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「今日から此処に住むのかぁ・・・胃が痛くなってきた・・・」

 屋敷で出迎えたのはエロールド子爵所属の次席執事グリッドさん、クドと俺の教師である、続いてベテランである、メイド長のテリカ、その娘のスリカ、他のメイドのナレン、フティ、ナザベル、イーラス、シェフのジェフとなっている。

 顔合わせも終わり、皆日常業務に戻って行った、俺とクドとゴウはグリッドさんから話を聞くために残っている。

「最初はこんなものです、足りないところに募集を書けたりして徐々に増やしていくと良いでしょう、さてまず覚えて頂かねばならないのが税と財務管理からですね」

 そこら辺は俺は元とは言え勤め人だ、事務もやったとこがあるから俺は何とかなったが・・・クドが頭から煙を出している・・・ゴウは領兵に交じり訓練を始めた、警備や護衛なども領兵から出るそうだ。

 服なんかも貸倉庫屋で使ってたような服しかないため、俺とクドとゴウの服を大量発注するため商人が呼ばれた。

「この度はありがとうございます、ヘルラディ商会のオリトと申します、服を入用との事で布見本を用意させていただきました」

 うーんこの商会「今まで勤めていた所の紹介状も無しに?信用できんな」と言われたとこだ・・・歯の浮くようなセリフがポンポン飛んでいるが・・・後ろに立ってる人の顔がどんどん青くなっていく、さっきのセリフを言った番頭さんだ・・・『気にしてませんよー』と言う意味を込めてニッコリしてみたが震え出した・・・クドが後ろからこっそり「そんなに脅してやるな」と言われた・・・解せぬ。


 その後採寸し生地などはグリッドさんに見てもらい決めていく、普段着、パーティ用など含め10着も買ってしまった、グリッドさんに倍は必要と言われもう10着買うことになった・・・お金のことは経費で落ちるとの事なのでグリッドさんがあとで書類にして判を押すだけで良いそうな・・・


 判?そういえばまだ紋章決めてなかった・・・グリッドさんに叱られオリトさんを呼び戻すことになってしまった・・・紋章だが難しく考えず、絶対かぶらない物、田の中に白と黒の丸を交差させたシンプルなものにした。

 紋章印、紋章指輪、馬車に付ける物、服に付ける物あと紋章の入った短剣、などなどグリッドさんからつらつらと発注していった。

「普通用意して・・・るわけありませんね、私の落ち度です申し訳ございません」

 俺とグリッドさんの謝り合戦が少しの間だが続いた。

「ハイハイ、お二人ともそこまでにしてお茶でも飲んで落ち着いてください」

 とテリカに勧められて一息入れる、さすがベテラン間の取り方が上手だった。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 ジェフのご飯は以前エロールド子爵に招待された時より美味しかった、作る人も減ったが作らなきゃいけない人も減ったので自分の思う通りの物ができるようになったとか、料理の世界も大変なんだな・・・

 夜、書類をクドと眺めていると「なぁ・・・ちょいと相談があるんだが」とクドが切り出し始めた、何でも母親を一人で住まわせとくには不安があるらしい、通いにしようかとも考えたらしいが家にいない時間が長すぎるため、もしまた倒れたりしたらと思ってしまうそうだ。

「話は簡単だ、ここに住んでもらえば良いじゃないか?」

「グリッドさんにも相談したがそんなもんですと言われたんだが・・・いいのか?」

「腐れ縁とは言え長い付き合いだ、俺の場合は親孝行したいが親も居ないからな」

「クソ重たい事言ってくれるじゃないか・・・明日にでも引っ越しの準備するよ」

「それじゃ俺も行って手早く済まさないとなグリッドさんには俺から言っとく」



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 翌朝、グリッドさんに1日開けてもらいクドと母親の引っ越しを済ませる、二人は掃除してもらい、持って行く物は片っ端からアイテムボックスに入れる、家具などは一揃えあるので残していくそうだ。

 そして我が家に総合雑事係としてクドの母親、クースが加わった。「手伝えることがあったら頼むね」とお願いする。

 まぁほとんどお願いする事は無いだろうが・・・ね。


 それからグリッドさんにお願いし、食事はみんなで取ることが決まった、正直一人で食う食事より皆で食った方が美味いしジェフの負担も減るからね、という言葉が聞いたようで「爵位が上がったらこうは行きませんから」と念を押されたが・・・もう上がるわけないじゃないっすかぁ・・・上がらないよね?


 その後ダグフを呼んで馬の世話ができる人とシェフの下に付ける見習い、従士とクドが根を上げそうなので執事はもう別で雇うことになりそうだと話すとダグフは「執事か・・・クドよりゴウの方がまだ向いてるぞ」との言葉を頂いた・・・

 全員すぐに用意できると頼もしい言葉を頂き、クドに何してもらおうか悩む結果となってしまったが執事見習いのままでいいか・・・



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 翌日には執事以外はあっさり決まった。

 馬番のソレル、孤児院出身の15歳なかなか働き者だ。

 シェフ見習いトース、同じく孤児院出身の15歳ジェフ曰く素直な奴らしい。

 従士はタイン、以前隣に居た番人だ、為人は良く知ってる。。

 ちなみに紋章印と指輪はオリトさんが頑張ってくれたおかげで超特急で出来上がった。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 書類に印を押しながら仕事を覚えていく、今のところ港町ダトゥルに問題はなく、税を誤魔化してる奴もいないと・・・平和だ、エロールド子爵がよっぽど上手くやっていたんだろう。

 執事の件だがバカラボン子爵の家の雇われてた人がいるんじゃないかと気付き、エロールド子爵に会いに行こうとしたら何のための従士ですかとグリッドさんに叱られ、手紙をタインに届けてもらうこととなった。


 どんな返事が返ってくるか心配だ・・・



6/3 修正

副執事グリッドさん→次席執事グリッドさん

そこら辺は元とは言え勤め人だ→そこら辺は俺は元とは言え勤め人だ

とテリカに勧められて一息入れる。→とテリカに勧められて一息入れる、さすがベテラン間の取り方が上手だった。

ジェフのご飯は以前より美味しかった→ジェフのご飯は以前エロールド子爵に招待された時より美味しかった

軽い物は片っ端から→持って行く物は片っ端から

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