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落語【声劇台本書き起こし】

落語声劇「火焔太鼓」

作者: 霧夜シオン
掲載日:2025/06/14


落語声劇「火焔太鼓(かえんだいこ)」


台本化:霧夜(きりや)シオン@吟囁亭喃咄(ぎんじょうていなんとつ)


所要時間:約30分


必要演者数:3名

      (0:0:3)

      (3:0:0)

      (2:1:0)【性別準拠人数比率】

      (1:2:0)

      (0:3:0)


※当台本は落語を声劇台本として書き起こしたものです。

よって性別は全て不問とさせていただきます。

(創作落語や合作などの落語声劇台本はその限りではありません。)


※当台本は元となった落語を声劇として成立させるために大筋は元の作品

 に沿っていますが、セリフの追加及び改変が随所にあります。

 それでも良い方は演じてみていただければ幸いです。



●登場人物


甚兵衛(じんべえ):道具屋さんの店主。

    この世のついでに生きているような人。

    商(あきな)いも下手(へた)で事あるごとに女房(にょうぼう)に怒られている。


女房(にょうぼう):甚兵衛(じんべえ)さんの女房。

   超強気な気性で、甚兵衛(じんべえ)さんはだいぶ尻に敷(し)かれてる感がある。

   そういやあ名前がないや。


侍(さむらい):さるお大名(だいみょう)家の家来(けらい)。

  殿様に命じられ、甚兵衛(じんべえ)さんに屋敷へ太鼓(たいこ)を持って来させ、

  お値段を付けてお買い上げ。

  名前はないが忙(いそが)しい役回りの人。


定吉(さだきち):甚兵衛(じんべえ)さんの親類(しんるい)。

   甚兵衛(じんべえ)さんにサゲられた持ち上げられたり、年齢まで適当に

   言われたりと損な役回り。



●配役例


甚兵衛:

女房:

侍・定吉:



※枕は誰かが適宜(てきぎ)兼(か)ねてください。




枕:昔は、いち職種がひとつ所(ところ)でまとまって商(あきな)いをしていたもんだそうで

  す。

  現代のようにデパートだのスーパーなんという、色んな品物や職種を

  一手に引き受けて商っているというのではなく、職種ごとに色々と

  細かく分かれて、花屋さんなら花屋さん、服屋さんなら服屋さんと

  商売をしている。

  そうやって職種ごとに固まって商いをしていると、それにちなんだ

  町名、たとえば細工町(さいくちょう)とか鍛治町(かじまち)なんかが残ってたりするんですな。

  数ある商売の中に道具屋さんという商売がございまして、

  これも浅草(あさくさ)の方なんか行くってえと、ずらーっと店を並べて商(あきな)いを

  してたりするわけです。


  一口に道具屋と申しましてもピンからキリまでございます。

  一見(いっけん)、ちゃんと店を張って立派に道具屋をやってる家(うち)があるかと

  思いますと、天道干(てんとうぼ)しと申しまして、道端(みちばた)にゴザをひいてその上

  に色んな物を並べて売ってたりするのもいました。

  しかしそういう店というのは、あまりいい物は置いてなかったそうで

  すな。

  面白(おもしろ)そうな本だと手に取ってみれば、表紙が無くて拍子抜(ひょうしぬ)けだったり

  、行灯(あんどん)があるなと見れば、火皿(ひざら)がないから昼に眺(なが)めるくらいしか役に

  立たない昼行燈(ひるあんどん)だったり…まあこれはちょっと意味が違いますけど、

  とにかくロクな物はなかったって事ですな。

  だからといってきちんと一軒(いっけん)の店を張ってるような家(うち)もピンキリでし

  て、いつも賑(にぎ)やかにわあわあわあわあ活気のある店があるかと思うと

  、うちは別に売っても売らなくてもいいんだってんで、店主が奥で

  ぼーっっとしてたりする店もある。

  商品の手入れをしようなんという了見(りょうけん)も無かったりする。

  世の中ついでに生きているというような、何かうまい事があったら

  ひと儲(もう)けしようなんというくらいのことしか考えてない。

  その代わりと言っては何ですが、そういう家(うち)では女房(にょうぼう)の方が亭主(ていしゅ)より

  何十倍もしっかりちゃっかり強いなんという道具屋がずいぶんあった

  ようでございまして。


女房:ちょいとちょいと、ちょいと!

   どうしてお前さんはそう商(あきな)いが下手(へた)なんだい?


甚兵衛:何がだい。


女房:何がじゃないよ!

   何だって今、あのお客を逃がしたんだい!


甚兵衛:そんなこと言ったって、逃げて行っちまう者はしょうがねえだろ

    。向こうでいらねえっていうような客をふん捕(づか)まえて無理に売る

    ってほど強い商売じゃねえんだよ。


女房:なに言ってんだい!

   お前さんが逃がしちゃったんだよ!?

   今あのお客はね、店の箪笥(たんす)を見て惚(ほ)れ込んで入って来たんだよ!

   ニコニコニコニコ笑いながら、いきなり箪笥(たんす)のとこ行ったじゃない

   か!

