24、new member
新たにパーティーへ加わった少年、タイガの活躍は凄まじい。
乱発できない私のソウルブラストや条件を整えなければ高ダメージを叩き出せないマルタの短剣と違い、単純に一撃がすさまじい破壊力を持っている。
まずは敵の正面に駆け出す。次に全力で振り下ろす。最後は真っ二つになった敵を確認する。
もちろん戦闘スタイルの関係で被弾は免れないみたいだけど、私のサイキック能力で回復するからクリーチャー処理の回転がこれまでとは段違い。
経験値を効率よく取得するという点で、新しい仲間の加入は大正解だったと言える。
何体狩ったのか分からなくなった頃、敵影が周囲から途絶えたので小休止をはさむことにした。
コンクリートの風景に彼の武器は似合わなかったが、多くの敵を切り倒すということをやってのけたあとこともなげに大剣を収納する様子は戦士としてとても頼もしい。
大剣。それは中世編でもあまり見なかった武器種。
彼が得意とする武器、その長い銀色の塊にはロボットの部品をイメージさせる機械が組み込まれている。
タイガが大剣を振り抜くとき、剣は彼に応え刃にほのかな光を纏わせる。
組み込まれた機械によって実際の刃の先に、光の刃と形容できる何らかのエネルギーを発生させているようだ。
大剣という武器種類が強いのかどうか。これまでの戦果だけで判断すれば強いと思えてしまう。
しかしゲーム上の強さというものはタイガ自身の能力とスキル構成、武器自体の能力、何より本人の戦闘センスが絡み合うので簡単に結論づけることはできない。
実際、大剣を扱うということは様々な要素を犠牲にすることでもある。
飛び道具や魔法に比べれば射程は短く、敏捷性は損なわれ、両手が塞がり小回りも利かない。
ダメージは高いが扱いにくい、それがこの武器種に対する一般的なイメージだろう。
彼の大剣は多少特別なんだろうけど、メリットデメリットはおそらく普通の大剣と変わらないはず。
使用者が少ないのも仕方がないことだ。
「へへ、俺の剣がそんなに気になる?」
「そうね、思ったよりは強いんだなって感心しちゃったわ」
「思ったより、っていうのは余計だよ。……でも不人気だし仕方ないかな」
不満足ながらも私の感想を否定しない。
本人も武器種における大剣の位置を理解しているのだろう。
少しだけ考え込んだ様子だったが、やがて顔を上げて話し始めた。
「俺、思うんだよ。今までのゲームに比べてずっとリアルだから一部の武器が人気がないのはしょうがないって」
近距離よりも飛び道具を、重いものよりも軽い物を。
そうした尺度で使われる武器の種類に差が出ることは仕方がないこと。
敵をクリックすれば自動的にキャラクターが攻撃してくれるゲームとは違い、ここでの攻撃は肉体に連動している。
剣や斧を大振りすれば隙が生まれるし、体格が小柄であればリーチも短くなる。
中世編の大多数のプレイヤーが魔法や飛び道具、近接武器を使うにしても魔法と組み合わせるというのは自然の成り行きなのだろう。
「でもね、人気がない武器を使ってるからって言ってもプレイヤー自体の強さはそれじゃ決まるわけじゃないんだ」
「まあ、メリットとデメリットを把握した上で動けばいいだけの話ではあるわね」
とはいえ不人気になる要因事態は無視できない。
私のサブマシンガンがいい例だ。
人気の武器は使用者が多い分、扱い方や敵の攻略情報も多く蓄積されていく。
そうでない武器は自身で道を切り開いていかなければならないし、壁が立ちはだかることも多い。
自身の火力不足をなんとか別の要素で埋め合わせている私だけれど、【ソウルブラスト】を取得していなかったらどうなっていただろうか。
結局のところ、使用者次第と言えることではあるのだけれど、多少なりとも不便であるという事実は変えられないのだ。
「タイガ、トレンドに乗っかかるのはプレイヤーの自由だが逆もまたそうだと言える。全部自分が決めたこと。こだわりがあるのなら歩みを止める必要はないはずだ」
あら、マルタがめずらしくゲームの話に乗っかってきたわね。
というより私以外のプレイヤーと絡んでるところを見るのが初めてだっけか。
「わ、わかってるよ。今更スキル構築も変えられないし。でもお姉さん達を見ててやっぱり俺は俺のやり方でやるべきなんだって改めて思った」
