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【プロットタイプ】嘘言わないで。刺すよ。

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

恐怖を感じると、強行突破したくなるんです。


嘘言わないで。刺すよ。


と別ベクトルにメンヘラです。

現実は往々にして冷たく残酷なものである。優しさや甘さの裏では打算や下心があるし、どれだけ夢を見ていても、叶わない事なんて当たり前に転がっている。

こんな私を周りは『リアリスト』と呼ぶだろうか? 自分ではイマイチしっくり来る言葉ではないのだが。


小説のネタ集めの為に、SNSを漁っていると、夢見る少女の一文が目に入った。

――推しと付き合いたい。それ以外考えられない。周りなんか目に入らない。

要約するとこんな一文。学生らしい願いだった。夢見る期間が許される時期の願いであった。しかし私が夢を見るには歳を取り過ぎていて、其れを見ても冷ややかな感情しか浮かばない。

貴方がこの世界に生まれ落ちて、何年だかは分からない。けれどもその間にも人は生まれ、成長し、この世界に行き交っている。その中で、推しに出会える確率は?

ライブやサイン会や握手会に頻繁に足を運んだとしても、その人達にとっては数ある中の一人でしかない。勝ち取るには、確率論からして相当に難しいと思うけれど。

これが私の回答である。夢も甘さもない。ただ事実だけを淡々と述べただけ。この様な返事をしたら、間違いなく炎上するだろう。だから私はきっと有名になってはいけないのだ。

しかし其れに対しても完璧な回答をしているのを見て、思わず背筋が凍ってしまった。

「ぬるぇ〜!! 瑠衣たんっ」

猫の尾っぽを思い切り踏み付けた声が出た。其れを聞いた同居人は目を此方を睨む。

「うるせぇな。静かにしろ」

「夢見る少女に自分と付き合いたいって言われて、『もしかしたら好きになるかも知れないよ』なんて回答があったの。私から何もせずそんな事言われたら、私その推し刺しちゃう!!」

そんな都合の良い事がある訳がない。幸せな悪夢に他ならない。その言葉の裏には当たり前に打算があり、損得があり、蟻地獄が待っている。だからその前に、その最悪の事象になる前に、その根源を潰しに掛からなくてはならない。

「安心しろ。社交辞令だ。何もしてないお前に、そんな言葉を掛ける奴はいねぇ。だから犯罪に手を染めるなよ」

横に垂らしていた髪を弄び、瑠衣は残酷に、冷徹に、そう言い放った。

恐怖が遠のいていく。私が痛感し続けた冷たい現実の中にいるのだと実感した。理性が戻ってくる。

「そうだよね!! 安心したわ」


「ねぇ、おかしいでしょ? 口説かれたなら、そこは普通に喜ぶところでしょ」

全ての話を聞いていた諭羅は、頭を抱えてそう言った。諭羅の回答は、人の心情を汲んだ物が多く、回答としては百点だ。だが。

「相手はあの鏡花だぞ」

普通の型に収まるような思考回路はしていない。

『ママー、あの子にいじめられたー!!』

『どうしたのー? 大丈夫よ』

みたいな会話をしている筈なのに、言ってることが真逆も真逆。だから諭羅が気持ち悪がってる。

『やってる事と言ってることが噛み合ってないよね!?』


鏡花の恐怖を感じた時の反応って、結構ヒクイドリなんですよ。

ヒクイドリって世界一危険な鳥。

一蹴りで人間殺せる鳥です。

性格は臆病で獰猛。恐怖を感じると襲ってくる。


という訳で、大真面目にこの物騒なタイトルの由来。

『現実の推しにそんなメタメタな甘ったるい言葉を掛けられることは無い。

何か打算があるか、何かが擬態しているか、兎に角良くないことの前触れ。今のうちに潰そう』

こういう思考回路。


つまり、都合の良い事が立て続けに起きることに物凄い恐怖を感じているんです。

だからさっさと現実見る為に、現実の擬人化である瑠衣を頼って戻って来てるんです。


メンヘラっちゃメンヘラ。

解釈違い起こして刺しに行く時点で、相当メンヘラ。

ただベクトルが違っていて、『都合の悪い、現実めいた事象を求める』んです。


まだ問題起こしてないのは、相手が瑠衣だから。

事実と現実に基づいて、行動を起こすタイプだから。

幸せな夢とか絶対見せない。

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