   「親父さん、こいつァいい箪笥(たんす)だね!」って言った時にお前さん、

   なんて言った?


甚兵衛:えぇいい箪笥(たんす)ですよ。うちの店に十六年あるんですから。


女房:なんてさ、そんな事は自慢になりゃしないよ!

   十六年売れてないのを教えてるようなもんじゃないか!

   しかも、「ちょいと引き出し開けて見てくれないか」って客が

   言ったら、


甚兵衛:これがすぐにスーッと開くくらいなら、

    もうとうに売れちまってるんです。


女房:なんて言ってさ、

   「じゃあ開かないのかい?」って聞かれたら、


甚兵衛:開かないことはありませんけど、こないだ無理に開けて

    腕を挫(くじ)いた人がいます。


女房:そんなことばっかり言ってたらさ、買う人なんかあるわけないじゃ

   ないか!

   「こんな危ないもの買ったってしょうがないな」って言われた時、

   お前さんなんて言った?


甚兵衛:そんなことありませんよ。腕を揉(も)む人を一緒にお抱(かか)えなさい。


女房:ってさ…もうどうしてそういうバカなこと言うんだい!?

   あんまりバカバカしいこと言われたもんだから、お客のほうが

   びっくりしちゃって、お前さんの顔をじーっと見たまま動けなくな

   っちゃったじゃないか。

   そしたらお前さんはお前さんで口をぽかっと開けてお客の顔を

   じーっと見てたろ。

   しばらくの間二人で睨(にら)みあっててさ。

   そのうちにお客の方がハッと我にかえってスッと出てっちゃったん

   だよ。

   もう本当にしょうがないね!

   売れるものは売らないくせに、売らなくてもいいような物は売っち

   ゃうんだからさ!

   何やったってそうだよ!

   去年、お向かいの米屋の旦那(だんな)が遊びに来てさ、うちの火鉢(ひばち)見て、

   「甚兵衛(じんべえ)さん、あれはいい火鉢(ひばち)だね。」

   って言ったらさ、


甚兵衛:あぁ、よかったら売りましょう。


女房:って売っちゃったろ。

   昔の尼子(あまご)なんとかってお大名(だいみょう)じゃないんだよ!

   うちに火鉢(ひばち)が無くなっちゃったじゃないか!

   寒くなってきたら米屋のとこに当たりに行ったりなんかして。

   旦那(だんな)さん言ってたよ?

   「甚兵衛(じんべえ)さん付きで火鉢(ひばち)買っちゃった気がするよ」

   って!

   本当にしょうがないね!損ばかりしてんだからお前さんは!


甚兵衛:いいよ、うるさいよ。


女房:うるさかないよ!

   もう、長年(ながねん)一緒にいるけれども、お前さんが商(あきな)いが下手(へた)なのには

   あきれかえってんだよ!

   たまには市(いち)へ行って儲(もう)かるものを仕入れてきて、

   儲(もう)けてあたしに何か食べさせてくれたっていいじゃないか!

   もう近頃あたしは何か食べようかなと思っても、お前さんがまた

   損しちゃいけないと思ってグッと我慢するから、胃が丈夫(じょうぶ)になっ

   ちゃったよ本当に!冗談じゃないよ!

   たまには胃が悪くなる程なんか食わしてくれたらどうなんだい!?


甚兵衛:なに言ってんだィ、ぐずぐずぐずぐず言うんじゃないよ。


女房:ところで今日は市(いち)だったんだろ?どうだったんだい?


甚兵衛:市(いち)か。

    市(いち)はおめえ、人が出てた。


女房:当たり前だよそんな事!

   人の出てない市(いち)なんざありゃしないよ!

   何か珍しいもんが出てたのかい?


甚兵衛:珍しいもんが出るからな、買おうかなと思うと他の奴がみんな

    買ってっちまうんだ。


女房:お前さんだって買いやいいじゃないか。


甚兵衛:買おうと思って何か言おうと思ったら、

    舌がつって喋(しゃべ)れなくなっちゃうんだ。


女房:じゃ買わなかったのかい?


甚兵衛:いやだからな、今日はもう仕入れるの止(よ)そうと思って帰りかけた

    んだ。

    そしたら、「甚兵衛(じんべえ)さん!これ誰からも手が出ねえんだ。

    一つ、男気(おとこぎ)出してくれ」って言われてね、俺ァそれ買って帰って

    きた。


女房:…押し付けられてきたってのかい?

   あのね、昔から押し付け物にろくなもんはないんだよ!

   なに買って来たのさ?


甚兵衛:太鼓(たいこ)。


女房:あ?なんだって?


甚兵衛:太鼓(たいこ)だよ。


女房:太鼓(たいこ)!?

   だからお前さんは人間がおかしい、あんにゃもんにゃだって、

   そう言うんだよ!

   太鼓(たいこ)なんてものはね、キワ物(もん)なんだよ。

   頭のいい人が初午詣(はつうままいり)とかお祭り前に、パッと仕入れてパッと売る

   、そうやって儲(もう)けるんだよ?

