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Ruin & City 3 ―それぞれの世界で―  作者: 夕陽倍施工
第1章:ラージウッド編~楽しむということ
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レポート3


――レポート3『パーティープレイの傾向』    筆者:ラージウッド


 

 カイやアミだけに情報収集やってもらうのも悪いからさ、俺も聞いた情報をここにまとめてみる。

 知ってる事も多いかもしれないけど、再確認のつもりでここに記しておく。



①効率狩りにおける防御の変化

 今までの低級狩場は足の速いプレイヤーが敵を引きつけ、魔法で防壁か結界を発生させて防御、まとめて魔法などの範囲攻撃で殲滅するのが主流だった。

 だが狩場のレベルが上がるにつれて敵の攻撃力も増加し、よほどそれらの防御系魔法に特化してない限りは前線を維持するのが困難になっている模様。

 したがって治癒魔法と回復系アイテムの需要が増大している。



②特化の価値

 敵のレベルが低い間は、属性相性をそこまで考慮しなくてもさくさく狩ることができた。

 しかし中盤以降、モンスターの防御力や各属性に対する抵抗力が高まり、中途半端に育成したスキルでは撃破が難しい局面が出始めている。

 そりゃそうだよな。もし仮に全員が治癒魔法も物理・魔法攻撃もできるようなスキル構成をしていたら前衛で闘っているメンバーの治癒スキルは行使するヒマが無いのだからその分、スキル枠が無駄になっている。

 もちろん前列後列をスイッチさせたり、戦闘終了後に治癒魔法を使うという持久戦は優れているだろう。

 ただスキルがかぶっている分、攻撃のスキルが尖っていないのだから、突破力が劣るのは明らかだ。

 このゲームは色々な種類のスキルを取ることを推奨しているフシがあるが、特化だからこそできることもあるように思う。



③称号システムの存在

 どうやらレベル50以上の状態で特定の条件を満たすと『称号』というものを獲得できるらしい。

 レベル50というのも不確定だが、聞いた話だと獲得しているプレイヤーは全員50を超えているとのこと。

 名前の上に追加して表記される(表示させないこともできるらしい)ので二人も見たことがあるかもしれないな。

 能力がプラス補正されるらしいが、入手条件が曖昧だし効果を選んで入手するのは難しいかもしれない。

 一個獲得するとそれ以降は獲得できないらしいが、仕様上できないのかプレイヤーが条件を満たしていないのかは分からない。



 俺、思うんだけどさ。このゲームって『個』を重視してるように感じるんだ。

 自由なスキル獲得に膨大なスキル数、称号システム。

 『アロマテラピー』は今のところ俺しか売り手がいない。

 逆に少数だが絵画とか楽器とか、そういう生産アイテムも見かけたことがある。


 プレイスタイルに幅が生まれるから、俺はこういう方針は好きなんだけどさ、違和感を感じるんだよ。

 気にしすぎ、なのかもしれないけど、あまりにも色々なことが用意され過ぎてないか?って。

 掲示板のスキル情報もスキルがあり過ぎてぜんぜん出揃ってないしな。

 逆に城や一般市民NPCの家屋まで作り込まれているのに、クエストやストーリーが準備されてないのもひっかかる。



 まあ、とりあえず楽しければいいんだけどさ。

 どうも開発スタッフは力の入れ方を間違ってる気がしてならねえよ。

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