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ダンジョンを作ってみよう

ダンジョンキーパーとか結構好きだったんですよねぇ

やる夫系のダンジョン経営の話とかも今、好きで読んでます^^



 「あいつら、あのまんま冒険させたら、近い内に死ぬぞ?」

 渋い声で冒険者ギルドの酒場のバーテンである元盗賊のジャック(片目という同じ境遇だからかなんなのかは分からないが、何故か割と良く冒険者ギルドに出入りしてるリコが彼に懐いてる。見た目怖いおっさんなんだけどねぇ・・・)に言われて、ゴルテックスとその辺相談しようとしたんだが「ベテランだろうが、ルーキーだろうが死ぬ時は死ぬのが冒険者だぞ! ってか、このネジ固くてたまんねぇんで力貸してくれや!」と軽くスルーされてしまった。


 あんまり死にすぎても冒険者になりたいってヤツが居なくなっちまうし、かといって過保護にすんのもなんか違うだろ、と悩ましい。




 ギルドの方は登録ラッシュが一段落付いて、それほど混まなくなってきてるが、胃袋をガッチリと掴んでしまったため、冒険が終わるとココに「戻ってくる」連中が多くなっている。


 カップ麺は軍からも受注を受ける勢いで、工場作って本格的な生産に入った方がいいんじゃないかという話も出ている。


 冒険者は言うまでもなく、珍し物好きの貴族の奥様方にもウケてしまっていて、カップ麺パーティとかいうマンガの中のセレブネタの様な事もあるのだとか。

 

 カップ麺に続いてレトルト食品も控えているのだが、投入の時期をどうするか、やっぱ寒くなってきてからの方がいいかなぁ、などと考え中である。


 駐屯兵の利用する試練の塔に、酒場で仲良くなった駐屯兵とのコネを使って挑戦した冒険者も居るが「あれ経験してたから、普段なら諦めるようなトコで諦めずにすんだぜ!」などと意外に好評だったりする。

 世の中にはマゾヒストが多いなぁ。


 



 遊園地のもふもふセミ乗用サーバントは、知らぬ間に王族がお忍びで遊園地に遊びに来ていたらしく、ノード伯の更に上からも入手命令が出たりして、のらりくらりと誤魔化していられなくなってしまった。

 木の葉を隠すなら森の中、王族を隠すなら貴族の集団の中って事か? 銭湯目当てのマダムがかなり頻繁に出入りしてる事もあって、前と違って一人一人まで個別認識していられない。

 王族との接触を避けてたのが逆に仇になったなぁ。

 出入りした人間のスキャンデータは各城門経由でルビーのトコまで行ってる筈なんで、その気になって分析すれば誰が王族だったのかは分かるだろうけど・・・。


 経緯を伝える時に「済まぬなぁ・・・」とかノード伯も口では言っていたものの、自分でも手に入れる気満々なのは目を見れば分かる。


 まあ、しゃあないか・・・。



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 なもんで色々と手を打った上で、販売バージョンを作成することにした。



 1)「人造魔法生命体」という触れ込みにして、分解しようとしたりすると跡形もなく消滅する仕組みを組み込んだ(コアクリスタルはこちらに転送されて戻ってくるので、死ぬわけではない)。


 2)ベースとなる小屋orバスケットを付け、その周囲200m以内しか移動できない様にした。また、小屋やバスケットはサーバントの魔力チャージに使用、サーバント本体のチャージ容量を低く抑え、長時間の休憩無しの活動は出来なくした。


 3)最初の起動時にマスター認証を行い、マスター本人が側にいない場合は起動できない(スリープモードを維持)ようにした。


 4)ついでに犬、猫の他に熊やパンダ、狐やライオンなど種類を増やした(個人的にはトコトコ歩いてそのまんま転がっていってしまいそうなレッサーパンダ型がちょっとお気に入り)。

 

 

 ま、そんな感じで、まず悪用とかは出来ないだろう。

 盗難予防に隠しモードとかも入ってはいるが、少なくとも初期の購入者はそれなりの資産防衛能力を持った貴族や商人になるはずで、余計な機能かもしれない。


 高級サーバントたちは当然の様な顔をして、それぞれのパーソナルカラーの物(なんか生産時の設定で変えられるらしいんだが、詳しい事は俺も知らんのだ、実は・・・)をゲットしていたが、普段は子供たちが乗ったり遊んだりしている。


 販売はグッズ商人の管轄にした。

 新しく、これの為に人を呼ぶのもなぁ。


 グッズ商人が更に外部の商人と手を組んでやろうが、それは本人の才覚の範囲なら構わないと言ってある。

 ぜんまいおもちゃの方もわんことにゃんこは既に完成して、外部の職人なんかともやり取りをして本格的な生産に入るようだ。


 「新しい子たちも可愛いおもちゃにしないといけませんねぇ!」とテンション上がってたし、大丈夫だろう、たぶん・・・。



 学校の方は教師候補2人、子供2人が更に追加され、大まかな作りなんかもかなり固まってきているので、次に戻ってきた時にでも試作バージョンを建ててみる事になってる。


 出したり消したり付け足したり出来る魔術による建築は、こういう時は便利だよなぁ。

 普通の建築の場合、不満点あっても気軽には直せないんで、我慢してそのまま使ってる内に人間の方が適応してったりするけど。



 