   お前さんみたいに世の中ついでに生きてるような人が、

   そんな場違(ばちが)いな太鼓(たいこ)買ってきてどうしようってんだい!

   で、あれがそうなのかい?ずいぶん大きい太鼓(たいこ)だね。

   風呂敷(ふろしき)ほどいて、こっち出して見せてごらんよ。


   お見せ。


   お見せっての。


   見せなさいよ。


   …あたしが静かに言ってるうちに見せた方がいいよ。


甚兵衛:ったく嫌な女だね…分かったよ…。


    ほら。


女房:これかい…!?

   たいそう汚い太鼓(たいこ)だね…何これ?


甚兵衛:何これったって、太鼓(たいこ)だよ。


女房:太鼓(たいこ)は分かってるけどさ…汚いね。


甚兵衛:いや、お前にそんないちいち汚ねえ汚ねえって言うけどな、

    これァ古いよ?時代が付いてるって奴だ。

    事によったらと思ってな。


女房:古いから事によったらってお前さん、今までにずいぶん古い物じゃ

   損してるだろ。

   こないだだってそうだよ。

   平清盛(たいらのきよもり)の尿瓶(しびん)なんての買ってきやがってさ。


甚兵衛:そりゃあ俺が古いもので損したのは、大(たい)したことねえよ。

    平清盛(たいらのきよもり)の尿瓶(しびん)だろ、

    岩見重太郎(いわみじゅうたろう)の草鞋(わらじ)だろ。

    あとは巴御前(ともえごぜん)の鉢巻(はちま)きだろ。


女房:馬鹿馬鹿しいからおよしよ!

   いっぺんで懲(こ)りるんだよそういう事は!

   で、これいくらで買ってきたんだい?


甚兵衛:一分(いちぶ)。


女房:え、なんだって?


甚兵衛:一分(いちぶ)だよ!


女房:一分(いちぶ)!?この汚い太鼓(たいこ)に!?

   バカだねこの人は…百文(ひゃくもん)にもなりゃしないよ!

   お足(あし)をドブに捨ててるようなもんじゃないか!

   またうちで背負(しょい)いこみになるじゃないか!どうすんの!?


甚兵衛:うるさいよお前は。

    ギャーギャーギャーギャー。

    いいよ、俺に任(まか)しとけよ!

    おい定(さだ)! 定(さだ)!

    ぼんやりしてんじゃないよ!

    おめえ、この太鼓(たいこ)を表(おもて)へ持ってってな、埃(ほこり)をはたいときな。


女房:はたいちゃいけないよ!

   埃(ほこり)なんかはたいたらその太鼓(たいこ)が無くなっちまうよ!


甚兵衛:余計(よけい)なこと言わなくなっていいんだよ。

    定(さだ)、早く表(おもて)持ってって埃(ほこり)はたいてこい。


定吉:へーいっ。


   おじさんとおばさん、またやってんな。もうのべつだよ。

   何か買って来るって言ってっと、二人でケンカしてんだ。

   おじさん、この太鼓(たいこ)はずいぶん汚ねえなぁ。

   【パタパタはたくSEあれば】

   ぅえっ、げほっげほっ。

   すげえや、向こうが埃(ほこり)で見えなくなっちゃったよ。

   おじさーん、これだいぶ汚いね!



甚兵衛:お前まで生意気(なまいき)に余計なこと言うんじゃねえ!

    汚ねえから掃除(そうじ)するんだろうが!

    いいから早く埃(ほこり)をはたけ!


定吉:へぇい。…怒られちったよ…。

   【SEか、どこか固い所を3・3・7回のリズムで叩く】


甚兵衛:なぜ叩くんだよ。

    叩くんじゃねえ、はたくんだよ。


定吉:はたいてるよ。

   はたくとこの太鼓(たいこ)鳴るんだよ。

   【SEか、どこか固い所を1回叩く】

   ね?

   【SEか、どこか固い所を2回叩く】

   ね?

   【SEか、どこか固い所を1回叩く】

   ね?


甚兵衛:あのな、おめえのおもちゃに買って来たんじゃねえよ!

    埃(ほこり)をはたけってんだよ。


定吉:だから、はたいてるんだって。

   はたくと鳴るんだもん。

   【SEか、どこか固い所を1回叩く。ここまでで一番大きい音で】


甚兵衛:ッ~~大きな音だなその音は。


侍:あ~これこれ。

  これこれ、いま太鼓(たいこ)を打ったのはそのほうの店であるか?

  今この先を我が殿が御駕籠(おかご)でご通行になった折(おり)、その太鼓(たいこ)の音色を

  耳にいたされた。


甚兵衛:…ほぉら言わねえこっちゃねえ、ろくな事しやがらねえな…!

    っむこう、向こう行ってろ…!


    相(あい)すいません、あいつが叩いたんでございます。

    埃(ほこり)をはたけって言い付けたんですが、そうしたら叩きやがったも

    んで…。

    親類から預かってる奴でございまして…目を見て下さい目を。

    バカな目をしてるでございましょう?顔も見て下さい。

    バカな顔してますでしょう?

