少年の成長
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「ふんふんふふーん♩」いつも通り、鼻歌を歌いながら朝の散歩に出かける。この時間は、前までは魔術の練習をしていた時間だった。だが、俺は強いのでもう必要ない。
「おい。金出せやコラァ。早くしろよ」
「ごごごごごめんなさい。でも、今日はお金持ってきてなくて.....」
「あぁ!?ぶっ殺されてぇのかコラァ」
「.....!」
あれは、いじめの現場だろうか。多分、お金をたかられている。いじめられているのは、俺と同じか、俺より年下の女の子だ。いじめているのは.....多分、俺がもといた世界でいうところの中学生ぐらいだろう。まぁ、助けてあげるか。
「おい!やめろよ!」
だが、辞める素ぶりは見せない。何故だろうか。聞こえていないのだろうか。
距離は近いはずなのに、まぁいい。もっとでかい声で言ってみよう。
「おい!!!!やめろっつってんだろうが!!!!」
やっと俺の声が聞こえたようだ。だが、
俺が具体的になにを言っているのかは理解してないっぽい。何故だろうか。
まぁいい。とりあえず、弱めの光属性攻撃で、いじめをやめさせよう。目くらまし程度でいいか。
「ライトフラッシュ」俺がそう唱えると、とてつもない光の集団が、あのいじめっ子を襲った。
「ふぅ。終わったな。
おーい。大丈夫かー?」
そう言いながら、俺は彼らの元へ歩いていった。あれ、自分が思ってたよりも距離がかなり遠いな。目が疲れてるんだろうか。
やっとついた。
「おい、大丈夫か?」
「はい。ありがとうございます。感謝しても仕切れないぐらい感謝して.....あ、
あ、あ、いやだぁあぁぁぁぁぁぁ!」
「....?」
「後ろっ!」
その瞬間、頭部に激しい痛みが走った。
「っ....!」反射的に前に転がる。
後ろを振り向くと、そこにはあのいじめっ子の姿があった。
「なぜ?なぜ立っていられる!!あの光をみたら30分は目が言うことを聞かないはず....!」
「あ?悪りぃな。お前と違ってよぉ〜、
開眼してんだよ。こっちはよぉ〜!!」
その目は、僕の知らない目だった。
そもそも、僕の知ってる中で光魔術を無効化する目なんて知らない。
まさか、、、、、
「お前、独自の目を開眼したのか?」
「おぉー!大正解。俺の目は
無効眼。残念ながら、俺に魔術の攻撃は通用しない。まぁ、小話はこんぐらいにしようぜ。俺とあいつのじゃまをした分
きっちり殴らせてもらうぞ!」
ーーーーー抵抗できなかった。魔術が無効化された前では、僕はなにもできなかった。殴られた。ただ、ひたすらに殴られた。まだ朝だというのに、最悪の気分だ。
「おっ!結構金もってんじゃねぇか。
今日はこのくらいにしといてやるよ。」
恐らく、30分ぐらい殴られ続けた。
やっと終わったという安堵感と、なにもできなかったという無力感に苛まれた。
「あの、大丈夫、ですか..?」
彼女が話しかけてくれた。人を助けようとしたのに、助けようとした人に心配されるとは、急に羞恥心がこみ上げてきた。
「あぁ。大丈夫だよ。君は?」
「私はお金を取られた以外なにもされていないので。それにしても、あの子に挑戦したのはこの辺ではあなただけですよ。彼はここら一体で一番強いと有名なんです。」
「そうなのか....それにしても、無効眼、か....」
正直、調子に乗っていた。まだ上級までしかいっていないのに、勝手に自分は強いのと思い込んでいた。自分と同年代の子よりもちょっと抜き出た才能があるだけで、いい気になっていた。そんな自分が悔しかった。めちゃくちゃ悔しかった。
思わず悔し泣きしてしまうところで、人前であることを思い出しただ歯を食いしばっていた。
次は負けねぇ。絶対に負けない。たとえ、あいつが無効眼を発動してきても、絶対に負けない。負けたくない。
また、魔術の練習を始めよう。否、魔術の練習じゃ甘ったるい。修行だ。魔術以外にも今回の件で体術が必要であるということもわかった。だから、修行をする。
これから絶対に負けないために。
「ねぇ、君。」
彼女が話しかけてきた。
「なに?」
なるべく平常心を装った。この気持ちを悟られないために。
「目が変なふうになってるよ?僕をいじめてきた子と似てる。」
「え......?」
それってつまり......
開眼、した???
「その目、私たちのところに近づいてきたときからずっとだよ?気づいてなかったの?」
もう一度、記憶を思い返してみる。
①いじめの現場を目撃。
②止めようと思った。
③どなった。
④聞こえなかった。
⑤さらに大きい声で言った。
⑥声は聞こえたようだが、内容は聞き取れていない様子だった。
⑦魔術を放ち、近づいた。思いのほか距離が....って、ん?距離に関する事柄にめっぽう弱いな。目が疲れているのかなと思ったが、まさか、これは開眼した目の能力なのだろうか。
だが、6つの目のの能力には当てはまらず、また、全能眼にあてはまっているわけもなかった。
つまり、、独自の目が開眼したということだ。
恐らく、俺と彼らの距離は相当なものだったのだろう。それが見えたのだから、
、、、そうだなぁ。名前は、
千里眼、にしよう。この目を使う訓練もしていこう。
殴られたことはマイナスだが、上には上がいること、千里眼が開眼したこと、まだまだ努力が必要なことがわかった。
あのいじめっ子には、感謝することが多いのかもしれない。
まぁとにかく、今から修行だ。自分に厳しくいこう。
「よしっ!始めるか!まずは走り込みからだな。」
「えっ?ちょー!!行っちゃった....
私は置いてけぼりなの?」
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