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2050~ステータス1の廃人  作者: 烈火
第一章『手を取り合うまで』
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・キャラストーリー「2050昔話 織姫と彦星」※挿絵有

キャラストーリーはメインストーリーに直接関係しないお話となっています。


むかしむかし、ある所に天帝と呼ばれる七夕伝説において最高位の神様がいたそうな。


天帝 (スミス)「私の娘、織姫は本当によく働いている。

性格に難があるが顔は悪くないし、このまま働くのに集中し過ぎて婚期を逃すのは可哀想だ」


一生懸命に着物を織る黒服の臣下の後ろで腕を組み口で指示を出す織姫。


周りから私は娘をすごく甘やかしていると言われるがこれはどう見てもちゃんと仕事をしているであろう。


織姫 (そのまま)「お父さん、納期に間に合ったわ。

全くこの仕事も楽じゃないわね」


天帝 (スミス)「そうだな、共に支え合い、歩んでいける者がそろそろお前にも必要になるであろう、三十路も近いし

よし神様の私がなんとかしてやるか」


織姫「流石に三十路は遠いってば」




天ノ川の近くのコンビニにて


彦星 (那藤)「らっしゃせー」


天帝 (スミス)「うむ。

(いかにも幸薄そうでそういった縁がなくて尚且つ一生懸命働いている男おるじゃん)

どうも」


彦星 (那藤)「含みを感じるな……。

お客様何をお買いになりますか?」


天帝 (スミス)「君を買いたい」


彦星 (那藤)「はぁ?」



天ノ川沿岸にて



挿絵(By みてみん)



彦星 (那藤)「んであんたの父さんに会計は娘でなんて言われたんよ。

ははは、冗談にしては豪快過ぎて俺ド肝どころか尻子玉抜かれたかと思ったよ!

しかしべっぴんさんだなぁ。

はるばる天の川の先からやってきたと聞いたよ?

本当御足労様だ」


織姫「あんたこんなコミュ力ないでしょ」


彦星 (那藤)「……合わせろ。

んでさこんな天の川の西で働いてる俺だけどなんでこんなのに声掛けたんだ?」


織姫「店の監視カメラをハッキングしてた時、あんたの頑張ってる姿が見えて素晴らしいってお父さんが感じたらしいわ、ほら一応本人技術屋らしいから。

まぁ実際こうして話してみると悪くないわね」


織姫達の住む天の川の東。

そしてその逆の彦星が住む西。

この狭間を流れる天の川の前で2人は寄り添い座っていた。


天帝、神が定めた邂逅。

それは2人にとって互いに惹かれ至高のものでありました。

2人は後に結婚し幸せに過ごすか、と思われたのですが。



彦星 (那藤)「わり俺さ、織姫と引きこもりたいからニートするわ笑

やっべ妻とやるマオリカートめっちゃ楽しいんだけど!

天帝パパ居るからお金困んねぇしぃ?」


織姫「酒持ってきなさいよ、黒服(臣下)!

カルーアミルクじゃ足んないわよ!

ドンペリよ!

ドンペリ!ドンペリ!ミルクドンペリよ!!」


2人は今まで生真面目過ぎたのです。

恋愛を知らなかった彼らはそれが芽生えた途端、燃え上がるように関係を深めます。

そして幸せに浸りすぎた結果仕事をやめて毎日毎日遊び呆けるニートになってしまいました。


ある日新聞を読んでいた天帝様は記事に8050問題というのを見かけました。


高齢となった親がいつまでも働かない引きこもりの子供と揉めて起こる事件の事です。

自分が弱ってしまった時子供がどうなってしまうだろうと不安に思った天帝様は今の織姫達を見てとうとうお怒りになりました。


天帝 (スミス)「おい、引きこもり!」


こうして2人は天の川を境に引き裂かれ彼らは元の西と東で別々に住むことになってしまいます。


そんな悲しい出来事があってしばらく時が経った時です。


織姫「お父さん。

どっちでもいいけどまた一生懸命働くからあいつに会いたい。

つらくて大好きなカルーアミルクも飲めないの。

いや本当にどっちでもいいんだけど

会えれば良いなって思うの、別に構わないんだけど」


天帝 (スミス)「そうかそうか、そんなに弱ってしまってさすがに私も可哀想な事したな……

お前さんが最近頑張ってるのは私も知っている、あっちの彦星とかいうやつも心を入れ直してコンビニの店長になったって町内会の山田さん言ってたし。

よし、じゃあこうしよう!」



一生懸命働く彼らを見た天帝はとある決断しました。

1年に1日、織姫と彦星が会う事を許されたのです。



それが7月7日、七夕の日です。

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