マリアベルが教える!転生者さん向け紹介コーナー
「と!言う事でですね!!
改めて私、マリアベルがこの世界について教えて行こうと思います!」
「はーい。」
あれから空き家の紹介……マリアベル曰く、転生者さん向けの家を紹介して貰い
俺はマリアベルの家の前にて、引っ張り出された椅子に座り。
マリアベルは何処からか持ってきた眼鏡を装備し、移動式黒板と教卓を前にふんすふんすと張り切っていた。
どうやら転生者が来るのは久しぶりだが珍しい事ではなく、世界の常識を分かりやすく教えるのも現地民の役割──らしい。
「では、先ず私達の世界から教えていきますね!」
とメガネを押し上げれば、黒板に大きな……当然地球の物とは異なる大陸が描かれていく。
彼女曰くこの世界は大雑把に三つの国があり
サイファ帝国
ローム共和国
サルル国
が主な場所だそう。
因みに此処……イース村はロンズ国と言う比較的小さな国らしい。
「今は何処も戦争なんかは行われていません!理由として人類が共通して立ち向かわなければ滅んでしまうような存在──魔族や魔獣が居るからです」
曰く、昔は大陸の殆どは魔族に支配されており、人類は生かされてるに過ぎなかったが
勇者一行が魔族の親玉……魔王を打倒。
そこから魔族はバラバラになり、人間が一気に大陸へと進出したらしい。
と言っても一部は亜人に譲ったり魔族と不可侵条約を結んだりしてるみたいだが、マリアベルも良くわかってないらしい。
「次は魔法と魔術について教えますね!」
「──ほほう」
これについては大変興味深い、異世界といったらコレが無ければ始まらないのだ。
マリアベルは忙しなく黒板へと文字や味のあるイラストを描く。
魔法と魔術、似てるようで違うもの。
一番の違いは"規模感"
魔法の方がより強く、魔術は誰でも使える代わりに大規模ではない。
「けれど、魔術を極めて魔法使いを倒した人も居るみたいですね!」
どうやら悪い魔法使いを倒す魔術師の絵本もあるらしい、幼い頃良く読み聞かされていたと笑顔で話された。
他にも教会が扱う"法術"や遥か東には"忍術"なる技もあるらしい、忍術はなんとなく転生者が広めたんだろうなあと思う。
「後は〜……そうだ、ロズフィールドさんについてですね!」
ロズフィールド。
ある時期に現れた転生者が一人。
この世界に呼ばれた転生者は神様に能力を教えて貰う、なんて事はなく手探りで能力を探らねばならず、度々事故を巻き起こしたりもしてしまっていた。
そこで現れたのが彼女……そう、女らしい。
ロズフィールドの能力は触れた物について知れる能力、そこから転生者についても知ることができ
危険な手探りを行わなくても能力を気軽に知れるようになったり、隠された才能を見つけたり──と多大な貢献をしている転生者、教科書にも載っているとマリアベルが興奮した様子で語っていた。
「じゃあ俺はその人待ちか」
「はい!ですがその前に──狩りに行きましょう!」
突然の提案を、マリアベルは笑顔で言った