「やりたいことが決まっているなら、それでいい。それに不人気な武器というのは時と場合によっては有利に働く」
「どういうこと?」
「いくつかあるが、そうだな。まずは対人戦闘において行動を読まれにくいという点がある。スキルが多いこのゲームで他人の使う武器に興味を持つ人間なんてそこまで多くない。他には……」
「うんうん、他には?」
マルタがRC3での経験談を語り、タイガがそれに目を輝かせながら身を乗り出して聞いている。
消えた恋人の手がかりを追う彼に、本来ならばゲームの世界を心から楽しむ余裕なんてないはずだ。
でも今はこうして年下のプレイヤーとゲーム談議に興じている。
緊張感を失ってしまうのもまずいかもしれないけど、心の余裕を失ってしまうことのほうがもっとまずい。
……なんとなくそう思う。
「……という感じだ。今まで俺が近いレベルのプレイヤーに対人戦で負けたのは二回だけ。それがそこのアルアと、魔法を使わない片手剣と盾の少年だ。スキル構築でいえばセオリーから外れているのだが、それ故に対処が難しかった。無論、奇策頼りというわけじゃなく、自身が使う武器のことを良く把握し、そして信じていた故の強さだったのだろう」
「急に私の話題を出すの止めてよ、恥ずかしいじゃない」
「すっげー。ゾンビみたいなのはいくらでも倒せるけど、ピュンピュン早く動くプレイヤーなんて倒せる気がしないよ」
結局、私もしばらく彼らの談議に加わってしまうことになった。
ここのところ、陰謀だとか人体実験だとかで気分が滅入ってばかりだった気がする。
私のほうこそ、心の余裕を失ってしまっていたのかもしれない。
なんせパーティーにタイガを加えるという発想が、頭の中から完全に抜け落ちていたのだから。
休憩をとったその後、先ほどまでと同様にクリーチャーをなぎ倒す仕事を再開した。
後で分かったことだがタイガは称号【ゾンビスローター】を取得していて、アンデッドに属する敵に対して高いダメージを出すことができるらしい。
クリーチャーはその生み出された境遇を考えればアンデッドではないけれど、その理由を分かるプレイヤーはおそらく私とマルタだけ。
仕様上、クリーチャーはゾンビとして扱われているということだ。
本来、称号というものは使っている武器と戦闘スタイルで左右され、取得する。
私の【バレットダンサー】やマルタの【影の一撃】、アイちゃんの【サーチ・アイ】を考えてみればわかる。
大剣も何かしら相応しい称号があったのだろうけど、タイガの"メカメカしいソードが欲しい"という欲求によって何万ものゾンビを倒すという異業が、あまりにも限定的な力を彼に与えたのだ。
大剣という武器自体が持つ攻撃力、効果のある相手を選ぶ称号、内容はしらないけど彼なりに考えて作り上げたスキル構成。
これらが重なっていることでタイガの殲滅力は私達を越えている。
私が被弾すればそれなりにLPを持っていかれるであろう触手攻撃を、剣や鎧で受けながらも突進、そのまま切り倒す。
「いっけえ!!」
大剣の基本スキル、【パワーバッシュ】。
何の変哲も無いただの切り下ろしだが、突進によるエネルギーと剣の重量が合わさるその一撃は強力。
多少の攻撃をねじ伏せながら攻撃を当てに行くという戦法は自分にはできない芸当だ。
ダメージをものともせずひるむことなくスキルを強制発動させている。
ゲーム的に言えばスーパーアーマー効果と言っただろうか。
連続攻撃が得意でない代わりに接近を許した相手へ強力な一撃をお見舞いする。
大剣のコンセプトはそういうことらしい。
私とマルタも遅れをとってはなるまいと、それぞれの仕事を果たした。
敵の誘導、体力の回復は私。タイガを囲もうと追加してやってくる敵を背後から葬るのはマルタ。
即席で組んだパーティーとは思えない連携で、ペアでやっていたときの何倍もの効率を叩き出す。
それはおそらく、ラージウッド達と絡んでいたときの経験が役に立っている。
あのときの前衛は防御力というより剣技と判断力で攻撃を凌ぐというパターンだった。
今の前衛であるタイガは回避を捨てて敵陣に突っ込み、前線をかき回している。
いや、かき回すという程度を超えて敵を殲滅しているのだからある意味全員がアタッカーなのかもしれない。
組む人間が変われば連携も変わる。
