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 ライン、ロット、セバスの三人が今回の反省会をしていた。


「やはり今回の件、サムスが来た時に言質を取られたのが痛かったですな」

 ロットが今回の一番のミスは言質を取られたことだと言い出す。

「しかし原因としては主が悪しく言われているのに黙ってみていてしかも放置したクドの失態は重いと感じます」

 セバスが原因を突き詰めていく。

「出来て二年の新興貴族とは言え、まだまだ人材が足りませんな」


 パチパチ、パチパチ、パチパチ、最近書類ミスが少なくなってきたなと思いながら執務室で手も止めず反省会をやる三人はやはり優秀な人材だと思う反面、まだまだ人材は足りていない。

 今のところ私兵と言えるのはゴウだけだし従士も増やさないと手紙を出すのにも不便だ、庭師も外注に出しているが専属が有った方がアレックスが庭に出るには好都合となる。



 もう一つ問題が有る、と言うのは子爵を賜った時に王都に別邸を持つように言われていたのだが、それも人材不足のため後回しになっている、私が楽になるのはいつの話になるのだろうか。


「道具で(バン)楽しようとするから(バン)よけいに仕事が(バン)増えているんじゃないのか(バン)


「俺は悪くねぇ・・・」「私と言うようになさってください」「ハイハイ」「ハイは一回でお願いします」


 最近少なくなっていた俺と言う癖が出てしまった、早速小言が入る。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 春になり納税シーズンとなった、寄宿舎で育った者がこの春から二名見習いとして屋敷に来た、従士になるか執事になるかはおいおい様子を見て決めよう、メイドも見習いが増え、馬番のソレルにも見習いが付いた。

 最近では倉庫に入れるのも諦め、どんどんアイテムボックスに金貨の詰まった袋を放り込んでいく、いくら入ってるんだろう?ゲームやソロバンなどある程度この国では売り切ったと思うが・・・

「ゲームとソロバンには少し高めの関税がかかっておりますがそれでも結構な量が船で運ばれているからです」


 売り上げ+税か・・・結構エグイな、隠居と言う言葉が頭をよぎるがアレックスはまだ一歳成人まで後十四年か・・・私が・・・マルコン何歳だっけ?まぁ五十歳過ぎたら隠居できるだろう。



 いかんな疲れて疲れからか思考がネガティブに陥っている。



 こんな時は!




「あれっくす~ぱぱとあそぼう~」


『ガシ!』


 ゴウにつかまり椅子に戻される・・・




 ロットの指示で国に納めるお金を計算しアイテムボックスにその分を追加で居れていく。


 そして皆に囲まれ王都に向けて出発する・・・



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「書類仕事とか超苦労するんですけど何とかなりません?」

「何とかなったら王様も苦労しない」



 陛下の執務室で宰相、大臣ズそして私も出された書類を再計算している。


 解せぬ、納税書類の申請と納付に来ただけなのになんでこんなところで仕事してるんだ?


「書類全部燃やしたら気持ちいいだろうな・・・」

 陛下がボソッと怖いことを言い出した、宰相と大臣たちが顔色を真っ青にしている、たしかに私もそう思ったことは有るが・・・やらないよね?


「き・・・気分転換でお茶でもしましょう」


 蜂蜜の入った紅茶の甘みが沁みる・・・体の隅々まで・・・


「春と秋に物納と納税を分けて正解だった」

「毎年秋が憂鬱でしたからね・・・」

「調整でも苦労しましたからな」

「ポリポリポリポリ」


 大臣ズも苦労してるな、一人食うのに集中してる奴もいるが・・・




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 解放されたのは三日後だった、王都の細々とした商店からの納税を一手に引き受けてるんだからしょうがないよなぁ・・・


 もっと楽できないかなとついつい考えてしまう、悪い癖だと思うのだが・・・しょうがないのだ。


 パッと思いつくのは商業、または商工の組合、ギルドだなあと秋用に農協みたいなところを作ればなんとかなるのではないかと思う。


 楽するために苦労する、なんか矛盾してるが・・・と思いながらもワンクッション置くと言う事は税種が減ると言うことである・・・

 陛下に相談しようかとも持ったが行けばまた捕まる気がしたのでダトゥルだけで試行錯誤してみて上奏してみよう・・・



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「商人や職人の組合ですか・・・」


 帰ってオリトや親方たちと相談してみるが返事は良くない。


「いや昔は有ったんだが不正と賄賂の温床になってな・・・」


 やはりそう上手くはいかないか・・・

 うちから人手を出せば・・・出せる人が居ないというかうちでもまだ人手不足なのに・・・

 やはり"戦いは数だよ兄貴!"ってやつなのだな。


 書類計算の魔法とかエラーチェックの魔法とかあればもっともっと楽になるだろうに・・・

 魔法の開発・・・そういえばバルバラでは探索者に魔法使いは居たが何故こっちではいないのか?

 

 謎は深まるがやりたいことが多いが手が回らない、自分の時間もあまり取れないとなると・・・魔法研究している者のパトロンになるのが一番手っ取り早いな。

 ラインに聞いてみると王都くらいにしかいないのではないかと言う事で・・・


 探すのを誰に任せよう?と言う事から考えなければいけないのでさらに忙しくなってしまった・・・

 

 

ご意見や誤字脱字の指摘、感想や評価などいただけると励みになります。


なお、24話で書き溜めに投稿が追い付いてしまいました、出来上がり次第アップしていく形になります。

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