1話 出会い
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ある街にある私立の学校に通う少女、名を『響 しずく』
17歳としては幼げな顔立ちで日本人か?と尋ねてしまうような黄色の髪、そして目がこい茶色の高校2年生である。
「あそぼ〜」「こっちだよ〜」「はやく〜」などと最近頭の中に響く高い子供のような声が彼女の悩みの種である。
今日は特に酷く朝からずっと聞こえてくる・・・
学校では授業どころではなくずっとぼ〜として、心ここにあらずという感じだった。その調子だから友人から「ついにしずくにも春が・・・」や「しずくなら大丈夫だから告白してみたら〜?」
など言われ、本人としては響く声に関して誰かに相談しても意味なしという感じでただただ友達の受け答えに苦笑いをするだけである。
しずくが友人の楓との下校の途中にそれは起こった・・・
しずくが「この花とても綺麗だね〜」
と道端に咲く花を見て言うと、楓には見えてないらしく頭にハテナマークを浮かべるだけで
「そこに花なんて咲いてないよ〜?」と言うとしずくはその花を摘もうと花に触れると、次の瞬間水の中に浮いてるような空をふわふわと飛んでいるような感じがして、いつも聞こえる高い声ではなく、
老人の声で「光の少女よ旅を終え花を咲かしてください・・・」と響く。
そして「旅を終える?」と問うが老人には
聞こえているのか聞こえていないのかその質問には答えず
「さあ、始まりです。あなたが見たあの道端に咲く綺麗な花のような綺麗な花を咲かせてください」と響くと
しずくの意識がとんだ・・・
ここは地球とは全く違う世界『フィーリア』である。ここは機械というものは地球みたく発展はしていなく、その代わり魔法というものが存在していた。
そして、精霊が人を選びその人と契約して使うことができる、精霊術というものが存在する。その契約者は王族などの特別な人から、農民まで精霊が選べば誰でも使うことができる。しかし精霊は世界に火、水、土、風、光の5つの種類がいて1種類につき1匹と全部が5匹しかおらず、契約すると王族なら偉大な王と
また身分が低い平民などが選ばれれば王宮に呼ばれその国の王直属の部下となり王に仕えたりと、精霊に選ばれることは光栄なものとされている。
そしてひとつ例外なのが光だった。
光の精霊はフィーリアの民にはつかず、異国の旅人としか契約は行わないと言う噂もあった。
魔術と精霊術の絶対的な違いは魔術は使えば使うほど身体に疲労が溜まり、使いすぎると休まなければ気を失う。
一方、精霊術は本人の力は全くと言っていいほど使わず、精霊が代わりに術を発動する。メリットとして、その場に精霊が存在する限り使うことができる。
しかし、デメリットもあるわけで封印の石などアイテムでその場の精霊の加護を封印すれば全く精霊術は使えず、
一番厄介なことは精霊と契約した人間は魔術が使えなくなることである。
フィーリアの地でひとりの青年が旅をしている。年齢は18歳で家族はおらず、髪は赤。
人それぞれ好みはあるが、女性の目をひく容姿でいわゆるイケメンと分類される容姿で名は『ソル=ラングス』という。
ソルが刹那の花といわれる木がある前でその木を見上げ「これが刹那の木か」と呟いているとき、木の中心から光が放たれた・・・
少女を中心に光っていた。
少女の背中には対の白い羽があり、体は膝を抱えるようなで姿勢で光のベールに包まれていて、なんとも神秘的に空中に浮いていた。