 冒険者ギルドの方は技能訓練を充実させる方向で、あちこちにコネを使って人を集めようとしているが(別にずっと居てくれなくても特別講座みたいな感じで、一時的にやってもらうのも可、と言ってある)、まだまだ、そっちの方は時間がかかるので、試練の塔の経験者の話を元に、冒険者が自主訓練出来るダンジョンを作る事にした。


 最初に大きな少し高いトコから見渡せるダンジョンを城壁の外の地上に作ってみたんだが、子供たちや遊園地の客たちが「あのアトラクションはいつ出来るんだ!」などと聞いてくるので、いっその事と、これはもう「一般人~初級冒険者向け」という事にしてしまい、トラップやら仕掛けやらをグレードダウンして、アトラクションに。


 「初級冒険者~中級冒険者」向けにそれより小さいサイズのダンジョンを、三階層で地下に作り、特徴的な攻撃をしてくるモンスターの形状をしたガーディアンと模擬バトルをしたり、ダンジョンにあるトラップやカラクリ仕掛けなんかを致死度を下げて設置したりして、口で説明してるだけでは分かりづらいものを体験して貰えるようにした。

 こちらは主にユニットで作ったので、ある程度定期的に配置やら順番やらを変える予定。


 最後に「中級冒険者~上級冒険者」向けだが、あまり大きくは無いが凝った仕掛けor魔法も含めた頭を使った攻撃を仕掛けてくる敵を配置した小さなダンジョンをいくつも組み合わせて作って有り、一定以上の実力がないと怪我では済まない様な物になっている。

 自分の苦手な所、あるいは伸ばしたい所などに合わせて使用してもらう予定。


 後ろの二つは冒険者ギルドの登録カードが入場のキーになっており、ギルド加入者以外は利用出来ない。


 正式オープン時にはアトラクションダンジョンを使った、飛び入り可のタイムトライアルイベントを行って、祭りの様なイベントにしてしまうつもりで、これをきっかけに冒険者と一般人の交流とかも出来ればいいなと、付随して各種の無料キャンペーンもやって、近隣からも一般人を呼ぶつもりである。


 「冒険者って結構すごいんだな!」と飛び入りで体験した連中も含めた一般人に思って貰う事も狙いに入っているので、是非、冒険者諸君には頑張って欲しい。


 走らせる為のニンジンは何がいいかな?


 宿泊施設の無料チケットとかだと冒険に出ないヤツを生み出す事になりかねないし、もふもふ乗用サーバントの引換券とかが無難かなぁ。


 まあ、俺は全面に出る気はないんで、ゴルテックスとトパーズに頑張って貰う事になるが、楽しいイベントになるといいな。





【SIDE:冒険者A】


 

 「聞いたか?」

 ギルドの食堂でメシを食ってた俺に話しかけてきたのは、このギルドが出来る前、少し組んで冒険した事のある左利きのファイターだった。

 利き手の違いだけで随分やりにくくなるもんだというのが、こいつとの模擬戦で実感出来たものだ。


 悪い奴じゃない。

 むしろ良い奴なんだが、人がメシを楽しんでる時に話しかけてくるなよ・・・。


 ・・・モノを食う時はね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか、救われてなきゃダメだろ?

  独りで、静かで豊かで……。


 

 「冒険者訓練用のダンジョンが出来ただろ? あれのオープン記念イベントがあるらしい。」

 俺の内心に関係なく話が続く。

 

 訓練用ダンジョンったって、本物とは違うし、分かった気になってかえって危険じゃないかね?


 「冒険者だけでなく、一般人、飛び入りも歓迎、ここの駐屯兵の奴らの中にも出るヤツが居るって話だ。俺ら冒険者としても負けてられないトコだろ!? そう思わんか?」

 まあ、熱いトコの有るヤツだが、ここまで暑苦しかったっけ?


 「優勝者だけでなく、上位入賞者にも賞品や賞金が出る。」

 まあ、それが良ければ燃えてもおかしくないかな?

 まあ、それはともかく、俺は食事を楽しみたいんだ。

 悪いが話し終えて、どこかに行ってくれないか?



 「・・・しかも、表彰と賞品の授与はトパーズさんから行われるそうだ。」


 「「「「ガタン!!!」」」


 え? 

 なんなんだ、この周りの連中は!?

 

 「それは本当なのか!?」

 「こうしちゃいられない!」


 「「うむ、特訓あるのみ」」


 「よし! 行くぞ!」


 「「「「「「「「おう!!!」」」」」」」」



 なんだったんだ、いったい・・・・・・。



 まあ、これで落ち着いてメシが食えるか。



 「あ、おかわりください!」



  


【SIDEOUT】





次回はイベント回になる予定

思わぬ飛び入り参加も出るかもしれません

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