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 男爵は試作品を俺にくれたので、お礼になるかなと王様に献上しては?と言うアイデアを伝えた、黒に王家の紋章、白に男爵の紋章を入れると言うものだ、黒星白星と言う概念が無く、ルールに黒が上手な方、目上な方と明記しておいたからだった。

 隣の番人の名前はタインと言うのをようやく覚えたころ、一月ほどで男爵は戻ってきた、疲労の色が激しく旅って大変なんだなと思ったがどうやら違ったようだ、国王陛下は大変喜び毎日のようにオセロの相手をしていたそうだ。

 よかったじゃないかと思ったら大臣たちや宰相それに王妃や王子たちまでオセロに群がったと言うのだ・・・どんだけ娯楽に飢えているんだ・・・


 エロールド男爵あまりにも陛下に褒められたため、居たたまれなくなりあっさりと俺の存在をばらし、俺はオセロ騎士爵の称号を賜った、これからはマルコン・オセロだ・・・と言っても名所職なので苗字と年間二百万ゴンの年金がもらえるだけで実際仕事などない・・・はず。

 安定した年俸が払えるならとゴウとクドを雇うことに決めた、ゴウは腕力だけでなく武術も習っているため安心の護衛だ、クドは腐れ縁だが悪い奴じゃないし意外と知恵も回る、ダグフに仁義を通し二人を雇うことを伝えると「義理堅い奴だなぁ・・・引き抜きなんか日常茶飯事だぞ」と言いつつも「臨時で人がいるようなことが有れば言いな」と言い残し奥に入ってしまった。

 意外と照れ屋な一面が見られた、とほっこりしながらこれからの戦略を考えていく、更なる娯楽を供給するためだ。まだ普及していない将棋と五目並べをウォーゲームとファイブストーンと勝手に名付け製作を開始した、ファイブストーンは黒石と白石を磨かせ碁石にしていく、石材でも破材だと安くつき割安な娯楽商品となった。

 ウォーゲームに関しては最初から二種類製作していく、駒に文字を書いただけの廉価版とチェスのように立体的な駒にする豪華版だ。


 製作に関しては石材屋には素早く話が付いた、弟子や新入りの小遣い稼ぎにちょうどいいと言う理由だった、後日様子を見に行くと親方までせっせと細かい碁石を作っていた・・・

 碁盤や将棋の駒と盤はオセロの台のついでのような仕事だったので快く引き受けてもらえたが豪華版の立体的な駒の製作が手間取ったと言うかやってくれる人が居なかった。

 それもそのはず気を立体的に掘って人型にするような職業は神の像を作る人、日本で言う所の仏師しかいなかったのである、エロールド男爵に相談し王都から若手の彫刻家を呼んで貰えることになった、港町に彫刻家は居ないのか道理で仏師にしか行き着かないはずだよ・・・


 そして豪華版ウォーゲームについては男爵に丸投げした、売り上げの分け前でもめた最初五分五分と男爵が言って聞かず参ったよ、残り二割は駒を作ってくれる彫刻家に渡せばどうか?という意見でやっと男爵5:俺3:彫刻家2で何とかで落ち着いた、例によってロットナンバー0は王家に献上すると言う事だ、ついでにアイテムボックスからロットナンバー0の黒石に王家紋章を刻んだファイブストーンを取り出しついでに持って行って貰えるよう手配する。

 まだ紋章など無いので考えておくように言われ、昨年度版だが家名と紋章が載っている本を貰った、覚えなきゃいけないのかぁ・・・おっさんに勉強はきつい。

 

 さて・・・もうやる事は無いかな?うちの倉庫に戻る、クドは出来上がった品物を運んで来たり木工や石材の店に指示や注文を出したりで忙しそうだ、ゴウは午前中寝て午後は鍛え夜は不寝番をすると言う生活を続けている。

 俺はカウンターで紋章本(勝手に命名)を読んでいるとさっき覚えたばかりのバカラボン子爵家の紋章の入った馬車が店の前に止まった、中からでっぷりと太った肉塊、子爵と思われる物が出てきてカウンターまで汗をかきながら歩いてくる、関わり合いたくねぇ・・・と思うがお客なら笑顔で対応せねばなるまい。


「おい、出せ」

「バカラボン子爵様よりお預かりしている物はございませんが?」(何を出すか言えよ)

「あるんだろう?だせ!」

 前言撤回、バカ子爵(勝手に省略)に言葉は通用しないらしい。

「無視するなぁ!新製品があるんだろう!あるだけ出せ、私が有効活用してやる」

「・・・」

 開いた口が塞がらなかった、騒ぎ捲ってるバカ子爵をいつの間にか男爵と領兵たちが囲む、クドが端の方であふれる笑顔でサムズアップしていた、いい仕事するぜ、笑顔は悪代官風だが。

「バカラボン子爵、ここは私エロールド()()が任されている港町ダトゥルです、他領で押し込み強盗の真似事とは感心できませんね、しかも末席とは言え我が寄子であるオセロ騎士爵に向かって寄越せ?寄親である私の目の前で?侮辱してるのですか?」

「私の後ろ盾は公爵家の「私エロールド子爵家はこの度()()()()となりましたが」・・・」

 娯楽パワー侮れねぇ・・・力関係が互角な以上遠慮する事は無いな。

「ゴウ、バカ子爵がお帰りだ、おっと新参者なものでなまえをまちがえてしまったぁ~(棒)」

 ゴウは肉塊(バカ子爵)をつかみ引きずっていく、ざまぁ

「そうそう、すぐにお前も男爵になるだろうから家紋早く考えておけよ」

「 」

 はっはっはっはと笑いのドップラー現象を起こしながらエロールド子爵は帰っていった。


その後は何の問題もなく、おかげで王都ではオセロ、ファイブストーン、ウォーゲームが大流行となっていくのだった・・・




6/3 修正

お礼になるかなとアイデアを渡しておいた→お礼になるかなと王様に献上しては?と言うアイデアを伝えた

王都ではオセロ、五目並べ、将棋と言う名前で大流行→王都ではオセロ、ファイブストーン、ウォーゲームが大流行

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