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 ゴトゴトと馬車に揺られザルクス伯爵領に向かう、宰相の領地と義兄との境・・・と言ったらいいんだろうか?うちは山に囲まれてるが海もあるしかしザルクス伯爵領は山の中・・・よく言えば避暑地、スローライフに向いている、長閑な雰囲気の・・・田舎だ。


 坂道が多くなり馬がばて始めたころにそれは見えてきた、煙を出す煙突が立ち並びその中で鉄で覆われたような館が有った。

 途中屋敷の場所を聞いた領民からやはりあれが領主の館と聞いた時にはげっそりしてしまった。

 その領民にも可哀想な目で見られて益々来るんじゃなかったと思ったがティアがやけにそわそわしている。


 理由と尋ねてみるとザルクス産の剣は良質で折角だから一本作って貰おうとか言いだしてる、いくらくらいするんだろう?と聞くと貧乏くさいと言われた・・・



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「ザ「ルッツさんだろぅ?」・・・ルッツさんお招きいただ「固いって・・・」よろしく」

「そうそう、ゆるーく行こう」

「ところでお土産と言うか・・・魚をアイテムボックスで持ってきた」

「ほうほう」

「・・・のですが鮮魚なら調理場に持って行った方が良いでしょうし」

「すぐに調理に取りに来させる!」

「調理したものも持って来てますが」

「ちょっと味見できるか?」

「・・・あとで飲むときに出します?それともパーティーの方に出します?」

「あ~~・・・ん~~~~~悩ましいな、独り占めしたい気もするがオヤジが乗り込んできたときごまかしようがない・・・」

「ほうほう・・・でしたらゴニョゴニョ・・・となさったら如何でしょうか?」


「ふっふっふ・・・副隊長もワルよのぅ」

「へっへっへ隊長にはかないませんよ」


 ティナが呆れた顔で持って居るがこれには格式美と言う物が有るのだよ・・・


 メイドたちがきゃあきゃあ言いながら魚を運んでいく、こんな山の中じゃ海の魚ほどデカいのはなかなか居ないだろうからな~。


 魚臭くなった手を洗ってから客室に通され荷物をアイテムボックスから出していく、その時ふと考えてしまった、船員にアイテムボックス持ちが居たら密輸とか全く防げないな・・・

 しかもよくよく考えたら港町リューナで税も払わず酒売り払ったがアレの税金とか考えると完璧密輸だよな・・・

 今度『海の覇者号』が港町リューナに行く事が有るなら詫び状とお金を届けてもらおう、許してもらえるかどうかわからんが気が付いてしまったら過去の事と言えない小市民なのである。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 パーティーが始まり、この前の演習(捕虜になった件)などの話があちらこちらで笑い話にされていた、それでいいのか宰相・・・


 宰相、我関せずで魚料理に舌鼓を打っていた、なんと刺身も出ていたが宰相以外誰も手を付けていなかった。


「いやーこれは素晴らしい、この魚醤とやらを合わせるとたまらんな」


「いやいやオヤジ、このナンバンヅケとかいうマルコンの持ってきた物なら陸路でもなんとかなりそうだぞ」

「まことか!どれどれ・・・むひょー」


 むひょーじゃないでしょう宰相・・・


「ようやく他の参加者も魚料理に手を付け始めたな」


 ルッツさんがやれやれと言った表情でこちらに来た。

 ところでこのパーティ何の集まりなんですか?と聞いたら

「ごめーんつたえ忘れてたよ、これはルッツさん輜重隊の主なメンバーだよ調理の研究や如何に戦場で美味い物を作るか研究している」


 頭の中でカップ麺などのレトルト食品が思い浮かんだがあれってどうやって作るんだ?と首をかしげていると

「ほほう、奇才マルコンが何か思いついたようだな、夜にでも聞かせて貰おう」

 と言ってまたほかの所に行った。


 ティアも新作ドレスで気配を消して私の後ろに潜んでいるんだが周りの人間がほとんど気が付いていないと言うのがすごいな。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 誰も泊まっていないはずの客室で酒と肴を出し一杯やりながら話している。

「さぁて副隊長どんないいこと思いついたの?」

「まぁ思い付きでなんですがこの町で出来る物としては缶詰ですかね」

「缶詰・・・どういったものか想像もつかんが」

「えっと煮物とかシチューとか味が染みてもおいしいものになると思うのですがどんな形でも良いとは思いますが空気が入らないように密封してしまうんですよ」

「うーんさっぱりわからん、図にしてもらうから紙とペン取ってくる」

そう言ってルッツさんは部屋を出た。


戻ってきたルッツさんはげっそりしててとてもいい笑顔の宰相が付いてきていた・・・見つかったのね。


「ほほう、これならこの町にぴったりですな」

宰相の方が際に理解したようだ、ルッツさんはぐぬぬ顔で図面を見ている。

「良いかルッツ、ここがポイントだ、密封と言う状態にすることにより食べ物が腐りにくくなるのだ」


 即席麺や乾麺というアイデアもあったがこれは王家に言った方が開発も早く進むような気がする。


 フリーズドライ製法が分かれば冷凍食品・・・冷凍技術からか・・・缶詰で勘弁してもらおう。



 まぁとりあえず缶を作る事から頑張って貰おう、そういえば缶詰って内側の色がなんか違ってた気がするんだが・・・分かんないなそれも丸投げにしよう。


 まぁパーティーは楽しかったからいいか。




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