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 それからあっという間のひと月だ、お金は溜めてはいる、船代まではまだ遠い、日課として仲間募集の欄や大規模輸送の依頼が無いかを探している。


 その日いつも通り組合に入るが何か様子がおかしい、静かすぎるのだ、様子を見ると何かに怯えているような感じがするが・・・お偉いさんでも来てるのかな?と思いつつ仲間募集の欄を眺めていた。


 お金の溜るペースは上がっていったがあとひと月掛かるかなーと看板を見ていると・・・ 背筋が寒くなる・・・こ・・・このプレッシャーは・・・









『コ ン ナ ト コ ロ デ ナ ニ シ テ ル ノ カ シ ラ ?』




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 話し合い(痴話喧嘩)が終わり、解放されたのが三日後だった・・・

 ハイ、もっとこまめに手紙を出しべきでした・・・

 ハイ、お金を送ってもらうなんてこと考えもしてませんでした・・・

 ハイ、身の証を出して領主などに保護されると言う手など思いつきもしませんでした・・・

 ごめんなさい

 ごめんなさい

 ごめんなさい


 だから泣かないでくださいニーロティア・・・



 三日後干からびた俺と艶々したティアとで探索者廃業の挨拶回りとなった、困った顔をするもの同情してくれるもの様々だったが皆快く送り出してくれた。


 バルバラからリューナまで七日、護衛は居ないと言うか必要ない・・・一人で旅してるティアに根こそぎやられたそうだ・・・


 それよりも男爵夫人ともあろうものが供も護衛もつけずに一人旅って・・・何でもないです・・・

 アレックスは?乳母を雇って任せましたか、そうですか・・・

 帰りの船賃は?十人連れて帰っても平気ですか・・・



 俺のやってきたことは何だったんだろうorz




 リューナまで何事も無く到着、『海の覇者号』に乗り込んでいく・・・ここって船長室じゃないの?いいの?ちょ、ちょっと待ってティアさん何故俺の方がお姫様抱っこされてるんでしょうか?ちょ。ちょっと・・・




 バルバラでこっそり仕入れておいた『オークの睾丸』のおかげで何とか船旅( )が何とか乗り切れましたとだけ言っておこう。




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 ああ、久しぶりのダトゥル・・・何も変わってない街並み、気軽に挨拶してくれる領民、ティアを見て顔を青くする領兵、うん何も変わってないな。アレックスくん、誰?みたいな顔はやめてくれパパなんだよ~。


「現実逃避してないでハンコ押していけ」


 クドの奴ちょっと留守にしたくらいで・・・ちょっとかな?少しかな?そんなに開けてはいないはずだが、何だこの書類の量は・・・


 ロットがどんどん書類を運び込んでくる、漫画みたいにたくさん積まれていた・・・


 パチパチ、カリカリ、ドンパチパチドン、パチパチ・・・そういえば再提出や却下の書類って無いなと思っていたら

「下見の時点で私の際限で却下や再提出を行っております」

 とロットが静かに答えてくれた、クドは頭から煙出てるな、休ませておくか・・・



 ほぼ缶詰め状態で書類と格闘していく、そういえばソロバン小さくなってるね、使いやすいや、ペンもグリップのところ改良してある、ロットへの申請が通っていたようで何よりだ修正ハンコ計算・・・



 そういえばティアがべったりしてこないな、アレックスの所?ああそう、俺も行きたいんだけど、だめ?そうなの?俺一番偉い人のはずだよね?


「一番偉いから一番働かなくてはいけないのです」


 ぐうの音も出ない正論である、夕食の時には会えるだろう・・・カリカリバンバンパチパチゴン!



 クドもいない・・・最悪ハンコマシーンにしようかと思ってたんだが逃げたか、感の良いヤツだ。

 



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 終わった・・・やりきったアレックスと戯れながら如何にして領主の仕事をサボ・・・楽するか考えた、要は文官が必要なんだ。


 アレックスをティアに任せ、夕方こっそり抜け出しダグフに相談に行く、


「計算が得意な奴?何人かいるが・・・ふむふむ・・・文官向きかぁ・・・うちじゃやめとけ、頭のいいバカじゃなきゃ日雇い組合に所属してねぇよ」


そうかぁ・・・ほかに打つ手あったかなぁ・・・


「いい方法が有る、但し即効性は無くもないが方法によっては何年もかかるがどうする?」


 一応話だけでもと聞くと何の事は無い青田刈りだ、即効性が欲しいなら王都で学園でも通っている生徒を誘えばいいデメリットとしてはそう言う所に通っているのは貴族の子弟だ、貴族としての付き合いも増えてしまうだろう・・・

 次は商人の子弟、デメリットとしては利権にかかわってくる可能性が有る事だ。

 最後の手は孤児院に寄付し人材を育てると言う事、デメリットとしては玉石混合な所と時間が掛かってしまうと言う事だろう。

 ダグフに礼を言い屋敷に戻ってティア、ロット、クドを集めて相談する。


「やっぱり孤児院かしら?」

「個人的な意見といたしましては孤児院を推させていただきます」

「玉石混合と言うが頭使うのが嫌な奴は領軍で良いんじゃないか?」「「なるほど」」

 全員一致で孤児院への出資が決まった。




 そういえば再開発の時孤児院の話が全く出てこなかったが・・・



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