プロローグ
昭和16年5月30日 横須賀三笠公園
ここには戦艦『三笠』が記念艦として保存されている。
『三笠』は日露戦争で最大の海戦である日本海海戦のときの連合艦隊の旗艦であり、今なお『軍神』として讃えられる『東郷平八郎』提督が座乗した艦である。
その『三笠』の露天艦橋には一人の金髪の少女が立っていた。
彼女は、軍艦の化身のようなものである『艦魂』である。
「そっか‥‥今日は平ちゃんの七回忌か‥‥‥」
そう呟いて艦魂の少女‥‥三笠は空を見る。
しばらくそうしていた後、三笠は懐から一枚の古い写真を取り出した。
「平ちゃん‥‥あれからもう30年以上経っちゃったんだね。
『敷島』姉さんや『鹿島』や『香取』も解体されちゃったわ。
そして、今や帝國はロシアじゃなくてアメリカと戦おうとしている‥‥‥
ふふふっ、不思議だね。
こんなに時間が過ぎてもあの日々の事が昨日の事のように思い出せるよ。
平ちゃん‥‥わたし、うまくやれてるよね?
もう、あの頃のわたしみたいな失敗はしてないよね?
平ちゃん‥‥‥」
三笠はそう写真の男に語りかける。
海軍の制服を着ており、首に双眼鏡をかけているその男は、三笠とおぼしき少女に抱き着かれ苦笑していた。
その写真には男や三笠の他にも、たくさんの金髪の少女たちが笑顔で写っていた。
三笠はそれを見てふいに過去を思い出す。
それは彼女が日本にやってくる少し前の事‥‥‥
霜月「どうも、霜月龍牙です。ようやく‥‥本当にようやく外伝を上げました。」
三笠「さっすが作者!あんたはえらいよ!」
霜月「実は本編に詰まったから外伝考えて逃避したなんて‥‥言えないよな。」
宝鶴「声に出てるわよ。」
三笠「そんなことどうでもいいわ。それより一話の登場人物がわたしだけって夢のようだわ!」
霜月「まったく、外伝書く前は文句ばっかり言ってたくせに‥‥‥」
三笠「なんか言った、って本当は怒るとこだけど、外伝書いてくれたから許してあげる☆」
宝鶴「それにしても本編と掛け持ちしたら両方更新が遅くなるんじゃないかしら?」
三笠「そこは‥‥ねぇ、作者だし?」
霜月「うぐっ、言い返せないのが悔しい‥‥‥」
宝鶴「ところで平ちゃんって誰なの?」
霜月「いや、それは次回のお楽しみと言うことで。」
三笠「ヒントは双眼鏡よ♪」
宝鶴「‥‥‥えっ!?あの人を平ちゃん呼ばわりしちゃってもいいんですか!?」
三笠「別に、平ちゃんは平ちゃんだもん。」
霜月「答えが分からなかった方は次章を期待してください!分かった方も次章を楽しみにしてください!」
宝鶴「更新のメドは立ってないけどね。」
三笠「ご意見・感想待ってます☆」