    ああいうのを馬鹿目(ばかめ)、馬鹿顔(ばかがお)と言いましてね、

    御付(おつ)けの実にするか、夏の朝に咲くのを眺(なが)めるより他に

    手がないんでございます。

    大きな図体(ずうたい)はしてますが、まだ十一になったばかりでございまし

    て。お耳障(みみざわ)りでございましたら、何とぞお許しのほどを…。


侍:ああいやいや、太鼓(たいこ)を打った事をとやかく言いに来たのではない。

  我が殿が太鼓(たいこ)の音色を耳になされ、どのような太鼓(たいこ)であるか、

  ぜひ見たいと申されたのだ。

  それゆえ、屋敷の方へ太鼓(たいこ)を持参するがよい。

  ことによると、お買い上げになるやもしれんぞ。


甚兵衛:ぇっ、ぁっ、そ、そうなんでございますか…?

    【つぶやくように】

    上手(うま)く叩きやがったなぁ…。

    【揉み手擦り手をしながら】

    あいつが叩いたんでございます。


侍:うむ、先ほど親類の者とか申したな。


甚兵衛:ええよく働くんですよ。

    人間が利口(りこう)な性質(たち)でございましてね、

    いい顔してるでございましょう?

    もう十五になりましたが。


侍:【少々呆れている】

  そのほう先ほど十一と申したではないか。


甚兵衛:ぁそうだ、十一の時もあったんで。


侍:何を申しておる。

  よいか、すぐに太鼓(たいこ)を持参いたすように。


甚兵衛:へへーっ、すぐにお届けにあがりますんで!

    失礼ですが、どちらのお屋敷まで…?


侍:うむ、日本橋の細川上屋敷(ほそかわかみやしき)まで持って参れ。

  場所は存じておろう?


甚兵衛:え、えぇ、そりゃあもう、良く存じ上げております!

    すぐにお届けにあがりますんで!

    どうも、恐れ入りますどうも!


    お、おいおっかぁ、おっかぁ!

    太鼓(たいこ)、売れちまったよ!


女房:売れちまったってお前さん、何かい?

   この太鼓(たいこ)持って行くつもりかい?


甚兵衛:だって、事によるとお買い上げだって…


女房:バカだねこの人は…。

   今のお侍(さむらい)様の言った事を聞いてたのかい?

   なんて言ったと思う?

   この先を我が殿が御駕籠(おかご)でご通行になった折(おり)、太鼓(たいこ)の音色を耳に

   いたされたって、そう言ったんだよ。

   お屋敷聞いたら大大名(だいだいみょう)じゃないか。お大名(だいみょう)なんてものはね、贅沢(ぜいたく)な

   もんだよ。

   金蒔絵(きんまきえ)の立派な太鼓(たいこ)かなんかと思ってるとこへさ、

   お前さんがこんな煤(すす)の塊(かたまり)みたいな太鼓(たいこ)を持ってってごらん。

   「なんだッかような太鼓(たいこ)を持参いたして、この無礼者め!

   その道具屋、逃がすなッ!」とか言われて、ご家来衆(けらいしゅ)がお前さんの

   周りをバラバラッと取り囲むんだ。

   「不埒者(ふらちもの)め、外へ出いッ!」って、庭へ放り出されちゃうよ。

   松の木にぐるぐる巻きにされて、雨ざらしにされちゃうんだ。

   そうすると足の方から大きな蟻(あり)だの何だの、色んな虫が這(は)いあがっ

   てきたりさ、頭の方からは蜘蛛(くも)がすーっと降りてきてさ、

   鼻の穴から口の中に入って来たり、毛虫が顔のうえ這(は)ったりさ、

   しまいに蛇がお前さんの首にぐるぐるっと巻きついたりなんかする

   んだからね、おもしろいね!

   行っといで!


甚兵衛:俺の嫌いな生き物ばっかり並べやがってこんちきしょう。

    …俺、行くのよそう。行くのやめた。


女房:でも事によると買ってくれるか分かんないから行ってごらん。


甚兵衛:なんでお前はそういう事を言うんだ。

    人が商(あきな)いに行こうってえと脅(おど)かしやがってよ。

    風呂敷(ふろしき)に包(つつ)め、風呂敷(ふろしき)に。


女房:…これでいいかい、お前さん。


甚兵衛:おう、そいつを俺の背にのっけて…、

    よし、行ってくるからよ。


女房:【↑の語尾に喰い気味に】

   お待ちよ、お待ち。

   向こうへ行って、この太鼓(たいこ)はいくらだって聞かれたら、

   一分(いちぶ)で仕入れて参りました。

   一分(いちぶ)でお買い上げになっていただきとうございます、って

   頼むんだよ、いいかい?

   儲(もう)けようと思って高いこと言って、欲の皮を突っ張らかすとロクな

   事にならないんだからね。

   儲(もう)けようと思うのは一人前の人間のやる事、

   お前さんは人間が半人前なんだから、元の一分(いちぶ)を取り戻してあたし

   に何か美味(うま)いものでも食べさせとくれ。

   もうお腹が空(す)いてお腹が空(す)いて、このままだとへそが引っ込んで

   背中に出て来ちまうよ。

   もし断られたらその太鼓はうちの背負いこみになるんだからね!

