女との友情は時に恋心になる
1時間後、ケンゴと彼女へとへとになるまでやり、疲れたてて床に寝そべっていた。
『あなた、やるわね。』『お前もな。』彼女はむくっと起き上がった。『私はルル・ベル、あなたは?』『俺は青山 ケンゴだ。よろしく、ルル。』『よろしくケンゴ、ねぇシャワー浴びない?』『え?あっあぁ、浴びる。』『じゃあ行こう!』ルルはケンゴの手を掴むとシャワールームに走った。女性用シャワールームに。『・・・見た?』『見てしまった・・・ケンゴに彼女が・・・!!!』『それも彼女の方は下着姿!!』『と言う事は・・・』『『卒業ですかぁぁぁぁぁ!!!?』』気絶から復活した二人が見たものは下着姿で汗ビショビショのルルがこれまた汗ビショビショのケンゴと一緒にトレーニングルームから出て来た姿であった。結果、絶叫。
2時間後、ケンゴとルルは一緒にシャワールームから出て来た。そのままリラックスルーム(?)に直行してそのままお酒を飲んだ(この時代飲酒は18歳から可)『なんで軍に入ろうと思ったの?』ルルがケンゴに聞いた。
『最初は漫画家になろうかな〜って思ったけどあまりにも絵心がないから挫折してたまたま求人表に軍のやつがあったから入った。ルルは?』『私の家系が軍人だらけだからかな。』『ふ〜ん。』『でもね、本当はなりたくなかったの。誰かを傷つけるとその人の家族や恋人が悲しむから本当は嫌なの。』『やっぱりね。』『え?』『お前と闘って何となくそんな気がしてたよ。それにあの技は人を傷つける技じゃあないな、そう言えばなんで俺を相手にしたの?』『それは・・・』『それは?』『その・・・』『その・・・?』『・・・わかんない』『なんじゃそりゃ。』『ふふふ。』『全く。』二人は笑いながら酒を飲み話しをした。その頃カツミとシンジは部屋で浴びる程酒を飲んでいた。『あいつだけもてやがって、ヒクッ。』『それもこの三日で作っていたなんて、ヒクッ。』『ヒクッ、それもあんな可愛い娘とヒクッ・・・それも下着姿・・・』『『・・・クソォォォォォっ!!!』』ところ変わってリラックスルーム。『zzz・・・』『・・・寝ちゃったよ。』ケンゴはルルをおんぶして部屋まで送ろうとするがケンゴもふらふらめいて部屋の場所を聞く事が出来なくなり、結局自分の部屋に連れて行った。
部屋ではカツミとシンジが酔い潰れて寝ていた。ケンゴも部屋の中に入るとルルを横に寝かせて自分も寝てしまった。こうして一日が終わった。
翌日、
『・・・んン・・・ん?』『んん・・・どうしたの・・・ルル・・・?』『ここ私の部屋?』『いや、俺達の部屋。』『なんで私ここにいるの!?』『え、確か・・・忘れた。
』『あっそ・・・まっいっか。
』それでいいのかよ。
『この人達が起きる前に部屋出よっか。』『おう。』『『ZZZ・・・』』ケンゴとルルはこっそりと部屋を出た。『ねぇ、朝ごはん食べない?』『食べる食べる。』二人は食堂に行き、同じ物を頼んだ。『しっかし本当に暇だなぁ、軍って。』『大昔は忙しかったらしいよ。』『へぇー、そして今は暇な五軍か。』『野球じゃあないんだからね。』二人は笑い合うとルルが立ち上がった。『じゃあ私そろそろ戻るね。』『あぁ、分かった。』『じゃあねッ チュッ。』ケンゴに軽くキスをするとルルは手を振って行った。『・・・さてと、俺も戻るか。』食器を片付けて部屋に戻った。『!なっ何?その目?』部屋に戻るとカツミとシンジが汚れきった目でケンゴを睨めつけた。『な〜ん〜だ〜?』(超低音で)『はい?』(また超低音で)『あの娘はお前のなんなんだ〜?』『え、あ、かっ彼女、かな?』『き〜さ〜ま〜』『え、何?何??何!??』『『キェェェェェイっ!!!!!』』『ギャァァァァァ!!!』『ケンゴにぃちゃんおはよ・・・?何やってんの?』『アリス・・・助け・・・て。』『どうしたのアリス?』『レオナお姉ちゃん、あれ。』『ん?』レオナの目の前ではケンゴは四の字固めと十の字固めを同時に喰らってた。『何やってんの、あんた達。』カツミが答えた。『こいつが裏切りやがった!』『裏切った?なにを?』『僕達を裏切って彼女を作ってた!』『それで技をかけてるのね。』『『その通り!!』』『ケンゴにぃちゃんおめでとう!』『ありが・・・とう・・・うぐっ!』『・・・アリスご飯食べに行くよ。』『はーい。』『じゃあ、頑張ってね、ケンゴ。』『助けてくれー!』その後1時間電気あんまを二人からもらってなんとか許してもらったケンゴであった。