四度目の村へ
初作品になります。
読みずらい個所、誤字脱字、日本語のおかしい所等、
多々あるかもしれませんがどうぞよろしくお願い致します。
2015/01/04 改行を本編に近い形に修正。字下げ、句読点の位置を修正。
かれこれ十二時間だろうか。
日の出と共に家を出てやっと村が見えてきた。
この村に来るのはこれで四度目だ。
当初に比べて体力が付いているとはいえ、結構な重さの荷物を持ってこの長距離を歩くのは三十を過ぎた俺には正直しんどい。
「見えてきた! この川を渡れば到着よ~」
まだまだ体力に余裕があるのか、先に川を渡り対岸で両手を振っているエルフのケレーレンに手を挙げて答える。もう大声で返事を返す余裕は俺には無い。
川を渡るといっても橋などは無い。
水深は脛程度であり、流れも穏やかなので流されたりする心配はないだろうが、川幅が三十メートル近くあり、大小の石がごろごろしている足場の悪い川を渡るのは、歩きっぱなしの身では転びそうで結構危ない。
「転んで割らないでね~」
楽しそうなケレーレンに手を挙げて答えながら一歩ずつ慎重に川を渡る。荷物は割れ物、酒甕だ。まあ、中身は酒じゃなく液体の薬なので正しくは薬の入った壺なのかもしれないが。
二十リットルは入るであろう酒甕なので、総重量は四十キロ弱といった所だろうか。こんな重いものを持たせてケレーレンには文句の一つも言いたくなる。ただ、当の本人はそれを二つ持っているのでさすがに何も言えない。
さすがはエルフといった所だ。ただ俺が映画や小説で抱いていたイメージとは若干違った。
イメージ通りの部分としては、人間に比べて長寿であり、若い期間が長く、かなり美女。それに加えて、弓が得意といった所か。ちなみに美女というのは俺の感想だ。
非力というイメージもあったが、実際は俺が一つで精いっぱいの酒甕を二つ持っても余裕なほどの膂力を持っており、その力を活かす様に剣も素手での格闘も得意であらゆる魔法を使いこなすというまさかの完全無欠ぶりだ。
あとイメージ通り耳が尖がっていたが、思ったより大きかった。
川の向こうで待っていたケレーレンと合流し、一緒に村の入口へ向かう。ちなみに村の入口に村人は立っていない。
この村はタイタ村といい、山越えの中継地点になる所なので山間にあるにしては規模が大きく人の出入りも結構多い。
「やっぱり四度目になると早いね」
ケレーレンが微笑む。
「こないだ来たときは夕方で。その前はもうかなり暗くなってたっけ」
ケレーレンがうんうんと頷いている。
ちなみに最初に来たときは途中で真っ暗になって結構危険な目にあった。
「早いとこ、ヘレンさんの所に向かおう」
ヘレンとは持ってきている薬の販売を委託している商店の店主のことだ。
商店に行けばこの重い荷物から解放される。もう立っているだけでもつらい。
それにしても、もうすぐ休めると思うと不思議と元気が出てくる。元気が出て喋る余裕もできたのでケレーレンと他愛ない話をしながら商店へ向かった。




