平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第19回「売上対決!」
<ここでお知らせがあります>
「はい。既にご存じの方もおられると思いますが、ラジオ雑誌『Large O』の表紙に、二ヶ月連続で、私達を採用して頂きました!」
<ありがとうございます!>
「8月号の表紙が私アミカナ、9月号の表紙がミカになります。8月号はもう出てますよね」
<あと、巻頭グラビアもやらせて頂いておりまして>
「ほんと、ありがたい限りです!」
<一応、短いインタビューもあります>
「ちゃんと真面目に答えていますので、是非読んでみて頂けたらと」
<この8月号と9月号の売り上げで、私達、どっちが人気か分かるね!>
「あー、私、勝てる気がしない」
<何? 珍しく弱気ね>
「ミカはさぁ、装いがガーリーじゃん。私はそういう感じじゃないからさー。ミカの挿絵の方がPV多いし」
<ちょっと! 急にメタな話しない!>
「とにかく、『Large O』の表紙では全然自信ない」
<あ、そう言えば、お便りが来てまして……えーと、これかな? 『アミカナさんは、ボーイッシュというか、中性的な格好の方が多いですよね。もしかして、二人ははるかとみちるなんですか?』ということで……>
「あー、まずですね、番組のXでは、確かにそういう服装をしてますけど、これは演出なんで。全く同じ顔の二人なので、服装で見分けられるように、そうしています。まあ、私の方が戦闘特化型アンドロイドなんで、勇ましいというか、凛々しい感じがいいのかな、と」
<プライベートでは、アミカナもガーリーな服、着てますよ>
「で、今のお便りですが、最後のはるかとみちるって何?」
<知らない>
「じゃあ、ここでググりますね。……漫画?……ん?……んん?! いやいやいや、これはハッキリ否定しときますね。アミカナとミカは、はるかとみちるではありません!」
<何?……あ、かわいいじゃん……ん?……んん?!……これはそうね。違うね>
「そう言えば、いつだったかの収録で、Xにキス直前みたいな写真あげたじゃん。あれのせいじゃない?」
<皆さん。あれも演出ですからね。番組を盛り上げるための演出!>
「あれ、思ったより近くてびっくりした。鼻当たったんじゃない? 目測誤ったね」
<目測っていうか、目閉じてたからね>
「何でマジにやってるんですかってスタッフに言われたけど、いや、お前がキスするような写真が欲しいって言ったんだろ!」
<ということで、色々と演出ですから。本当のことは、『Large O』9月号のインタビュー記事に書いてありますので、皆さん買って下さいね!>
「あ、ずるい! 皆さん! 8月号も買って下さいね!」
<もう置いてないと思うよ>
「えー?!……じゃあ、先月に戻って告知するわ」
<そんなことに時間転送装置使うな! 第一、過去に戻ったら消滅しちゃうでしょ?>
「甘いな! メタクニームのスローン方式を使うのよ」
<また誰も覚えていないような本編ネタを……。じゃあ、何て告知するの?>
「ええと……『Large O』8月号には、袋とじ企画がありますよ、とか?」
<いや! ないでしょ! 嘘じゃん!>
「だから袋とじも転送させるのよ! で、最終的には消滅しちゃうから、証拠は残らない」
<……色々無理があるけど、一応聞くね。袋には何を入れるの?>
「それは……」
<ヌードはやめてね>
「もちろん、しないわよ! でも、何でミカも嫌なわけ?」
<……どっちか分からないでしょ……>
「あ、そっか」
<で、ヌード以外に、ガーリーで可愛い衣装の私に勝てるだけのものを、用意できるの?>
「……じゃあ、執事ごっこの写真……」
<待って! それどこにあるの?! マジで消去して!>
「大丈夫よ。転送したら消えてなくなるから」
<転送なんてしないでしょ!>
「わかった! こうしよう!」
<何?>
「8月号の売り上げが9月号を超えたら、番組のXで披露する!」
<待って待って! おかしいおかしい! 私にメリットないじゃん!>
「9月号の売り上げの方が多かったら、恥を晒さずに済む――メリットじゃん!」
<はあ?>
「ということで、皆さん、バックナンバーを購入して下さいね!」
<……全財産で、9月号買い占めてやる……>
「今月、厳しいんじゃなかったっけ?」
<うっ!……>
「以上! 『AMラジオ、アミカナ・アンド」
<……>
「ほら!」
<……ミカ』でした……>
「バイバ~イ!」
<ねえ! ほんとにあるの? ほんとに……>
※リスナーの皆様へ。お近くの書店に『Large O』9月号が置いてなくても、ミカが買い占めたわけではありませんので、ご安心下さい。『Large O』は架空の雑誌です。




