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王都で屋敷を購入してから早くも五年経った、寄宿舎からはたくさんの卒業生も出て商人、職人、領兵、そして文官希望の若手も一気に増えた。
ラインが家宰としてダトゥルの館を管理し、ルートは王都側の屋敷を管理してもらっている。
クドは私の不在時に代行として仕事をしてもらっている、ゴウは私兵と言えばいいのだろうか?護衛と屋敷の警備にあたっている。
入ってきた私兵のみんながティアに泣かされたことは言うまでもないが領兵の中でも指折りの猛者となっていた。
ロットとセバスそれからタインはほぼ私と共に行動し王都とダトゥルを行ったり来たりしている、やる事はたくさんあったが宰相に相談し文官を増やしていってる大臣ズにも副官や部下も増えてようやく陛下が書類を焦がしたり宰相がハイになる事も無くなった。
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「で、オセロ卿、今日はどんな話を聞かせて貰えるのかな?」
暇になった陛下はサロンでウォーゲームしている、サロンには他の貴族もファイブストーンやオセロなど楽しんでいる、文官団と言うか省庁分けと言った方が良いかな?省庁分けをした領主たちも暇になってサロンで楽しく過ごしているようだ。
「では自領で行っている寄宿舎と言う物の制度をお話ししましょう」
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「・・・かくかくしかじかと言う訳で商人、職人、執事、メイド、文官など好きな職業を選び、しかも失業率を減らし、スラムなどの拡大を阻止できます」
コツ
「ふむ・・・メリットしかないように思えるがデメリットは有るのかね?」
コツ
「むろんあります、デメリットとしては即効性が無い上に資金もかなり掛かりました」
コツ、パチパチパチ
「このくらいか?」
ソロバンを出し数字を示す。
「桁が足りませんね初期投資を抜きにしても一年分に足りません、陛下の番ですよ」
「うぬぬ・・・そうすると国庫からは難しいしこの一手も難しい」
コツ
「ではこっちで詰みになります」
コツンと王手をかけると
「待った!」
「待ったは無しとルールにも明記してあります、陛下がルール破ったら成り立ちません」
「今日こそは行けると思ったんだがなぁ」
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別の日、オセロをしながら陛下が愚痴り始めた。
「もっと気楽に楽しめる物は無いか?娘がこの前勝てないとわがまま言い始めての」
「無い事も無いんですが・・・丈夫で薄い紙が無いと難しいんですよ」
「紙か・・・紙職人が組んで製法を外に出さないようにして独占しておるのじゃよ」
「コウゾならうちの領でも見かけたことは有りますが・・・」
「作り方を知っているのかマルコン!」
そんなライ○ンみたいに言われてもと思うが大体ンしかあってないです・・・
「木の皮を剥いて水で晒して叩いて繊維を解したものを糊と水で混ぜて漉いていく・・・だったと思いますが」
「書いたな?」「もちろんでございます」「褒美は後で取らす」「後で詳しく聞きに行く」「お腹すいた」
そう言って陛下と大臣ズが急いで出ていった、専門の研究機関を作り研究を続けて行きわずか一月ほどで和紙が出来た、何度も呼び出されああでもないこうでもないと一緒に四苦八苦したが現在ある紙よりも薄くて丈夫な紙が出来たので結果オーライだ。
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和紙の生産は順調であったが困った問題も出てきた、紙製造組合から技術の盗難と言う難癖をつけられ他国もこれに乗っかり追求してきたのだ。
「困ったなあ・・・」
陛下がげっそりした顔で悩んでいるが話は簡単だ、第三国に仲介を頼めばいい、やり方はいたって簡単両方作るところを見てもらって同じか確認してもらえば良い、最悪作り方が広がっても紙が安くなるのは良い事だからと陛下を説得して使者を出して貰った。
第一機密扱いしてるのはそっちだけでありこっちは女性や若い職人たちがメインで作っている、見学とかはできないがこっそり見るくらい普通にできるのである。
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結局紙組合と乗ってきた国には賠償請求をし、陛下はげっそりしたほほが艶々になるほどふんだくったらしい、宰相はこの金をどう割り振るか大臣ズと悪い顔をして相談していた。
そして・・・私の伯爵への陞爵が決まった。
陛下があっさり陞爵を伝えてきたが大臣たちは今回結構な賠償金をふんだくれたので反論もできず陞爵は決まってしまった。
はく・・・しゃく・・・じょうきゅうきぞくのなかまいりですかあははー。
領地を増やすと言われたが断り、代わりと言っては何だが港の拡張と海軍を持つことを許された。
両側にある山側を埋め立て、片一方を大型船もう片方に軍船置き場を作るつもりだドッグも要るかなぁ・・・
そんなことを考えていたらザルクス領からドワーフの集団が現れていた。
「山を掘ると聞いて」
十分な酒と報酬を彼らと約束し軍港の方から掘り進めてもらっている。
現代なら漁業権とか色々ややこしい事になるだろうがその辺はこちらではほとんどない。
見る見る山が削れて行き埋め立てられていく、私の知ってるドワーフと違い彼らは魔法を使う、主に火魔法と土魔法だ、火魔法で爆破して土魔法で動かし、固めていく。
使い方を聞いてみるが
「見て分からん奴に言っても分からんよ」
うーん感覚的な物なのか・・・それならばせめて魔道具みたいなものは作れないかと聞いてみたところ一人のドワーフが「詳しく」と寄ってきた。
職人と言うか発明家っぽいドワーフでヴィシャスと名乗った。
そしてこの世界に様々な魔道具が作られるスタート地点がダトゥルに出来上がった。
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