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できたての新人

2290年、火星、3月24日、午後7時36分。

カスパールシティにあるとある飲食店、『ん〜お前ら決まった?』『俺は海鮮スープパスタ。

』『僕はスープカレーパスタ、ケンゴは?『スープパスタってラーメンっぽいよな?』二人の頭の中に疑問が過ぎった。

((ラーメンっぽいか?))『じゃあ俺もスープカレーパスタ。

』『あっそう(ラーメンっぽいか??))カツミの頭の中にはいまだ疑問が残っていたが一応注文した。『すみませーん、』カツミはウェイトレスを呼び注文をした。『ハーイ、』『海鮮スープパスタ一つとスープカレーパスタ二つとあとピザをお願いします。』『わかりました。』ウェイトレスは厨房に向かった。『合格したら確か三日ぐらい休みがあったよな、なんで?』『確か試作兵器が極秘の演習するんだって。』『へぇ〜それで休みか、運がいいな、俺達。』『確かそれにヨウさんも参加するって。』『マジで!?うわぁヨウさんかぁ・・・久しぶりだなぁ。

』『そう言えばヨウさん地球で少尉になったって聞いたぜ。

』『へぇ〜先輩から上司になったんだ、あの人。』『んまぁ、そう言うことだな。』ヨウとは高校の先輩で、三人が軍に入ったのはこの人の影響である。『お待たせしました〜、こちら海鮮スープパスタとスープカレーパスタとピザです。ごゆっくりどうぞ〜』『んじゃ食べるか。』『『いっただきっまーす。』』

その頃火星から10万キロ離れた宙域の空間が歪んでいた。ワープアウトの前兆である。歪んだ空間が円を描くように消えた、消えた空間の場所に白い穴が空き、そこから灰色の宇宙戦艦が現れた。

広宙域観測船 シーヴァイス

太陽系を出て他惑星を観測し、今太陽系に戻ってきた船である。『ワープアウト完了、空間湾曲率10%、次元交差軸2マクル、両方ともに正常。』『よし、現在位置は?』『火星から10万キロの位置です。』『わかった、これより本艦は火星のカリナル基地に向かう。』『了解、進路火星、カリナル基地。』こうしてシーヴァイスは火星に向かった。 その頃ケンゴ達三人は、『あ〜食った食った。』『食い過ぎだろこれ。』『次どこに行く?』『ん〜そーだな・・・』『ま、そこ辺をドライブでもするか?』『そうだね。』『俺、寝ててもいい?』『ご自由に、』三人は料金を払い、駐車場に置いといたカツミの車に乗り込み、街の中をドライブした。同時刻、ブルンス基地、司令室、

『アルス・カバラ少佐であります。』『鎌田・ヨウ少尉であります。』コスモシャークに乗っていた軍人である。『ごくろう、確か実験は明日からだったな?』『はい、明日の午前から実験を始めたいと思っております。』『わかった、手続きはこちらでやっておく、今日はゆっくりと休みなさい。』『ありがとうございます。

』二人は司令官に敬礼すると司令室から立ち去り格納庫に向かった。『明日の午前9時から実験を始める、それまでにパイロット達を搭乗させておけ。』『わかりました。』『それと少尉。』『なんでしょうか。』『シーヴァイスからの報告はあったか?』『ありました。』『結果は?』『約30光年離れた宙域にそれらしき残骸を発見したそうです。』『そうか・・・』『少佐、奴らはこの太陽系に来ると思いますか?』『すぐには来るとは思わないが、それなりの対応策を考えなければならんな。』『あの四機もその対応策に入ってるんですか?』『当然だ。でなければこんなに早く作らせた意味がない。』『そうですね。』『一週間の実験が終わり次第、我々もパンドラ計画に参加する。』『パンドラ計画・・・まさに計画が実行されそれが終わった時に我々に残ってる物は希望でしょうか、それとも・・・』『希望と言う事にしておけ、今は。』『そうですね。』二人は静けさを身に纏い格納庫に向かった。

その頃三人は、『このッ!このッ、えいッ!』『おっと、食らえッ!』『なんのッ!』『二人共いい勝負だね。』近くのゲーセンで遊んでいた。三人の特化した戦闘はここで鍛えられた(遊びで)ものである。『あ〜また負けた〜』『これで四回目だぞ。』『0勝4敗だねケンゴ。』『くそ〜、もう一回!』『もう俺疲れたんだけど。』『映画見に行ない?』『今からやってる映画あんのかよ。』『あるよ。確かエミリアンVSフレディーのはずだよ。』『マジで!?何時から?』『9時からだったよ。』『うっしゃー!行くぞカツミ!』『おうよ!』三人はゲーセンから出ると急いで車に乗り映画館に向かった。このして三人は映画を見て寮に戻り、一日は終わった。

翌日の正午、会議室。

『全員合格。』なんとも簡単な合格発表だが全員合格であった。『そりゃそうだろうな、簡単だったんだから。』『まぁね。』『逆に不合格の奴を見たいわ。』ケンゴの言う通りで不合格の奴は出た試しがないぐらい簡単な試験なのである。例えるならエンピツを折るぐらい簡単である。『なお来週から全員、遠征に行く事になっている。』『遠征?いきなりかよ。』『教官。』カツミが手を挙げて教官に言った。『なんだ?』『どこに遠征に行くのですか?』『外宇宙だ。』会議室がざわめきだした。『外宇宙ってなんだ?』『太陽系から出るって意味だよ。』『いくらなんでも早過ぎじゃない!』『確かにそうだよな、今日やっと正式な軍人になった奴らを来週にはいきなり太陽系を出るっていくらなんでも早過ぎだろ。』『とにかくこれで以上だ、解散。』教官はそう言うとさっさと会議室を出た。『太陽系を出るっつったって来週だろ?それまでゆっくりしようや。』『楽観的だなお前は。』『それがケンゴの取り柄だもんね。』『なんかバカにされてる気分なんですけど。』バカな会話をして三人は笑っていた。外宇宙には自分達の知らない、そして、始めての敵がいると言う事も知らずに。

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