01話 始まりの日
わざわざページを開いて頂いて誠にありがとうございます。
なろう処女の素人ですが一生懸命書いてみました。
読みにくい点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
温かい目で見守っていただいて、出来れば最後まで読んで頂けるとありがたいです。
『おい、現状を報告しろ。』
気が付くと真っ暗闇な世界で耳元に大きな声が響いた。
(一体ここはどこなんだよ、それに耳元のイヤホンみたいなものから大きな声が聞こえるし)
耳元で大きな声が聞こえたのと同時に身体に謎の痛みが走った。今までに経験したことのない押し潰される痛みがあり身体が熱い。痛みでそのまま倒れたてしまった。
痛みで意識が途切れそうだが大きな声の主に力を振り絞って聞き返してみた。
「……お前誰だ? ここ……どこだよ。」
大きな声の主から直ぐに返事が返ってきた。
『本間警部補そちらで何が起きている? こちらのレーダーでは厄災が複数体確認出来ている。負傷者が出たのか? 現状の報告をしろ。』
(本間って誰だよ。こいつは誰と話しているんだよ……ダメだもう意識が途切れそうだ。)
意識が無くなりかけた瞬間車がぶつかったかのような大きな音と熱風と衝撃のようなものが起きた。そしてそのまま意識は完全に途切れた。
目が覚めると真っ白な天井が見えた。それと同時に身体に激しい痛みがあることが分かった。周りを少し見回してみると点滴があったので病院であることは確かなようだ。
少し横向いてみると知らない女の人がベッドにもたれかかりながら自分の手を握っていた。
(おい!? この女の人誰だよ。)
(でも知らない女の人だけど手を握られているのってドキドキする。)
見知ら人でも喜べる辺り、男は浅はかな生き物であると再認識した。
(これは俺が素人童貞だからではなく全ての男という生き物がこうなのである。)
そして理解出来ない展開だが気がついてしまった。こんなふざけた展開なら夢に違いないと。
痛みはあるがそんな夢も見たことあるし夢に違いないと確信した。夢の中ならと気楽になり、俺の夢の意識をつかさどる場所にクレームをつけた。
(いやね、この女の人ブサイクとかでは全然ないけど美人とも言えないんだよね。 俺も30歳素人童貞のイマイチ男だけど夢の中くらい良い思いしても罰は当たらないと思うの……)
そんなクレームを夢に入れつつ寝ながら自分の手を握っている女の人の顔を見続けた。
(さっきはあんなこと思ったけどずっと見ていると好きになるかも。ショートカットで実は俺の好みかも? やっぱり俺は素人童貞だからチョロいのか)
部屋に時計がないので正確な時間は分からないが体感では10分くらい顔を見続けた。そして彼女の目が覚めたと同時に俺と目が合った。彼女の顔はパアッと太陽のように明るい笑顔になり、その笑顔を不覚ながらキレイだと思ってしまった。
「将太……目が覚めたんだね。本当に良かった……」
なんでこの人が俺の名前を知っているのか疑問に思ったが、泣きながら自分の意識が戻ったことを喜んでくれたのでどうでもよくなった。知らない人だが人から心配してもらったのは随分久しぶりな気がして嬉しかった。
彼女はナースコールで看護師と医師を呼んでくれた。
(こんな素敵な女の人と過ごせる夢なら終わらないで欲しいなぁと思ってしまった。)
それから直ぐに医師が来て診察してくれた。こんなに直ぐに意識が戻るなんて奇跡だと言っていたがどうやら重病で意識が戻るか分からなかったらしい。医師から自分の名前と年齢を聞かれたのでハッキリとした意識で答えた。
「加藤将太30歳です(年齢=彼女いない歴です……)」
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
読んでくれている人がいなければ悲しいですが今後も頑張ります。