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 帰路、ゴウや領兵たちの疲労が激しいため非常にゆっくりとしたペースとなった、そりゃ一日中巻き取り式とは言え荷下ろししてたんだからなぁ・・・今度からは交代要員も増やそう・・・



 そういえば義兄と演習に来ていたはずだが結局挨拶も出来なかったな・・・ジャゴンに寄っていくかな?



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「ようマルコン、幕舎にも来ずなにやってたんだ?」

「一日中荷下ろししてた」

「いや普通陛下の直下なら幕舎に来るもんなんだが・・・」

「ルッツさん輜重隊(正式名称)の副隊長なもんで・・・」

「そうか・・・あの『変人』の部下か・・・」


 その日はゆっくり二人で飲んだ・・・




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「おかえりなさい旦那様」「だうー」


 ティアとアレックスが出迎えてくれた、早速お土産を渡す、細工物のネックレスと赤子用の振ったら音の出るアレ(正式名称忘れたがガラガラいうアレ)を渡すと二人ともとても喜んでくれた。


 さて・・・執務室に入るとロットとラインが書類と格闘してた・・・手伝うか。


 もともと私の仕事だからしょうがない、クド、ハンコ任せた。


 カチカチ、カチカチ、カチカチカリカリドン!ドン!ドン!クドきちんと見てるのか?まぁこれでペースも上がるだろう。




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 書類が一段落しロットが報告を始める。

「アイテムボックス持ちが増えたおかげで荷物の積み下ろしが早くなり税収も上がっておりますな、係留待ちも出ているとは嬉しい限りですな」

 係留待ちかぁ・・・解決方法が無いわけではないが・・・と独り言が出たが

「どのような方法でしょう?」

 とロットが食いついてきた。


「なに、話は簡単だ非接触型のアイテムボックス持ちを小舟で派遣するだけで良い、ただ問題もある荷の確認をしてからでないと密輸の温床になってしまうからな」

「検閲専用の領兵または役人が必要ですな・・・」


「人員なぁ・・・孤児院でもやっと各々得手不得手が分かってきたっ所だが未成年を働かせると言う訳にはいかないからなぁ・・・」

「少なくとも来年までは無理でしょう、十四歳が三名おりますから期待しましょう」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 書類の整理や決済も早くなり、手が空いてくると様々な問題点が見えてくる、係留待ちもその一つだったが流民問題が出てきたのだ、移民じゃないところが面倒なのだ、流民はそのまま手続きをせずに入ってきているため支援のしようもないし極一部だが犯罪に走る者も居る。

 子供は片っ端から寄宿舎に居れているが問題は大人だ、子供たちを食い物にし貧民街を作り牛耳ったものがいる、問答無用と言いたいがクド曰くトカゲのしっぽに過ぎないと言う事だ・・・


 よしここは遠山のマルさんの出番か!・・・ティアとライン、ロット、セバス、クド、ゴウに止められ、フルボッコです。私のライフはもう0です・・・


 流石に裏社会に知り合いも伝手も無いからどうしようかと考えていたが良いアイデアが無い以上最終手段の領主としては領兵を使うしかなくなるがまぁ子供たちを更生させるくらいしかしようがないな。






 他には?招待状?貴族のパーティ?ザルクス伯爵から・・・誰だっけ?


「ルッツさんのことです」


 行きたくねぇ~・・・絶対碌な事にならない気がする・・・

「みんな・・・なにか断る口実無いか?」



 ・・・・・・・・・無いかぁ。



 ティアが居ないところでロットがこっそり言ってくれたが

『うちの奥さんが何かやらかすかもしれないので勘弁してください』

 うん!即採用したいが万が一ティアの耳にその話が届いたら・・・

「採用されるかどうかは旦那様次第でございます」


 と言い残しスススッと離れていった。


 確かにいいアイデアだ、しかし私も命は惜しい・・・しょうがないパーティーが有る事をティアに伝えよう・・・




「ザルクス伯爵?ルッツさんかよく知ってる演習の時とかよく美味しい物を差し入れしてくれていたんだ、パーティか・・・喋らなくていいなら行く」


 なるほどティアなりに身を守る術も持っているのか・・・ルッツさん宛に参加を申し込んでおく、土産も必要無し、と書いてあるが・・・持って行くのがマナーであろう、身内だけだからと書いてあるがよくよく考えたらあの人の身内っていうかパパが宰相ではないか・・・


 オリトに相談だ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「宰相の身内のパーティーのお土産ですか・・・」

流石のオリトにも無理難題だったのかと思っていたが

「宰相はね・・・お魚が好きらしいんですが何日もかけて魚を持って行っても傷んじまうんですよ」


 うん、じゃあお土産は鮮魚だ。

 私のアイテムボックスなら鮮魚も安心。


 早速漁場に行き魚を吟味する・・・しまった魚の良し悪しがわからない・・・


 屋敷に戻ってジェフも一緒に来てもらう。ジェフが良いと思う物を片っ端からアイテムボックスに放り込んでいく。


 ここでアイテムボックスの意外な効能が・・・寄生虫である。

 アイテムボックスに放り込むたびに弾かれるように寄生虫が残っていく、これは刺身が出来るな。


 早速持って帰り鯵に似た魚をさばいて刺身を作っていく、味見しようとするとゴウに羽交い絞めにされた、生の魚を食べるのは蛮族しかしないらしい・・・ジェフと二人で腹痛の原因は寄生虫であることを話しアイテムボックスに弾かれもう居ない事を説明しやっと理解してくれた。


 魚醤に付けて・・・んまい!トースもゴウも引いているがジェフと仲良く試食できた。

 ゴウも食べればいのに・・・


「生の魚を食べさせる拷問が有る」


 そうですか・・・拷問ですか・・・


 まぁ向こうで受け入れられるかどうかわかんないからこっちで料理して持っていく事にしよう。

 ぁジェフ私の分だけでもいいからこの魚とこの魚で刺身作っておいてね。


 ワサビが無いからちょっと物足りないが無くても美味いからなイカとかタコとかも食べたいな、今度暇が有ったらまた行ってみよう。


 タコヤキやスルメやタコ刺しイカ刺し夢が膨らむな、今度のルッツさんパーティーも楽しみだ。




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