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 ティアのおなかもだいぶ大きくなってきた、一時ティアがなんでも浮気を疑って剣を抜いたのは二度や三度で済まない、愛故と言う事は分かっているがゴウが庇ってくれなかったら最低二回マイジュニアは切り落とされていただろう・・・

 実は最後の一回は軍の演習が有るのでと家を空けようとしたら泣かれた、剣を持って・・・メイドたちは日ごろの避難訓練の甲斐もあり怪我一つ負わなかったがゴウは俺を庇ったせいで切られてまだ入院中だ・・・みんなも強い奥さんには逆らわないようにね・・・


 陛下に書状を出し『命が惜しいので家を離れられません』と出したら『演習だから命の危険はないんやで?』と言う温かい返事を頂いた、さらに返信し『嫁が浮気を疑って・・・陛下の招集と言えば納得してくれるでしょうか?』『分かった今回は演習自体を見合わせる』こうして温情を得たが手紙を見せても納得はしてくれなかったよ・・・



 こういうのってヤンデレと言うのだろうか?失言以外にも気を付けることが増えたな、ゴウ早く帰ってきてくれ・・・



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「おぎゃーおぎゃーおぎゃー」

「旦那様、生まれました男の子です」

「赤い髪、目は旦那様の色と似ていらっしゃいますがもう少し濃いです」

「いやいや目の形はティアさまにそっくりで将来美少年間違いなしです」


 赤黒いサルにしか見えないと言ったらティアに切られるが・・・


「よく頑張ったねティア、おつかれさま、そしてありがとう」


「さぁさぁ奥様はお疲れです、男衆は出てってください」


 クース強ぇ・・・


 とりあえず名前を考えるか、オセロに合う名前の方が良いかな?それか俺の知ってる英雄の名前なんか付けちゃう?いや、やはりシンプルな方が・・・うぬぬ・・・


 さんざん名前を考えて三つの候補まで絞った、あとはティアの意見も聞いてみないとな。


「なぁティア、名前の候補をみっつ・・・」


「あれっくすくんはかわいいでちゅね~ままですよぉ~」



 既 に 決 め ら れ て い た ・ ・ ・


「アレックスか、良い名だな・・・」


 俺は紙に書いた三つの名前をポケットにねじ込んだ、最初から聞いとけばよかったなと思いつつも悪い名前じゃないし問題ないかと思った。


 それから街はお祭り騒ぎとなった、振る舞い酒を出したらかなり派手なことになったが先月オリトが大量に酒を買っておいた方が良いと言われ祝い酒は派手な方が良いとジャンジャンアイテムボックスに入れておいたのだ。


 広場を中人に人が集まっている、そこにも祝い酒を大量に置いて今停泊している船にも結構な量の酒を送っておいた。



 大量に購入した中にスタインベルガーの四〇年物がさらっと混じってたのには驚いたがそれはこっそりアイテムボックスに戻しておいた、後で陛下に献上しよう。


 オリトの商会にも行ってみたが悪気も無く「驚いたでしょう?三つも手に入れるのはなかなか難しかったですよ~」といい笑顔で言われたので殴っといた、見張りや巡回の兵以外も浮かれて飲んでいるがまぁ目をつむろう、祝いだしな・・・おっと騒げない兵たちには明日渡すことにしよう、今渡すと全て飲まれかねない。


 アイテムボックスの中に確かに三つあったよ・・・帰ってティアと共に飲むことにした、クドはもう潰れてるな、ゴウの酔っぱらって寝てる姿も珍しい、ロットは飲んでいないようだが大樽で渡しといたので屋敷の皆で飲んで足りないと言う事は無いだろう。



 いやー幸せだ幸せだ、こんな幸せがずっと続くと良いのになーと思い、まぶたが・・・重い祝い酒であっちこっちで乾杯して結構飲んだからな・・・




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「船長!密航者っす!」



 はぁ?密航者?それは聞き捨てならんなぁ、領主として


「来いよおっさん、いい年して密航なんて恥ずかしいと思わないんすか」


「待て!なんで俺が引っ張られる?ん?あんたたしか明日出港予定の『海の覇者号』の船長さんじゃないか?」


「一個聞いていいですかオセロ子爵、出港して一週間経つがずっと船底で寝てたのか?」


「は?一週間寝てた?そういえばうっすら思い出したぞ、明日出港船が有るなら少し多めに酒を出してやろうと荷物が開いてる場所を酔っぱらいに聞いて何樽か出した覚えが有る、そのあと・・・あるぇ?」



「密航だな」

「いやいやこれは事故であって故意でやったわけじゃない、密航者はサメの餌と聞いているが・・・そうだ乗船賃金を払えば後出しでも許されるはずだ、たしかそうだっただろう?」

「いやたしかにその通りなんですが今手持ちはおいくらほどで?」

 アイテムボックスの中を見てみる、たしかお金は少しは残っていた・・・三万ゴンしか入ってない・・・

「三万ゴンなら・・・」


「ちなみに後出しの賃金っていくらだか知ってるのか?元の料金の倍だ、ちなみに隣の大陸直行だからお代は二百万ゲン、その倍だから四百万ゲンだ」


 ゴフッ、全く足りないじゃないか・・・なにか価値のある物・・・そうだスタインベルガーの四〇年物が後二樽あったじゃないか!


 早速交渉してみる・・・何とか片道分として納得してもらい向こうで降ろしてもらうことになった。



 ティア心配してるだろうなぁ・・・


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