   それからずーっと店に残るんだ。

   あたしとお前さんが死んじまった後もあの太鼓(たいこ)だけ居残(いのこ)るんだ。

   居残(いのこ)り太鼓(だいこ)なんてことになったら悔(くや)しいじゃないか。

   分かったね!?しっかりやってといで!行ってきな!


甚兵衛:【ぶつぶつ言いながら歩いていて、屋敷までたどり着く】

    うるせぇなぁ、本当によ。

    人の顔を見ちゃギャーギャーふじこってやがんな。

    名前が悪いんだ。富士子(ふじこ)ってんだからな。

    あんな奴だと思わなかったよ。

    人の事つかまえて半人前ってんだからな。

    なに言ってやんでェ、世の中に半人前なんて人間がどこにいるっ

    てんだよ。

    嫌なら出てけってんだよな、女なんざ世の中に掃(は)いて捨てる程

    いるんだからよ、本当に。

    ぐずぐずしてるとこっちから叩きだしてやろうかな…

    こんちわァ…。


門番:なんだ、なんか変な奴が来たな?

   何だそのほうは。


甚兵衛:道具屋でございます。


門番:おお、お上(かみ)からお達(たっ)しのあった道具屋か。

   うむ、通って良いぞ。


甚兵衛:ありがとう存じます。


    …立派な屋敷だね…、屋敷のわりには太鼓が汚いね…。

    こらァ買わないね…追っかけられるね…追っかけられるの覚悟で

    入ってこ……止(よ)しゃあよかっーー…松の木があるよそこに…

    嫌だね……


    お頼み申します。

    お頼み申します!


侍:どぉ~れ。

  おお、最前の道具屋か!


甚兵衛:はい、先ほどはありがとうございました。


侍:うむ、太鼓(たいこ)を持参いたしたか?


甚兵衛:はい、これにございます。


侍:そうか、ではそこへ下ろしてその風呂敷(ふろしき)をほどいてみよ。


甚兵衛:は、はい、少々お待ちを…。


侍:おお、これであったな。

  最前そのほうの店で見た時よりも、これはだいぶ年代物(ねんだいもの)であるな。

  時代がついておる。


甚兵衛:はい、だいぶ年代物(ねんだいもの)でございます。時代がついております。

    まるっと年代物(ねんだいもの)、全部時代でございます。

    この太鼓(たいこ)から時代を取ると無くなっちゃうくらいでして。

    あらかじめお断り申し上げておきますが、この太鼓(たいこ)、これ以上

    は綺麗(きれい)にはなりませんで。


侍:うむ、しばらくこれに控(ひか)えておるがよい。

  これより我が殿のご覧にいれるゆえな。


甚兵衛:殿様に!?これを!?

    ご覧にいれないで下さいませ。

    ご覧にいれちゃいけません。


侍:なに、ではどうするのだ?


甚兵衛:お侍(さむらい)様がお買い上げください。


侍:拙者(せっしゃ)が買(こ)うてもしかたがないぞ。


甚兵衛:あの、ですね、あらかじめ申し上げておきますが、

    いらないならいらないとおっしゃってください。

    むやみに追っかけないで下さい。

    心臓が悪いもんですから。

    まいにち救心(きゅうしん)飲んでますんで、よろしくどうぞ。


侍:…なんだかよく分からぬが、まあよい、そこに控(ひか)えておるがよい。


甚兵衛:ははーっ。


    ……行っちめえやがった。

    …これァ買わないね…。

    「なんだッかような太鼓(たいこ)を持参しおって、無礼者(ぶれいもの)め!」

    ってくるだろうから、

    さよならァーーーーッ!ってんで、太鼓おっぽり出して逃げちゃ

    おう。

    命には代えらんねえからな。

    こうなったらケツはしょって、逃げる支度(したく)しとこ。

    ッほうら、出て来やがったよ…。


    あの、ダメ…でございましたよ、ね…?


侍:いやいや、殿はたいそうお気に召(め)されてな、あの太鼓(たいこ)をお買い上げに

  なるそうだ。


甚兵衛:えッ、そ、そうなんですか…!?

    ありがとうございます…!


侍:うむ。

  ところで道具屋、そのほうはあの太鼓(たいこ)、いくらで当方(とうほう)に譲(ゆず)り渡す事が

  できるかの?


甚兵衛:ぇ…い、いくらで、譲(ゆず)り渡すことがっ、

    ででっ、でっ、ででっ、でっ、でっーー

    

侍:なんだ、赤と緑の配管工(はいかんこう)でも出てくるのか…?

  ごほん、いや、いくらで譲(ゆず)り渡す事ができるのだ?


甚兵衛:ぇっ、えー、あの太鼓(たいこ)の値段につきましては、いろいろと…

    へへへ……いくらぐらいでございましょうなぁ。


侍:いや拙者(せっしゃ)の方で聞いておるのだが!?

