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〜異世界に降りた自衛官、リアルも異世界も救う〜  作者: レノスク


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第18章 「報告と新たな現実」

佐渡ヶ島、戦闘後数日。蒼真たちは基地の簡易司令部に招集され、異世界からの帰還について上層部へ報告する場に立っていた。

「我々は異世界での作戦を完遂し、全員無事です」

蒼真の声は冷静だったが、背筋には緊張が走る。

隣の斎藤、一等陸曹の仲間たちも、報告の順番を待ちながら呼吸を整える。

司令部の幹部たちは、レーダー情報と戦闘映像を確認しながら静かに耳を傾ける。

「異世界の存在、そしてモンスターの殲滅……この事実をどう扱うべきか」

官僚の声は慎重そのものだ。

蒼真は順序立てて説明した。

転移の経緯

現地で遭遇したモンスターの能力と戦術

戦術的判断と殲滅方法

そして重要な報告が続く。

「異世界で出現した元日本人の敵、いわゆるラスボスですが、転移ミスにより死亡が確認されました」

幹部たちは一瞬、言葉を失う。

「詳細を説明してください」

斎藤が補足する。

「現実世界では落ちこぼれでしたが、異世界では魔法を習得し征服を目論んでいました。しかし、転移時の不安定な条件によって生存は不可能であると判断されます」

幹部たちは深く頷き、記録班が速やかに報告書を作成する。

この報告により、ラスボスの存在リスクは現時点で消滅したことが確認されたが、残存モンスターや水源の場所は未確定のままだ。

上層部は沈黙の後、対応方針を整理する。

佐渡ヶ島の極秘管理を継続

軍内部での監視体制の維持

将来の転移・残存異世界脅威への備え

特殊作戦群の異世界戦闘経験を今後の防衛計画に反映

国内外の情勢も複雑だった。

佐渡ヶ島の異常現象は瞬く間に世界中に知れ渡る。

国連は調査団派遣を検討するが、日本の極秘管理下で情報は制御

近隣諸国は軍事的監視を強化するも、直接介入は控える

日本国内では世論が二分。「安全保障上の脅威」と「未知の異世界存在に基づく不安」

蒼真たちが異世界で得た知識と、ラスボスの死亡確認は国家安全保障上、極めて貴重な情報となる。

日本は今後、異世界への転移の可能性や残存脅威に備えつつ、特殊作戦群を新たな盾として位置づけることになる。

夜、基地の窓越しに海を見つめる蒼真。

「ラスボスは消えた……だが、まだ世界のどこかには水源や残存脅威が存在する」

斎藤も同意する。

特殊作戦群としての経験は、これからの国防の重要資産だ。

現時点で、この島と日本に生きる人間は守られたが、完全な安全が保証されているわけではない。

蒼真たちの存在が、未来の希望であり警戒の象徴となるのだった。

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