レポート2
――レポート2『世界ごとの特色について』 筆者:クーラ
アミちゃん、前回ではスキル情報をまとめてくれてありがとう。
僕はモンスター討伐の協力要請をする過程で得た、他の世界の情報を記したいと思います。
とはいえ、『疲労度』の問題で世界を移るプレイヤーが少ないので大雑把なことしか分かりませんでしたが。
①中世編
複数の王国都市と街や村が存在し、森などの各種フィールドに存在するモンスターを討伐する世界。
一時期、数多く量産された中世ファンタジーMMOのような環境。
各種の刃物や鈍器、そして単純な力としての魔力が存在し、また技術の発達があり各種生産スキルを取得できます。
幅広い武器の選択や魔法属性の選択など、スキルの多様性に関しては三世界で一番のようです。
ゲームデザインとしては、個人の力よりもパーティーを組んだり冒険者同士でチームを組んだりするといった集団戦に重点を置いている模様。
親しみのある設定が多いためか、三世界で一番プレイヤー数が多い。
②近未来編
現代社会から少しだけ進んだ大型都市社会。ビルや商店、マンションといった建造物が立ち並ぶ世界。
バイオハザードが起きたという設定なのか、敵は全てゾンビやそれに類する者。
武器の特色としては科学技術を駆使して作られた銃器が扱える、という点。
銃器はそれ自体の攻撃力が非常に高く、そして射撃武器ということもあり強力な装備品です。
ただし銃器単独では『アクティブスキル』を習得することができないようです。
また、信仰心などが既に失われた世界観のために魔法系スキルの習得もできません。
サバイバル能力や強力な遠距離攻撃は魅力ですが、多様なスキル習得が難しいという点、そして敵がいささかグロいという点からプレイヤー数が現状一番少ない。
③古代編
神々の存在を信じ、その奇跡が感じ取れる世界。いくつかの集落が点在しています。
それぞれの地域信仰が根強く、『精霊』といった存在に働きかけて魔法を行使するために中世編よりも魔術に関しては多彩。
複雑な仕組みのアイテムは少ないが、神の祝福を受けた装備品が多数存在し、特殊効果を有しているものが多い。
敵としてはタフで凶暴な肉食獣、プレイヤーに敵意を有する精霊などが存在すると聞きましたがモンスターとの違いは良く分かりません。
各種施設が整っていないだろうと思っていましたが、『発掘』によって意外と快適なプレイができるそうです。
スキルに関してはどうやら特殊なようで要点だけをまとめると、
1、生産系スキルが【調理】以外、現時点では発見されていない。
2、剣(物理)か杖(魔法)か、という選択では無く、色と形を選ぶことでスキルの方向性が決まる。(よく分かりませんでした)
3、アイテムを取得することで新しいスキルを覚えることがある。
ゲームの要である『スキル』はどの世界でも取得できますが、その種類や方向性には大きな違いがあります。
中世はスキルの種類が多いため、攻撃や防御、生産などスキル構築の自由度が高い。
近未来は武器そのものが強くアクティブスキルが無い代わりに、本体を強化するパッシブスキルや行動の補助をしてくれるスキルが多い。
古代はスキルに強力なものが多いが、スキルの取得条件に特定アイテムの獲得などがあり、必ずしも好きなスキルを取得できるとは限らない。
『ワールドリープ』で古代編に行き、装備品を調達したりスキルを覚えてきたりできればいいんですが、移動をすると『疲労度』が80消費。
つまりゲーム内時間でいう8日分の滞在時間を移動だけで消費しちゃうので気軽には実行できませんね。
僕達が活動している中世編ですらまだ分からないことが多いのですから、しばらく『ワールドリープ』は考えないことにしましょう。