  そのほう、何やらあの太鼓(たいこ)の値段がたいそう言いにくいようだの。

  いや、拙者(せっしゃ)がこのような事を申すと、我が殿に対して不忠者(ふちゅうもの)であるか

  のように聞こえるやもしれぬ。

  道具屋、そのほうは商人(あきんど)だ。商人(あきんど)という者は儲(もう)ける時に儲(もう)けておかね

  ば損をするという。

  遠慮せず、手(て)いぃぃっぱいに申してよいぞ。


甚兵衛:ははぁ、さようでございますか…!

    では、手(て)いぃぃっぱいで言わせていただきますんで、

    高いと思いましたら、値切(ねぎ)って下さいまし。


侍:うむ、して、いくらだ?


甚兵衛:手(て)いぃぃっぱいでございますから、


    こんなとこでございますな!


侍:…手一杯(ていっぱい)と申したら、手をいっぱいに広げてきたな…。

  で、それはいくらなのだ?


甚兵衛:へぃっ、十万両(じゅうまんりょう)なんでございますが。


侍:っじゅ、十万両(じゅうまんりょう)!?

  それはちと高いのではないか?


甚兵衛:ええ、高いんですよ。

    あっしも高(たけ)ぇなと思ったんですから。

    高いと思ったら値切(ねぎ)って下さい。

    どんどんまけていきますから。

    なんなら今日一日まけててもようございますから。


侍:【苦笑】そのほうも変わった男だな。

  ではな、拙者(せっしゃ)の方でこのくらいという値段を申すゆえ、

  それで折り合いがついたら譲(ゆず)り渡すというのはどうであろうな?


甚兵衛:へえ、ようございます。


侍:しからば道具屋…あの太鼓(たいこ)、三百金(さんびゃっきん)ではどうだ?


甚兵衛:三百金(さんびゃっきん)てのは、どのくらいの金(きん)なんでございますかな?


侍:いや、三百両(さんびゃくりょう)の事だ。


甚兵衛:三百両(さんびゃくりょう)というのは、どのくらいの量になりますかな?


侍:そのほうも分からん男だな。ほんとに商人(あきんど)か?

  百両(ひゃくりょう)二百両(にひゃくりょう)、三百両(さんびゃくりょう)ではどうだ?


甚兵衛:三百両(さんびゃくりょう)…?それァお武家(ぶけ)様、ひどいやな。

    一分(いちぶ)の物が【←ぼかしてごにょごにょ言う】……三百両(さんびゃくりょう)!?!


侍:うむ、三百両(さんびゃくりょう)だ。


甚兵衛:小判(こばん)で!?


侍:小判(こばん)だ。


甚兵衛:本物の小判(こばん)!


侍:おぉ本物の小判(こばん)だ!


甚兵衛:ぇっ…えっ…ふええぇ~~…【泣きだす】


侍:いや泣いていては分からんぞ!?

  で、売れるのか?


甚兵衛:…売ります!

    お持ちください!


侍:手を出す奴があるか。

  【他の者を呼んで】

  あ~これこれ、金子(きんす)を三百金(さんびゃっきん)、支度(したく)いたせ。

  道具屋はその間に受け取りを書いておくのだ。


甚兵衛:いえ、受け取りは要(い)りません。


侍:いやこっちで要(い)るからな!?

  早(はよ)う書け。


甚兵衛:はっはい!


    【二拍】


    …どうぞ。


侍:うむ。

  …む、判(はん)が無いぞ。判(はん)を捺(お)しておけ。


甚兵衛:そ、それが、判(はん)を持って来なかったもので…。

    お武家(ぶけ)様の判(はん)を捺(お)しておいてくださいませ。


侍:いや拙者(せっしゃ)の判(はん)を捺(お)したって意味なかろうが!

  仕方(しかた)のない男だ。爪印(つめいん)で良いぞ。


甚兵衛:あっ、そ、そうですか。

    じゃ、爪印(つめいん)を捺(お)させていただきますんで…。

    はァ~三百両(さんびゃくりょう)三百両、はァ~三百両三百両三百両…!


侍:いやいやいや、そのほう幾(いく)つ捺(お)しておるのだ。


甚兵衛:そりゃあもう、三百両(さんびゃくりょう)ともなれば幾(いく)つでも捺(お)しますんで!

    何でしたらもう今日一日、捺(お)していてもようございます。


侍:変わった男だな…いや、一つで良い。


  …なんだこの受け取りは、爪印(つめいん)だらけにしてしまったな。

  まァこれでも良い。

  それではな、五十両(ごじゅうりょう)ずつそのほうに渡すから、間違(まちが)いのないように

  受け取るのだぞ。


甚兵衛:へ、へいッ…どっどっどっどうぞ!


侍:さ、まずは五十両(ごじゅうりょう)だ。


  百両(ひゃくりょう)だ。


甚兵衛:う、うぅっっ…うぅっっ…【嬉しさと緊張で半泣き】


侍:き、気持ち悪いな…。

  そら、百五十両(ひゃくごじゅうりょう)だぞ。


  二百両(にひゃくりょう)だ。


甚兵衛:ッはァァ~あァ~…あァ~あァ~…!【今にも号泣しそう】


侍:だ、大丈夫かそのほう…なんなら、後ろの柱につかまれ。


甚兵衛:は、はひ…。


侍:さ、二百五十両(にひゃくごじゅうりょう)だ。


  そして最後の五十両(ごじゅうりょう)で、三百両(さんびゃくりょう)だ…!


