前へ目次 次へ 19/114 文理選択 おれは、市民交流館で勉強をしていた。 「なあ、勇希。おまえ、文系と理系、どっちにすんの?」 こうちゃんが、おれの方にペンを向けている。 「文系かなー。本当は理系がよかったんだけど、理系は結構赤点とか取りすぎてるから文系にしようと思ってるんだけど、天馬は?」 「おれは、理系かなー。将来のこと考えても、理系かなって思ってる」 そっか、とこうちゃんが小声で呟くと、そのままこうちゃんは続けた。 「おれも理系に行こうかなーって思ってる。天馬とは同じクラスになれるかもな」