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「ん?」
アリル夫人である、この人孤児院経営してたのか手広いな・・・
「おばあさま、実務的な話は私にお任せください」
イケメンが出てきた。
「アリルの孫のセバスと申します、領主様におかれましてはご機嫌麗しゅう」
うん、こいつロットさんと同類だ、なんとなくだが匂いでわかる、出来るだけ無駄を省くため事細かに説明する。
「それでは孤児院で育ったものは全員領主様のお世話になるのでしょうか?」
いやいや、少しづつだが仕事手伝ってくれたり領軍に入ってくれたりすると嬉しいと言うくらいで問答無用と言う事は無いと伝える。
「領主様のメリットがほとんど無いように思えますが・・・」
しょうがない取って置きの説得方法を使おう・・・
「我が家は成上りで譜代の家臣も居ない状態だ、そんな中で忠誠を持ったものを育てようとすればかなりのリスクや離反を覚悟せねばならない、だが幼いころより我が家に恩を感じている者がいてくれればその恩は忠義に変わってくれると信じているのだよ」
風向きが変わったところで一気に押す!
「今孤児たちは下働きに出ていると思うがそれを午前限定とし、昼食はうちで食べその後勉学を行う、覚えることは計算(ソロバン含む)、マナー、基礎体力付け、字の勉強も行う、もちろん資金はオセロ家が全面的にバックアップしよう、希望者がいれば商人、工員、メイド、執事までありとあらゆることを教える!」
「はははは、そんな孤児院聞いた事無いですよ」
「第一号だな」
「責任重大ですね」
「そして最後に君へのスカウトだ執事になる気は無いかね?」
「執事ですか遣り甲斐は有りそうですが・・・」
「よしじゃあ採用と言う事で、ロット、セバスも鍛えてやってくれ」
「畏まりました」
「んん?」
「孤児院への増員も募集しますのでご安心くださいアリル婦人」
「ん」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
屋敷に戻り早速・・・溜りつつある書類と格闘する、そしてその間にタインに新しく寄宿舎の為の土地を探して来て貰う、うちから近い事を条件に候補を出すよう伝える、クド一緒に行こうとせずに俺が渡した書類にハンコ押すように。
三行程を一つ減らすだけで持ち替えが無くなるだけでずいぶんと楽になるな、言っちゃなんだが領主印ちょっと重いんだよな・・・クドがんばれ。
それから早起きして捺印すればいいだけの書類を作っておくことにしよう・・・
まず教員決めだな、
計算担当候補 俺、ロット、クド、セバス、
体育担当 クド、ゴウ、ティナ
マナー担当 ロット、ティナ、セバス、
メイドコース担当 テリカ以下メイド隊
領兵コース担当 ティナ、ゴウ
商人コース担当 未設定
職人コース担当 未設定
使用人コース担当 クース、ソレル、タイン
ん~まぁこんなもんかな徐々にだが決めて行こう、校舎が出来るまではうちのホールに机出せばいいや食事に関してはジェフとトースだけじゃきついかな?メイドたちにも手伝ってもらおう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「いいですね、うちからも何名か出しましょう」
ヘラルディ商会のオリトは教師役を出してくれることを即答してくれた、支店を出したいが人材不足が深刻であったため、長期的な計画だが使用人や見習いが増えてくれれば継続的に支店が出せるから、という理由だそうな。
オリトも資金を出そうとしたが断った、領主主動で行わなければ文官たちが増えてくれないじゃないか・・・
他の商会もヘラルディ商会に負けまいと頑張っているので声をかけると賛同し人材を出してくれるそうだ、商人コースの担任はこのくらいで大丈夫かな?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ああ?職人の技術なんて教えるわけがないだろう!普通は下働きしながら親方や先輩の技術を見て覚えるもんなんだぞ?」
意外な言葉が木工の親方から出た、話を聞いてみると勘違いがあったので細かく説明する、一人前の職人を育てるわけではなく、入ってすぐに下働きができる程度の基礎を教えて欲しい事を伝えると。
「ああ、そういう意味か基礎なぁ・・・そういう手取り足取り教えた奴は手抜きを覚えちまう、そうすると職人として大成出来ねぇえんだ・・・」
なら座学としてそういう心構えみたいなものも教えて行けばいいのでは?と言うと親方は額をベチン!と叩き、
「あ~座学かぁ・・・悪くないが問題もある、弁が立つ奴がいないからきちんと伝わるかどうかが問題だな」
已む無く職人の中から弁の立つ物を探す事となった、所がなかなかいないのである、弁が立っても知識が不足している者や見習いの物が多かったからだ。
弁が立つものと書き纏める物をセットにして行動させる、出来上がったものを読むだけなら出来るだろうと言う事になり数名出して貰えることになった。
色々と忙しいがきちんと子爵やれてるのか心配になってきたよ。
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