゴミとコンビ組んだせいで、人生無茶苦茶になったってな」


「幸せになれよ」


「当然やろ」


「そっちでも元気でやれよ」


「お前もな」


「また飲みにいこう」


「おう」



 それ以上の言葉は要らなかった。

 随分と長らく時を過ごしてきたのだ。


 もう何も言わなくても、お互いのことは理解している。



「よっしゃ! やったるで! 俺らの集大成見せてやろーや!」


「あぁ……最後のステージだ。最高に喜劇的なショーを見せてやる」


「おっ、なんかジョーカーっぽいな? お前観に行ったやろ?」


「おお、ちょうど昨日見たぜ。面白かった。27年間待った甲斐があったよ」


「そっちのピエロちゃうわ!」



 ソファーから立ち上がる。

 さて、稽古の時間だ。



「大鹿」


「ん?」


「お前はホンマに……大馬鹿者やな」



 古保が笑っている。

 コンビ名の由来もそこから来ていた。


 お互いの苗字を交えて罵り合うことから【馬鹿と阿保】は誕生したのだ。



「想像以上の馬鹿(バカ)や。とんでもない、大馬鹿者や。こんなにも馬鹿なやつ、俺は知らん」


「じゃあ、お前は阿保(アホ)だろ。こんな大馬鹿に十五年間も付き合ってきた、ただの阿保だろ。大馬鹿にもなりきれない、()阿保者だ。お前は」


「なんやそれ。変な造語を作んな!」



 俺たちはバカとアホか?ーーいや、違う。

 世間が笑わないバカなことを、世間がドン引きするようなアホなことを、十五年間もやり続けた、ただのクソだ。


 そうだな、じゃあ今度からはこう呼ぶことにしよう。



 馬鹿と阿保改め、

【大馬鹿者と小阿保者】───と。



 ※ ※ ※ ※ ※






 「「【大馬鹿者と小阿保者】でーす! よろしくお願いしまーす!!」」





「なぁ、唐突に聞きたいだけどさ」

「なんや唐突に? 何を聞きたいんや」



「お前、う○こ食ったことある?」



「あるワケないやろ!? アホか!」



「ちょっと俺、う○こ持ってきているんだけどさ」


「持ってきてるん!?」


「今から食ってもいい?」


「見たくないって、そんなん!」




「(ごそごそ)」


「えっ、ガチで持ってきてるん……?」


「(ごそごそ)」


「いや、やめてや……? あかんで、そんなん」


「(ごそごそ)」



「ここどこか知ってる……? 解散ライブのステージやで? お客さんみんな俺らのファンの人らやで? ほとんど人は集まってなくて、身内ばっかりで、なんか親戚の集まりみたいになってるけども、貴重な舞台やで? そんな大事な場所で……そんなん」



「ほい」


「いや、芋けんぴやないかーい!」


「ボリボリ」


「いや、芋けんぴ喰うてるだけやないかーい!」


「うまい!」


「そら、芋けんぴやからな!?」



「う○こって意外に美味しいんだなって」


「芋けんぴじゃそれ! 食べれるように加工してある食用のう○こじゃそれ!」



「お前も食ってみる?」

「まぁ、芋けんぴ好きやし、ええで!」



「じゃあ、ほい」

 


「いや、う○こやないかーい!」



「?」



「めっちゃちゃんとしたう○こやないかーい!」



「??」



「なんで俺のだけモノホンのう○こ用意してくんねん! そんなん食えるか!」



「……旨いのに(ぱくっ」



「いや、食うなや!? 何してんねーん!!」



「うん、苦みはあるけど、中々いける」


「えっ、えっ、ホンマに食ってるん!? 頭大丈夫!? 食品加工してへん、衛生面にだいぶ問題があるガチのう○こやで! 大丈夫!?」



「お前も食えよ。今朝取れたばかりの出来立てほやほやだぞ」


「汚っ!!!! 臭っ!!!! どんだけ持ってきてんねん!? 真空パックして、持ってくんなや!!」



「結婚記念にほら」


「お前の中で結婚は罰ゲームと同じ括りなんか!?」



「《臭い》と思う先入観を捨てたら意外にいける」


「味とか倫理とか色々問題あるっちゅーねん!」


「口に入れたら『わっ』という間に終わるぞ」


「あっ、やろ! 何を驚いてるねん! いや、確かに驚きを隠しきれてないけども!」


「私のう○こが食えないというのですか?」


「当たり前じゃ!!」


「貴方の為に二・三日我慢したというのに……」


「世界一無駄な努力!!」



「しょうがない。お客さんにあげます」


「こらこらこらこら!! なにしてるん!? 何をしてるねん! 何を投げてんねん! 何をぶちまけてるねん! ステージを汚すなって!」



「ここからは脱糞ショーの時間です」



「違いますで!? そんなことしませんで!!」



「今から私がここで脱糞をしますので、貴方はそれを手で掴んで十秒以内に食べてください」



「いやじゃーーーーーーーーーーーー!!!!」



「ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりり」



「えっえっ、えっえっ……??」




「ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ」




「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!111!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1111111111!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!111111!!!!!!!!!!!!!!!!11111111」












 「「 どーも、すいませんでした!! 」」







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[良い点] 無駄な部分がなく、過度な装飾も感じられず、流れるようにすらすらと読めました。読書経験も作文経験も少ないので曖昧な物言いになってしまいますが、多分アリマさんはきちんと「悲しさ」を書ける人なん…
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