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前世から続く底辺転生者の這い上がり〜転生してもハズレスキルでまた底辺に〜改稿版  作者: 赤井水


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26話

〜クロウsideアトラス騎士爵家〜




「それでセルゲイ何かわかったかい」


 クロウは自身の屋敷でアロウの足取りを追っていたセルゲイに報告を促す。




「はっ、アロウ様はカロの町へと向かっていた途中の野営場にて火の番中に賊に襲われ一緒に乗り合い馬車の者達を逃がしたのが最後と見られています」




「それで?賊はどうなっている?」


 目頭を抑えつつクロウは報告を聞く




「それが全くと言って足取りが掴めません。地下に潜ったか既に始末されてるかもしれません」




「賊の情報をくれたのは乗り合い馬車の御者かな?」




「はい、サジという者でして。アロウ様を含む全員が賊の動きが怪しかった為にいつ襲われても対処出来るよう火の番以外全員馬車で寝ている最中にアロウ様が馬を刺激して逃がした様です」




「はぁ、わかったよありがとうセルゲイ」


 少し考えた後、




「セルゲイ他に同乗した人達の足取りは追えると思うかい??」




「無理だと思います定期的に移動してる人も居ますし。それならサジを捕まえて聞く方が簡単かと」




「だよねぇ。頼んでいた通りサジは保護してるね?」




「はい。既に馬丁として雇っております。今後どんな危険な事が起きるか分からない為保護しています」




「ありがとう優しく接してやってくれ。仕事に戻っていいよ」




「失礼します」




 はぁ、とため息をつくクロウ。


 茶色の髪を耳にかけ


「アロウ君は一体どこに行ってしまったのかい。生きてるのかい? 生きてるなら連絡をくれないかな」




 そう1人寂しく呟くのであった。






 〜ガード侯爵家side〜




「おい、ルイ子飼いの連中は始末できたんだろうな?」


 バルクはルイに対してがなり立てる。




「はい。そちらの方は滞りなく始末を終えています」




「ふんっ当然だ。これからガード侯爵家の嫡男は俺になる」


 バルクは口角を上げ未来を思い浮かべ輝かしい光景に思いをはせる。


「はい、この家の使用人達にもお達しが行き届いています」




「なら良い。クロウの奴も馬鹿だよな。1代限りの騎士爵になるなんてよ。戦争も無いのにどうやって功績を上げようなんて考えてんのかねぇ?」




 バルクは実は今まで次男だからと言ってこれまで傍若無人に振舞ってきていた。


 しかしクロウが縁を切りいきなり嫡男となってしまった為に今までの悪評とこれから先の重責に耐えられずイライラしていて使用人にも当たり散らしていた。




 サマンサは侯爵夫人という立場を利用して毎週毎週色々な夫人を招待して栄華極めるお茶会をして見栄を張り散財をして行くのであった。




 ルドルフは最近貴族の中でも功績を残せずに少しずつではあるが立場が弱くなってきている。


 そこにクロウが離縁した事による追い打ちをかけられ求心力を急激に失っていくであった。




「くそっ何でだ。どいつもこいつも好き勝手しやがって儂はガード侯爵だぞぉー」




 こんな憎まれ口しか叩けなくなっていた。夫人と息子の暴走を止めれず、嫡男に逃げられるというのがルドルフの周りからの評価だった。

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