今こうして臨機応変に対応できるのも、彼が立ち上げたギルド"ギャザリング・アケイシャ"に癖のあるメンバーが多かったためなのだろう。
狩りには効率を上げるためのテンプレ編成やテンプレ戦略がある。
単純なのは俊足でモンスターを集め、その群れを範囲魔法で殲滅するやり方だ。
テンプレに善悪はないけど、スキル構成が特異で効率狩りが難しいあのギルドではボス戦はともかく経験値稼ぎの効率はそれほど良くなかった。
そうした安全性と効率がある程度約束された"お決まりの戦法"が使えない分、私達は磨かれたと言えるのかもしれない。
周辺のクリーチャーを狩り倒すのに疲労を覚え始めた頃、マルタが撤収を提案した。
LPはスキルやアイテムで回復できるが、本来の意味での体力はそこまで都合よくリフレッシュできない。
私は提案を受け入れ、タイガと共に宿泊施設に向かうことに決めた。
―――
貧民エリアにある宿泊施設、そこはエリアの名前にしては綺麗な場所であった。
とりあえず部屋を借り中世編でそうしたように、ロビーで三人、話しを始める。
「戦闘フィールドの近くに休める場所があるって、なんか違和感あるわね」
「そうかなあ? 補給したらすぐまた狩りに行けるから楽でいいよー」
私たちが活動することに決めたこの地域は特殊で、エリアの中に戦闘フィールドとそうでないフィールドが点在している。
すごく大まかに言えば、"3番通り"のように"通り"がつくフィールドはクリーチャーが出てくるがそれ以外のエリアはでない。
ゲームだから納得できることだが、もしリアルにこのエリアで生活しろと言われれば、私は即座にノーと答えここから出て行くだろう。
宿泊施設から数分歩いた場所を化け物が闊歩しているなんて安全性なんてあったものじゃない。
「まあ、"ゲーム"をやるなら確かに好都合だな。それよりタイガ、これからどうするんだ? まだレア狩りでも続けるのか?」
「んー実は飽きてきちゃってんだよねー。最初はこの機械大剣【ライトブリンガー】を拾ってさ。興奮して情報ページにも書き込んで次のソード出すぞ~って意気込んだのはいいんだけど……。俺、ソード好きで集めてるけどやっぱり眺めてるより振り回してる方が気持ちいいんだ」
それはそうだと同意する。
私は銃器マニアではないけれど、銃が持つ造形のラインには心惹かれるものがある。
変かもしれないけど、丸っこくてフワフワしたものよりはカクカクしてるもののほうが好きなのだ。
でもやっぱりそれらを見つめてニヤニヤするよりは、思いっきり銃弾をばらまいたほうが何倍も楽しい。
コレクターを否定はしないけど、私自身は銃を手に入れるために銃を握るということにはならないようにしたい。
「そんなわけだからさ、しばらくお姉さん達のパーティーに同行したいんだ。ゾンビを一人でぶった切るのもつまんないし」
いいよ、という即答はできない
私達がタイガと組んだ理由は経験値のためだ。
お互いの利益のもと、私もゲームとしてのパーティープレイを久々に楽しんではいた。
もちろん自身の目的のことを考えれば戦力は欲しい。
だけど私はこの世界でジェニーという自らが背負ったものがある。
マルタもまた確定ではないにしろ恋人がRC3にいるという痕跡を追わなくてはならない。
何もこの世界に縛られない、一人のプレイヤーを私達のほうに巻き込んでしまうのは気がひける。
巻き込まれると決まったわけではないにしても、一緒にノディアン司祭のところへ行けばタイガも通常のクエストとは空気が違うことが分かるだろう。
NPCとはいえ最悪の場合殺人を犯さねばならないことだって考えられる。
モニター越しのゲームならともかく、仮想世界のこの場所でのそれはたとえ法で裁かれることはなくても、感覚的そして倫理的にも躊躇われ嫌悪される行為だ。
躊躇えばやられる。プレイヤーは死なないがジェニーは死ぬ。
命の奪い合いと殺戮者からの防衛に、それを意識したことが無い者が耐えられるとは思えない。
「……ダメ、かな?」
「そう、ね。悪いけど……」
年下の男の子が残念がる顔っていうのは、なんていうかクるものがあるわね。
心が痛むけど、これからのことを考えると仕方が無い。
「いや、タイガ。君が望むのであれば一緒に行動しよう」
「ちょっと、マルタ! 何を言ってるか分かってるの!?」
本当に何を言ってるのか?
