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2050~ステータス1の廃人  作者: 烈火
第二章『厄災軍師と駄美男子』
26/47

〇サブストーリー「VIP じゃも」※挿絵有

挿絵(By みてみん)


サブストーリーはメインストーリーに関係するお話となっています。



~仮想空間・番組あさじゃも AM6:00


ニュース番組のような背景に金髪褐色で長身サングラス黒服の男が映った。


じゃも「おうぃいいいっす!

どーもVipuum(ブィップー厶)所属のじゃもでーす!

起きとるかぁ?

お前ら寝ぼけてたら放送聞けんだで?

んじゃね、早速ニュースあさじゃもを始めたいと思いますよっと!

アッアッアッ!

あさじゃもはね、毎朝6時にうちの馬鹿ども、じゃなかった同志のニュースを流す。

そういう30分弱の情報番組です!

今日も色んなニュースが入ってるだで。

まず速報。


Vipuumの新参、津田(20)が逮捕されました。

どうやら怪しいセリフを大声で夜中叫び近隣の住民に迷惑をかけたそうです。

駆けつけたGMに対して静止を聞かず、心の声を使い精神攻撃までしました。

よって公務執行妨害という判断で現行犯逮捕。

今はVipuumの最高顧問、課金氏(30)による示談金100万VR通貨が出され津田は開放されたそうです。

これに対して有識者P氏(16)は

『召喚士らしいから呪文の口上考えていたのでは?

てかいつまで厨二病拗らせたんだ?』

と顎に手を当て感傷に浸っているように見えました。

私もアパートで一人暮らししている身なので騒音だけはちょっと勘弁やな。

では次のニュースにイキマスヨ



秒殺のジョーカー氏(30)ついに自爆回数100回突破しました。

名前まで変更するそうです。

彼の10秒以内に放った銃撃が即死攻撃になる【秒殺の魔眼】は有名ですね。

しかし彼はデメリットで十秒以内に対象の敵を倒せなかったら自爆します。

そしてそれが先日100回を超えました。

ジョーカーさんいかが……スー、どうですかね落ち込んでいないといいですけども。

と思っていたら秒殺のジョーカー氏は記念に改名と戦闘法の変更をされるようです。

その新しい名前は


【音速のジョーカー】


インじゃねーの!って私は彼の名前のセンスに対し前々から思うのですが。

しかし一連の流れが何を意味するのか私たちにはあまり分かりませんね。

そこであさじゃもは有識者P氏(16)に聞いてみました。

『あいつは5秒以内の勝率が9割越えだ。

それを超えると大抵余裕こいて自爆する。

5秒以内に撃つスタイルに変えそれに応じて名前を変えたんだろう』

と大真面目に解説をして下さりました。


いやぁ隣に解説役として起きたいですね。

本当頼りになります。

って『俺を抜いてP氏入れろ』言うアンチのコメント見えたんやけど気のせい?

まぁ、ええや勉強になるコメはこうしてカチッ、カチッとね!

スクショで保存して一人反省会に使うわほんまありがとな。

次は、おっとこれは仮想空間において学問研究に携わる分野のニュースや。

意識高い系のリスナーは今日の話題に使うんやで。



Vipuumの大魔女、ねる氏(75)が規定時間永続ガッツ死亡回数限度検証の研究をGMに提示しました。

ねる氏と言えばデスクリティカル理論を発見した仮想学者として有名ですね。

攻撃の当たる場所によって倍率が上がる現象は初期から定義されとるね?

あの人はさらに無限に近い倍率を出す場所を発見し、攻撃力1でも敵を倒せる、デスクリティカル現象を見つけました。


前置きが長くてごめんだで。

今回の研究名、長ったらしくて一見分かりづらいですね。

簡単な例で1秒の間必ずガッツがかかるって状態あるとするやん?

あんまりにも早く連続でガッツを発生させるとホンマに必ずガッツかかるんかいな?

ってそういう実験らしいんやって。

自分を実験体にして遠距離攻撃を得意とするレベル99、61人を用意。

汎用のバフでの永続ガッツは、1秒の効果で再使用に1時間必要とします。

その為永続ガッツの効果を持つスキルを1人ずつ交代に発動。

その間に別の60人が60秒多段攻撃を繰り返し行う。

壮絶な実験でピーク時1秒で500回以上のガッツを出しました。

しかし仮想空間の物理エンジンは優秀なようで、こんな状態でもちゃんとガッツが発動したようです。

んで有識者のP氏(16)によると連続で質問したせいか

『他の奴に聞けよ、友達いないんか!』

と断られてしまいました。

仕方ありませんね、有識者J氏(19)に聞いてみますか。

『俺は難しいことはよー分からんのだけど、あのご老体で自ら体張って、研究する姿はすごいと思います』

おや分かりやすい解答ですね!

誰かは詳しくは分からないですがやっぱすげーわ、俺……じゃなかったJ氏は!

んじゃここでCMはいるわー」


画面が切り替わりとんでもなく背が高い若い男女が現れた。

藍色の髪をした男性とベージュ色の髪の女性。

彼らは背広とスーツを着ていた。


カイザー「はーい、どーもぉ。

懲りず悪びず顧みず。

芸人アンドールズのカイザーです」


ビショップ「どーもぉ!

同じくアンドールズの美少女、じゃなかった!ビショップでーす!

あ、違いました!てへっ!

名前が似てるから間違えちゃった!」


カイザー「自分で美少女否定してますよ。

まぁ私達は唯一Vipuumに所属してる芸人な訳ですけども、その立場の自覚は必要ですね」


ビショップ「ありますよ!

