前へ目次 次へ 35/114 涙 涙が、ポツポツと溢れる。 だめだ。 高校の教室で泣くなんて、恥ずかしい。 恥ずかしい、のに。 涙が。 涙が、止まらない。 おれは咄嗟にハンカチで目を押さえた。 「はい、残念ながら今回、追試者が2人います。そいつら。明日の放課後、視聴覚室に来い。いいな。返事はいらない、わかっていると思うから」 え、もう1人……? もう1人、いるのか……? それだけでも、おれにとっては救いだった。 仲間が、いる。 仲間が、いるんだ。 その仲間が誰かは、すぐにわかった。