彼はゲームに対する温度差を嫌っているはず。
それはそうだろう。周りの人間がレベルだレアアイテムだと騒いでる中、自分は消えた恋人の消息を追っているわけだ。
そんなことを知る由もない仲間のただの馬鹿話でさえも、ときによっては苛立たつ要因になるかもしれない。
だから真っ先に断るだろうと私は思っていたのだ。
「まあ落ち着け、アルア。なあ、タイガ。俺達は特別なクエストを遂行している。対人戦はもちろんだが場合によってはNPCを倒さないといけないかもしれない、そういうクエストだ」
「え、マジなのそれ!? そんなクエストあるって聞いたことないや」
「恐らく俺とアルアしか知らない、隠されたクエストだ。さっきもいったが話の成り行き上、対人戦が起こる。近未来編の世界観を考えると倒したNPCは何らかの形で死亡するだろう。それでもいいなら力を貸して欲しい」
クエスト、確かに嘘は言ってない。
でも……。
「俺、やるよ。レア堀は飽きてきたし、強い敵と戦えるほうが楽しいもんな」
「人を、殺めることになるかもしれないのよ?」
「でもさ、近未来編って敵がゾンビじゃん? ぬるいストーリーじゃないって分かってるつもりだよ。そういうクエストだって割り切るさ」
タイガは分かってない。
NPCが人格にも似た意思を宿していることを。
彼にとってNPCはNPCに過ぎないのだ。
この世界で彼らを何十人と切り倒したところで罪に問われることなんてない。
でもたとえ裁かれることがないとしても、意思を持った存在を無に還して平然とできるものだろうか?
それができないから、処理することを拒まれた"誰かのジェニー"を私は射殺するハメになったんだから。
とはいえ、パーティーは私だけのものではない。
当然ながらマルタにも発言権と行動の決定権はある。
私のクエストを手伝っているという立場とはいえ、そもそも現行のクエストはゲームの意味でのクエストとはかけ離れている。
目的達成を考えれば、意見の違いを理由にマルタと別れるのは今後が厳しくなってしまう。
「……分かったわ。でも、無理をしないこと、それだけは約束して。リアルのあなたを知らない私は責任がとれないから」
「心配性だなあ、お姉さんは。大丈夫だよ、欝展開ならホラー映画とか見て慣れてるからさ」
「そういうことじゃないんだけど。……いいわ。よろしく頼むわね、タイガ」
三人目のメンバーの継続が、こうして決まった。
―――
今後の予定を少し話合った後、マルタはそそくさと自室に戻って休息をとっている。
疲れもあるのだろうけれど、内心は恋人のことで辛いのだろう。
彼が日ごろ良質な睡眠を取れていないであろうことは目の下にできた薄いクマで察している。
だから別段引き止めることもなく、私はジェニーに連絡を入れたあとそのままロビーに残った。
タイガと一緒に。
別にただのプレイヤーである少年と一緒にいるのが嫌というわけじゃない。
だけどちょっとした罪悪感は消せないのだ。
嘘とまではいえないけど、本当のことはまだ伝えていない。
とはいえ組むと決まった以上は仲間のことは知っておきたい。
雑談でもして親睦を深めておくことは大事だ。
それに、常日頃から眉をしかめてばっかりじゃまたアイちゃんに怒られてしまう。
……アイちゃんか。
「悩みがあるのなら言ってください。難しい顔して眉間に皺を寄せていたら美人が台無しですよ」
