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第一章「三笠、来日」

どうも、霜月龍牙です。

本編の方がまったくアイディアが浮かばないので、しばらくはこちらの方を更新します。

本編を期待されている方は申し訳ございませんがしばらくお待ちください。


あと、念のため言っておきますが、これは架空戦記ですので『忠実と違うじゃないか』と言われても作者は対応できません。

さらに、忠実と同じ名前の人物が多数出ると思いますが、作者は物語性を重視し、性格やその他人物設定を変更しております。

そこのところをご了承ください。

1902年5月。

その港には『敷島』級戦艦や『出雲』級装甲巡洋艦など、当時の日本の主力艦が停泊していた。

ここは八年前の日清戦争時に連合艦隊の殆どの艦が停泊していたところであり、ロシアとの関係が悪化している現在は、以前にも増して重要な軍港となっている。

そう、ここは広島県にある大日本帝國随一の軍港、呉港である。

現在、イギリスで建造された大日本帝國の最新鋭戦艦である『三笠』はその呉港に向かっていた。


「ううっ、緊張するな〜。わたしのお姉ちゃんってどんな人なんだろう。」


『三笠』の露天に立っている金髪の軍服を着た少女がそう呟く。

彼女は『三笠』の艦魂である。


「もうすぐ、呉だわ。覚悟を決めてなきゃ。」


そう言って三笠は自分の頬を両手でぴしゃり、と叩く。


「行くわよ、三笠。」


彼女はそう呟いて光の粒となって消えた。



一方、呉港に停泊している戦艦『敷島』の艦上には、多くの士官服や下士官服、水兵服を着た少女たちが今日やって来る新鋭戦艦の『三笠』について話していた。


「ああ、早くわたしの妹が来ないかな〜。」


そわそわしながら呟くのは、『敷島』級戦艦の三番艦である『初瀬』の艦魂である。

彼女を含め、戦艦の艦魂はみな士官服を着用している。

ちなみに、装甲巡洋艦と防護巡洋艦は下士官服を、駆逐艦や水雷艇は水兵服を着用している。


「なに〜、初瀬ったら緊張しているの?」


「ね、姉さん、違うわよ〜。」


初瀬はそう言って彼女の姉‥‥敷島姉妹の次女である朝日を睨む。

だが、彼女がやると全く迫力が無い上にとても可愛いので、朝日はそれ以上からかうことはできなかった。


「ふふふっ、朝日も何だかんだ言って結構楽しみにしてたじゃないのよ。」


「ええっ!?まあ、そうだけどさ。姉さんは楽しみじゃないの?」


「あら、わたしはとても楽しみよ。だって妹が増えるんですもの。」


そう言って微笑むのは、二人の姉である『敷島』の艦魂である。

彼女は現在、常備艦隊の長官で、この国の艦魂社会のトップである。


「三笠に会った瞬間に鼻血噴いて気絶しないでよ。こっちが恥ずかしいから。」


朝日は困ったように言う。

敷島は可愛い物を見ると鼻血が出てしまい、下手をすると気絶してしまう癖(?)がある。

初瀬が初めて日本に来たときも、敷島は鼻血を噴いて気絶してしまったのだ。

今は慣れたのでなんともないが、敷島はしばらく初瀬と会うたびに鼻血を噴くことになった。

ちなみに、朝日の時はなんともなかったのだが‥‥‥


「だいじょうぶよ。だって三笠は妹じゃない。」


「本当かなぁ?初瀬の時だって鼻血を噴いたじゃない。

っていうか、何であたしのときは噴かなかったのよ!」


三人がそんなやり取りをしていると彼女の近くの空間が光りだした。


「ううっ、緊張するな〜。」


「いよいよだね。」


光は一段と強くなり、やがてその中から一人の少女が姿を現した。


「あっ、あのっ、初めましてっ!わたしは『三笠』の艦魂の三笠ですっ!

これからよろしくお願いしますっ!」


そう言って三笠はカチカチになりながら彼女の姉たちに敬礼をする。

そのとき、周りの艦魂たちから一斉に拍手や歓声が沸き起こる。


「三笠、そんなに堅くしなくていいわよ。

それと、はじめまして。わたしはあなたの姉の敷島よ。」


「わたしは、朝日よ。よろしく、三笠っ!」


「えと、わたしは初瀬です。よろしくね、三笠。」


そう言って敷島と朝日は微笑んで、初瀬は少し緊張しながら自己紹介を終えた。


「うん‥‥‥よろしくっ、お姉ちゃんっ!」


三笠は感極まったのか、涙を浮かべながら満面の笑顔を浮かべて言う。


《かっ、可愛い‥‥‥》


そのあまりの可愛さに三笠の姉たち三人を含め周りの艦魂は、思わず胸がキュン、となる。

敷島はすでに鼻血が垂れ始めている。


「ん?どうしたの、お姉ちゃん?」


三笠はそう言って顎に指を当てて首を傾げる。

まさに反則的な可愛さだ。


ブッシュゥゥゥ!


『姉(敷島)さんっ!?』


「お姉ちゃん!?」


敷島は三笠のあまりの可愛さに耐え切れなくなって、ついに鼻血を噴きだして倒れてしまった。

慌てて艦魂たちが駆け寄ると、敷島は鼻血をドクドク噴き出しながら目を回して気絶していた。


「えっ、えっ!?敷島お姉ちゃんどうしたの!?」


三笠はそう言っておろおろする。


「(はぅ、可愛い‥‥って、だめよっ!わたしはあの子の姉なんだからっ!)

えっとね、姉さんは可愛い物を見ると鼻血を噴いて、下手をすると気絶しちゃうんだよ。」


初瀬は必死に己の欲望(?)と戦いながら三笠に説明する。

幸か不幸か、朝日は敷島の介抱をしているので三笠の方を見る余裕はない。


「えっ、そうなの?でもいったい何を見たんだろ?」


そう言って三笠はまた首をかしげる。


《だからそれがダメなんだってば!!‥‥でも、可愛いから許す!!》


こうして三笠は帝國海軍のアイドルとなり、後に世界規模になる彼女の非公式ファンクラブもこの時に結成されたのであった。


霜月「ようやくこの物語も始まりました。連載中止という事態にならないよう努力いたします。」


??「そういえば作者って日露戦争は詳しくないんじゃなかったっけ?」


霜月「うぐっ、僕は第二次世界大戦専門ですから‥‥‥

正直日露は基礎的な事しか知らないんです。」


??「はぁ、全く。よくこんなので書こうと思いましたね。」


霜月「面目ないです‥‥というかそろそろ名前明かしません?」


朝日「それもそうね。」


敷島「わかりましたわ。」


霜月「あれ、初瀬と三笠は?」


朝日「三笠は姉さんが気絶するからダメだって。初瀬は呼んだんだけど恥ずかしがって逃げちゃったわ。」


霜月「敷島さんっ、鼻血垂れてる!」


敷島「あら、本当。早くこの癖が直ってほしいですわ。」


朝日「そういえば、どうしてあたしの時だけ‥‥‥」


霜月「さて、次回はいきなり飛びますが、連合艦隊が編成されます。」


敷島「ご意見・感想をお待ちしております。」

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