甚兵衛:あァぁァ~~…!す、すいません、水を一杯下さい…!


侍:手のかかる男だな…。

  【他の者を呼んで】

  これ、水を持ってきてやれ。


  うむ。

  ほれ、飲むがよい。


甚兵衛:っあ、ありがとうございます…!


    ぷは…。


侍:飲んだか?

  では金子(きんす)を受け取るがよい。


甚兵衛:は、はい…、あの、ひとつお断りを入れておきますが、

    手前(てまえ)どもではいったん売った品物は二度と引き取らない事に

    なっておりまして、これは死んだ祖父の遺言(ゆいごん)でございます。


侍:分かった分かった。


甚兵衛:それで、あの…お伺(うかが)いしますが、何だってあんな汚い太鼓(たいこ)を

    三百両(さんびゃくりょう)でお買い上げになられたんでございますか?


侍:なんだ、そのほうにも分からぬか?

  いや、拙者(せっしゃ)も詳(くわ)しい事は分からぬが…道具屋、あれはな、

  火焔太鼓(かえんだいこ)と申して、この世に二つとないという品、すなわち名器(めいき)・

  国宝に近い代物(しろもの)であるというのでな、

  殿がお買い上げになられたのだ。


甚兵衛:っさ、左様(さよう)でございましたか。


侍:…儲(もう)かったか?


甚兵衛:はいっ、ありがとうございました…!


侍:…帰るか?


甚兵衛:っか、帰してください…!


侍:帰るのであれば、風呂敷(ふろしき)を忘れず持っていけ。


甚兵衛:風呂敷(ふろしき)いりません、お武家(ぶけ)様に差し上げます。


侍:いや拙者(せっしゃ)がもらったってしょうがないぞ!?

  それより、金子(きんす)を落とすなよ。


甚兵衛:お、落としません。

    体を落としたって金を落とさない事になってますんで…。

    ありがとうございました!

    【歩きながら】

    ゆ、夢じゃねえだろうな…

    夢になるといけねえから、酒呑(さけの)むの止(よ)した方がいいか…?

    あ、これはご門番さん、先ほどはどうも、ありがとうございまし

    た。


門番:おぉ、最前の道具屋か。

   商(あきな)いはあったか?


甚兵衛:はい、ございました。


門番:いくら儲(もう)かった?


甚兵衛:あ、あはは…それはもう。

    【声を落として】

    大きなお世話(せわ)だってんだ、んな事ァ…!

    言えるわけないだろ、三百両(さんびゃくりょう)ってそんな大それた額…!

    【歩きながら】

    かかぁの野郎、一分(いちぶ)だ一分(いちぶ)だってやんの。

    男のバカと女の利口(りこう)が釣(つ)り合うってな、こういう所を言うんだね

    。

    お腹が空(す)いてしょうがねえって、何をいいやがんでェちき

    しょうめ。

    家(うち)へ帰(けえ)ったら食いてえ物うんと食わしてやろう。

    動けなくさしてやるから見てやがれってんだ。


    いま帰(けえ)って来たぞォ!


女房:…ほ~ら、あんな顔して帰ってきやがったよ。

   追っかけられてきたんだろ。戸棚(とだな)の中へ入っちゃいな。

   匿(かくま)ってやるから。

   ~~戸棚(とだな)の中へ入っちゃいなよ!


甚兵衛:って、てやんでェ…俺ァいま、向こうの屋敷に行ったんだ。


女房:そりゃ行ったんだから、いま帰ってきたんだろ。


甚兵衛:ッそうだよ。

    俺に喋(しゃべ)らせろ俺に!

    あ、あぁの太鼓(たいこ)なーー


女房:一分(いちぶ)でございますって言ったんだろ?


甚兵衛:言おうと思ったら、舌がつって喋(しゃべ)れなくなった。


女房:ハァ!?

   しまいにゃその舌を抜くよ!?

   で、どうしたの!?


甚兵衛:俺がもじもじしてるってえと向こうでな、

    気ぃ利(き)かして値段を付けてきたんだ。

    あっあの太鼓(たいこ)、さ、三百両(さんびゃくりょう)で売れたんだよ!


女房:【あまりの事に驚いて口をパクパクさせて】

   ッ~、ッ~ちょ、ちょいと!

   っほ、ほんとに三百両(さんびゃくりょう)で売れたのかい!!?

   そ、それでそのお金、どうしたんだい!?


甚兵衛:あ、ああ、ここにあるよ。


女房:は、早く、出してお見せよ。

   早く出しな!


甚兵衛:な、なに言ってやがんでェこんちきしょう。

    いいか、今から俺がここへ金を出すから、

    おめぇそれ見てそこで、座りしょんべんしてバカになるなよ!

    よく見てろ、いいか!?


