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現実
やっぱり、現実は厳しい。
どれだけ勉強しても、E判定しか取れない。
どうすればいいんだ。
塾に行くと、天馬とこうちゃんがいた。
「おー、勇希。模試、どうだった?」
「それがさー、全然ダメでさー」
天馬が、口を開いた。
「おれも全然ダメだったんだよ。見る?」
おれは、天馬に模試の結果を見せてもらった。
おれと同じように、国公立がすべてE判定になっている。
そして。
学年順位が、理系170人中150位だ。
「勇希も見せてよ〜」
「わかったよー」
おれは、天馬とこうちゃんに見せた。
天馬が、目を見開いた。
「70位!? すごいじゃん!」
そっか。
おれ。
いつの間にか。
天馬を超えるくらいに、なってたんだ。
「すごい成長だな、勇希」
こうちゃんに褒められると、なんかすごく嬉しくなる。