私自分で言うのも何ですが髪短いし背は180超えてますし、筋肉凄いし。

美少女ではないのは自覚してます!」


カイザー「Vipuumの話消えてますよ。

まぁ、じゃも先輩の枠を使ってるので短めにここで切り上げます。

売れない芸人ですが地道に努力して笑いの道を極めようと思ってるので何卒よろしくです」


ビショップ「戦闘団体だから笑いじゃなくて戦いじゃない?」


カイザー「笑いも戦いです、人を笑顔に出来るかどうかの。

ではまたいずれー」


再び画面が戻りじゃもが手を掲げるいつものポーズで現れた。


じゃも「はい、ニュース番組に戻りますね。

アルドールズのお二人お疲れ様でした。

少しずつですが舞台にも出るそうです。

宣伝させて頂くわ。

7月中旬にアクアリゾートにて、お笑いライブに参加するそうなので観とってやってや~。

俺も8月にオフ会を開くだで。

んでまぁ次のニュースや。


Vipuum最高顧問、課金氏(40)。

仮想空間最大団体の猩騎士団のM&Aに失敗。

課金氏の経営する複数の会社が実力を伸ばし、多額の資金で猩騎士団の買収を試みました。

しかし猩騎士団団長、JINYA氏(19)は

『猩騎士団は1つの国に近い扱いである。

国を売る行為は非常に重い』

と厳しく課金氏を窘めました。

そのやり取りから投資家による投げ売りで株価の下落が発生しております。

経済についてとか詳しくないから分からんのだけどこれこそ有識者に聞いてみるか!

と思い再び有識者P氏にあさじゃもは聞こうとしたのですが何故かしつこいと言われ一喝されました。

なにが悪かったんですかねぇ。

という事で思い切ってなんと今回は特別にJINYA氏に!……じゃなかった、有識者Jンヤ氏(19)に聞いてみました!


『今回は音楽家としての登場でなくて皆すまない。

猩騎士団は日本人口の2割、2000万人が所属している団体。

内部では独自の立法、行政、司法が成り立ち、議院内閣制に代わる騎士団の精鋭による内閣制を取っている。

その為厳密に言うと他の団体のような会社制ではない。

強いて言うなら国土が無いため国か?と言われるとそれも違う。

しかしどちらかと言うと国に近い団体だ。

その為合併や買収は現在不可』

とお答え頂きました。

予想外の回答ですね。

大きいとは聞きましたが国として扱う団体もあるなんてな。

ほんじゃ最後のニュースや!

VTRがあるのでスターッ!」


~仮想空間・PKギルド跡地


ニュース画面が切り替わり、そこは火が残る夜の荒地だ。

自撮りで自分を映してるのはじゃも本人だった。


じゃも「ウイイイイイイイッッッッス!!

どうも、じゃもでーす。

まぁ今日はPKギルドの討伐、当日ですけども。

えーとですね、まぁ集合場所の、えー暗殺ギルド【殺戮の天使】に行ってきたんですけども、ただいまの時刻は深夜1時を回りました。

はい、ちょっと遅れて撮ってるんですけどもね。えー12時ちょっとすぎくらいに、えーギルドハウス前に行ったんですけども。

ほんでーまぁ1時間弱カメラ回すの遅れたんですけども。

このとおり立っている人は誰一人いませんでした。

誰一人生かすことなかったです。残念ながら。はい」


ニュース画面が戻りじゃもは座りながら一例をすると会話を始めた。


じゃも「殺戮には、ちょっと落ち着け。

って再三忠告はしたんですけどもね。

それはさ、それは自分の甘えじゃないかってことに気付いて。

なんで自分より弱い奴を虐めなきゃあかんの?

って思いながら100人前後、チョキチョキしちゃいました。

これについては有識者P氏が直接物言いたいらしくてしょうがなく聞きました。

『奴らは昔から変わらない。

誰一人でも残ればまた続いていただろう、三大PKギルドのひとつを一網打尽にして、GMに引き渡したのはこの上ない感謝だ。

だが最後に言いたいことがある。

あさじゃもの直前、明け方4時くらい。

補足情報のために追い込みで連絡かけるのやめろ!!』

と熱意を込めたコメントを頂きました!

最後に天気予報をして今回の配信を終わりたいも思うだで!

ねるばぁ!」


隣から杖を付いた老魔女のような人物がゆっくり入るとニコニコしながら手を振った。

すると怪しいお菓子を手に持った。


ねる「でろでろでろねは、ふへへへへ!

魔術と混ぜれば混ぜる程、色が変わって

こうやって食べると


ヴマイッ!!!」


ばあさんが口に怪しいものを入れた途端だ。


デッデーン!!


という怪しい巨大なBGMとフラッシュが広がる。

光が失せるとばあさんの頭の上に晴れマークが出てきた。

ばあさんはその状態のまま、笑顔で手を振り去って行った。


じゃも「皆さん、あの光で目が覚めましたね、え?目がバロスになった?

さて今日もまた1日始まりますが無理せず頑張って生きましょー!

ほんじゃ、またのぅ!」


~現実空間・那藤の部屋



午前6時。

それは俺が起きる時間だ。

カーテン越しに明かりが入り雀やらの鳴き声がする。

そこから6時半になると速水が飯を作りにこちらにやってくる。

その間の空白の30分には俺の日課がある。

一日の始まりそれが奴、じゃもの配信だ。

Vipuumの情報を知る1番の手段だ。


今回もバカやってるなーと思いながら聞いていたがねるさんのせいで目が覚めちまった。

実質あれを目覚ましにしてるとこあるな。

昨日はギルド襲撃事件が起こって寝不足だから丁度スッキリして良かった。

明け方に奴に電話で起こされたがな。

寝る前救急車を呼ぼうとして揉めたぷち姫は今は仮想空間にいるのかタブレットには居ないようだ。

そろそろ速水が家に来るし用意するか。

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