    さ、五十両(ごじゅうりょう)だ!


女房:あらまァお前さん、ちょいと…!


甚兵衛:なに言ってんだ、ほんとに!


    そらっ、百両(ひゃくりょう)だ!


女房:まァ~お前さんは商(あきな)いが上手(じょうず)だねえ!


甚兵衛:なにを言ってやんでェ!


    ほらっ、百五十両(ひゃくごじゅうりょう)!


    それでもってこれで、二百両(にひゃくりょう)だッ!


女房:【感極まって】

   あァあァりゃりゃァ~~…!


甚兵衛:柱へつかまれ、柱へ!

    だらしのねえ野郎だな!


    それ、二百五十両(にひゃくごじゅうりょう)!

    そしてこれで、三百両(さんびゃくりょう)だッッ!!


女房:【感極まって】

   ひぇェあァへえェへぇ~~~…!

   っみ、水いっぱいおくれ…!


甚兵衛:ほォら見ろ、俺だってそこで水を飲んだんだ。

    ほら、飲め!


女房:【水を飲んでいる】

   ぷは…!

   お前さん、儲(もう)かったねェ…!


甚兵衛:ああ!儲(もう)けようと思ったら、音のする物に限るな!


女房:ほんとだね、音のする物に限るね!


甚兵衛:そうだとも!

    俺ァ今度、半鐘(はんしょう)買ってきて叩こうと思ってんだ!


女房:【笑いながら】

   半鐘(はんしょう)はおよしよ。

   おじゃんになるもの。




終劇




参考にした落語口演の噺家演者様等(敬称略)


桂歌丸

古今亭志ん朝(三代目)



※用語解説



・細工町:

幕府の御細工方同心という武士が住んでいたことに由来。

御細工方同心は、馬具や武具、諸道具などの細かな木工・金工・

革細工を行う職人で、彼らの屋敷があったことからこの町名が付けら

た。


・鍛治町:

その地域に多くの鍛冶職人が居住、刀鍛冶や鉄砲鍛冶、農具を制作する

野鍛冶など様々な鍛冶職人が集まり、その職業から町の名が付けられた

と考えられる。


・昼行燈:

昼間でもぼんやりしていて役に立たない人を揶揄する言葉。

行灯は夜に灯すものなので、昼間に灯しても意味がないことから。


・尼子なんとか:

中国地方三大謀将の一角、尼子経久のこと。

謀略を得意とする人物でありながら、天性無欲正直の人と評される。

家臣が経久の持ち物を褒めるとたいそう喜び、どんな高価なものでも

すぐに与えてしまう癖があり、冬でも着ている着物を脱いでは家臣に

与えて薄綿の小袖一枚で過ごしていたと言われる。万事こんな調子で

あるため、家臣達は気を使って経久の持ち物を褒めず眺めているだけ

にしたと言われる。


・平清盛:

最近は大河ドラマやゲームなどでも登場する事もあるので知名度は

結構上がってるのではなかろうか。

平安時代の平氏の棟梁。

天皇家との結びつきを強め、平家の全盛を築くが、院政勢力と対立、

この制圧には成功するが源氏をはじめとする多くの反平氏勢力の蜂起

を招く。その中で病に倒れ、病没。享年64。


・岩見重太郎:

戦国時代から江戸時代初期の人物で、豊臣秀頼に仕えた薄田兼相と

同一人物であると言われる。講談などで多くの創作的逸話を持つ剣豪

と語られる。


・巴御前:

平安時代末期の信濃国の女性。源義仲の妾。

女性と思えない剛力の女武者で、源義仲最期の戦いである粟津の戦い

の際、最後のご奉公と敵将・恩田八郎の首をねじ切って戦場を脱出、

その後は消息が途絶える。


・金蒔絵:

蒔絵とは漆工芸の代表的な加飾技法の一つで、漆で絵や文様を描き、

漆が固まらないうちに蒔絵粉(金・銀などの金属粉)を蒔いて表面に

付着させ装飾を行う。


・赤と緑の配管工

有名な任〇堂の某兄弟キャラですね。


・細川上屋敷:

現在の日本橋浜町・日本橋久松町エリアに熊本藩細川家の上屋敷があり

、現在は公園として整備されている。

書き起こす際に話の都合上、付け加えました。

「竹の水仙」といい、細川家大活躍。


・百文:

だいたい3250円くらい。


・一分:

だいたい2万円くらい。


・三百両:

当時は四進法計算なので、一分が四枚で一両換算になる。

よって一両は8万円、それが300枚なので2400万円なーりー。


・爪印:

指先に、墨・印肉をつけておすこと。その印。

つめばん。拇印(ぼいん)。


・男のバカと女の利口(りこう)が釣(つ)り合う:

男の馬鹿の方が、女の賢さよりもまし、要領の良い女性は、始末に負えな

いものであるという意味。


・半鐘

主に火災やその他の緊急事態を知らせるために使われる、

小型の釣鐘のこと。江戸時代には火の見櫓に設置され、火事や洪水な

どの際に鳴らされた。今は消防署くらいにしかないのではないだろうか。






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