彼女のそういった小言が聞こえなくなってからどのくらいたっただろうか。
きちんとは聞いていないけど、少なくともゲーム内ではラージウッドのリア友であるクーラと付き合っている。
それ自体はどうも思わないけど、ギルドに加入した頃のわたしは精神的に今よりも不安定だった。
だから友達であるはずの彼女に、ちょっとだけ距離を置いてしまっていたのだ。
多分彼女もそれを感じ取っていたのだろう。
友達甲斐のない友達でごめんね。
「アルアさん、考え事してるとこ悪いけどちょっと聞いていい?」
「ん、なーに?」
いけない、親睦を深めると決めたのにぼうっとしちゃってたか。
「アルアさんは何でこのゲームやってるの?」
「RCシリーズのファンだったからよ。それとも何か期待してる答えでもあった?」
「ううん、そうじゃないけど。アルアさんってこういうゲームをやりそうな感じじゃないから気になっちゃって」
だとしたら私って何をしてるのが似合っているのだろう。
同じようなことを前も言われた気がする。
「タイガのほうこそ、どうして一人でずっとやってるのよ? 一応、一人でも楽しいゲームだけどさ」
タイガは恐らくラージウッド達と同じ高校生だろう。
同じ年頃の子を見つけて狩りをしたほうが効率はいいし、多分楽しいはずだ。
「俺? 俺は別にソロでもパーティーでもなんでもいいんだ。でもレアハンティングはハマっててさ。周りが自分についてこれないからずーっと狩場に篭ってたらそれに慣れちゃって」
「何もゲームに青春捧げなくとも……。まあ、悪いとも言わないけど。そうだ、タイガも恋人でも捕まえてみたら? 彼女いないでしょ?」
「彼女いないって決め付けないでよ。……まあ、いないけどさ。いたら多分ゲームやってないよ」
「発想を変えて、ゲームで彼女作るのよ。私の知り合いの子がゲームで恋人作ってたわ。タイガと同じ高校生だけどね」
「えええ。確かにデートとか便利だろうけどさ。でもいいよ、今はそういうの必要に感じてないし」
あらあら、無理しちゃって。
まあでも真面目に考えたら私は仮想空間でデートは嫌だな。
一緒に過ごしているはずなのに、リアルじゃヘッドギアつけてて顔も合わせていないなんて。
どうしても普通に会えない時にはいいかもしれないけど。
少しだけ、自分が高校生の頃を思い出してしまった。
良くも悪くも無い、普通の生活。
母もまだまともだったあの頃。
普通であるが故に最悪に思えてた日常が、今よりもずっとマシだったなんて笑えない。
それに比べれば目の前のタイガにラージウッド、アミちゃんにリサちゃんはゲームとは言え高校生を楽しんでいるのだろう。
「アルアさんって考え事が好きだね」
「ん、ああごめんね。考え事してるといつも友達につっこまれるんだけど、今いないもんだから」
人が増えれば環境は変わる。
ゲームの話を楽しんだり高校時代のことを思い出したりするのもタイガの加入の影響だ。
それがこの先どうなるかは分からないけど、良い方向へ進んでいってくれることを期待したい。
「まあ、色々あると思うけど。よろしくね、タイガ」
「おう! アルアさんこそよろしくな!」
話を進めるためにノディアン司祭に会う。
その気持ちは強いけど今はレベル上げの時だ。
正式に加わったタイガを入れて三人。
明日もまた頑張ろう。




