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2050~ステータス1の廃人  作者: 烈火
第一章『手を取り合うまで』
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〇サブストーリー 「仮想空間・人間とGM2」

サブストーリーはメインストーリーに関係するお話となっています。



~仮想空間・ギルドハウス共有スペース


これはギルドハウス襲撃事件直前の昼間の事だ。


ぐるぐるメガネに猫の耳を生やした私、ねこさんはホットコーヒーを飲みながら一人ぼーっとしていた。


この時間帯は大人も子供も仕事や学校で同僚または友人と仲良く昼ごはんを食べているであろう。


私は現実世界で人間関係が上手く出来ていない。

その為纏まった時間はトイレ等を用いこうして隠れて仮想空間に入ることが多い。


まぁこの時間もみんな現実世界に居ることが多いから寂れてるんすけどね。


仮想空間は昼は静かだし夜は仲間がいて居心地がいい。


ずっと一人だった私に仲間として接してくれた淘汰、そして淘汰が教えてくれた友人達。


ここに居る時彼は私を私として扱ってくれている、それは私が私でないから。


でもそんな心の居所であるこの仮想空間で不安な事があった。

それはギルドに新しく入った問題児……。


その心の声に合わせるかのようにあの人の声が聞こえた。


織姫「何ぽつんとしてんのよ?」


ねこさん「急になんなんすか!

織姫が来るなら私帰るす」


織姫「待ちなさいよ、私なりだけど

反省はしてるの」


立ち上がろうとした私は立ち止まった。

その隙を見たのか織姫は距離を一気に詰め隣の席に立つ。

そしてメニュー画面を開いてアイテムの画面から一つのアイテムをタッチし机に向けて弾いた。


ねこさん「え?」


織姫「カツ丼よ」


まったく意味が伝わらない。

すると織姫が自分の解釈を自信ありげに述べ始めた。


織姫「私ここであんたらと話した時取り締まりとか取り調べとかで話が出たから気になって知り合いに頼んでみたの。

どうやらあまりにも美味しくて感動する魔法の食べ物だから犯人達も自供しちゃうって私理解したわ。

このすごい食べ物をあんたに渡せればなって思って」


ねこさん「あーそういやあったすね!

取り調べって言葉が出なくて色々グダグダしちゃって……。

そして最終的に取り調べにはカツ丼を!

って話になって織姫はミルクも出しなさい!と言ってたの覚えてるす!」


織姫「カルーアミルクよ!

あんたまで子供扱いしないで!

とりあえず苦手じゃなければ食べて欲しいなって思うんだけど」


ねこさん「ありがとう織姫!

い、頂きますっす!」


自然と自分の口に笑みが出たのを感じた。

確かに口は悪いし偉そうだしやっぱり口は悪い。

でもそこに悪意がある訳でもない。

顔は常に不機嫌そうだが以前のことを気にして反省し行動を起こした。


GMさん達とは何回か話したことはあるけど自分で考えて行動する、そして人間らしく行動するGMは初めてかも。


人間が分からないって言っていたのに頑張って私に話しかけようとしてくれたのは普通に良い人だよね。

それに仲良くしてくれようとしたのはあっちならそれを無下にした私の方が非があまりにもあるよ。


私に出来ることはないかなぁ。


無言でカツ丼を食べるのを織姫はまじまじと見つめていた。

食べ終えてご馳走様を告げると織姫は表情は変えず、しかし普段と違って微かに震えた声で問いをなげかけた。


織姫「美味しかった?」


正直味はずっと織姫について考えを巡らせていたから美味しいか分からなかった。

でもそれ以上に気持ちや心が感じたものは


ねこさん「ありがとう織姫」


織姫「本当は質問に答えて欲しいんだけど。

でもね私もちゃんとどう返せばいいか一夜かけて勉強してきたの。

その、どういたしまして!」


一瞬間があった。

織姫が笑顔を見せたのだ。

相手が何を思ってるか私には分からない

でもこの瞬間私は感極まり言葉が出なくなった。

その私の表情を見たのか織姫もそのまま何も喋らなかった。

私は少し恥ずかしくなり一つ考えていたことを述べた。


ねこさん「ギルドの決まりなんすけど

うち給料とは別に食料も提供されるんす。

好きな飲み物と食べ物があれば買ってきてあげるっす!」


織姫「塩漬けきゅうり・カルーアミルク!

一日二回!!

できるなら今すぐ欲しい」


ねこさん「え?きゅうり?」

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