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転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて恋してしまいました。  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して


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カンガサラ侯爵令嬢視点 もう長く生きられないと諦めました

暗かった空が、ゆっくりと明るくなってきた。

そして、その一点が赤く光る。

その光が世界全体をを強烈に照らし出した。


「きれい!」

私はそれを感動して見ていた。

いつ見ても、朝日が昇る瞬間はとてもキレイだった。

真っ暗だった空を一瞬で照らし出す強烈な光の織り成すドラマ、それはもう未来のない私とは正反対の様だった。



「マイラ、何しているんだ!」

扉を開けて、そんな私を見つけたアスモが慌てて駆け寄ってきた。


「アスモ、日の出がとてもきれいなの」

私は感激して言った。


「いや、それよりも、ちゃんと寝ていないと駄目だろう」

アスモが私に慌てて自分の上着を着せてくれるんだけど。


「大丈夫よ、げほげほ」

私は大きく咳き込んだ。


「ほら、言わないことじゃない」

抱きかかえるようにアスモが私をベッドに連れて行ってくれた。


「でも、アスモ、このきれいな朝日も、もう、いつまでも見られない気がするの」

私はぽつりと言った。


「何を言っているんだ、マイラ。お前は絶対に治るさ」

アスモが力強く言ってくれた。


私はこの病気を治すためにいろんな薬も飲んだし、この病気に良いと言われる事も色々とやった。


でも、どれもこれもあまり効き目はなくて、どんどん体が弱っていくのは私自身がよく判っていた。


もう、来年はこの景色が見られることはないだろう。



私の名前はマイラ・カンガサラ。侯爵家の令嬢だ。


皆は私が恵まれた環境だと言ってくれる。


確かに、この国の最高峰に近い侯爵家の娘である私は経済的には恵まれている。


病気になっても高価な薬代に苦しむということもなかった。結構手厚い看護体制も取られているとは思う。


でも、この病気にさえかからなければ、もっと色々なことが出来たのに!


この肺の病でここ数年ずうーーーーーっと寝込んでいた。


血を吐いてからはほとんど寝たきりだ。


昔はこの辺りをヴィル兄様やアスモと走り回っていた。

とてもそれが懐かしかった。



本来ならばこの春から、アスモやヴィルお兄様と一緒に王立学園で楽しく過ごせるはずだったのに。


アスモの情報では、平民で元気なニーナさんとかいう新入生が入って、王立学園の中をかき回しているらしい。彼女の凄いところは面倒だからと女を相手にしなくて有名なヴィルお兄様に、頼み込んで新入生歓迎パーティーでエスコートさせたり、同級生のトルスティ殿下と喧嘩したり、厳しいと有名なペトラ先生の授業に二回も連続して遅刻してレポートを書かされたりしてると面白おかしくアスモが話してくれた。


私はそんなニーナさんがとても羨ましかった。


もし病気が治ったら、ヴィルお兄様が私をエスコートしてくれるって言ってたから、その事とを聞いてちょっと寂しかったけれど、お兄様は王族で、時には平民の相手もしなければならないというのは良く判っているのだ。病弱な私が入学できなかったというのもあるし……


アスモなんて学生なのに、本当に良く帰ってきてくれる。往復下手したら3日もかかるこの領地まで見舞いに来るのも大変だと思うんだけど……

そこまで無理することは無いって言っているんだけど、私に会いたいからと二週間に一回は帰って来てくれるのだ。私はそれがとてもうれしかった。



だって、もうすぐ私は二度と目を覚まさなくなるもの。


おそらくこのカンガサラの大地の有名な紅葉を見ることもない。


そこまで命はもたないと思う。


それを言うとアスモが悲しむから言わないけれど。


もうあんまり時間はないと思う。


ヴィルお兄様は入学前にお見舞いに来てくれただけだった。


まあ、夏休みに見舞いに来てくれるって言ってくれたけれど、下手したらそこまでもたないかもしれない。


「アスモ」

「どうした。マイラ」

「ううん、何でも無い」

私は首を振った。

ヴィルお兄様に死ぬ前にもう一度お会いしたい。そう思ったのだが、お兄様は王族だ。そんな無理は言っては駄目だ。


「また、皆で子供の時みたいにお庭で遊びたい」

「そうだね。マイラが元気になったら皆で走り回ろう」

「約束ね」

「ああ、約束だ」

私はアスモと指切りした。


もう絶対に出来ないと知りながら……


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。

この話のサイドストーリーがこちら


『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられてしまいました』

https://ncode.syosetu.com/n3874il/
実は地味ダサ令嬢の親友がヒロインでしたと言うお話です。地味ダサ令嬢の凄まじいばかりの行動力の前に翻弄されるヒロインのお話です

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

第一部の紹介は
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。

しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

前の作品

はこちら

『ヒロインに転生したのに悪役令嬢の侍女やらされています!神様から授かったチート能力はド派手な衣装の魔法少女にならないと使えませんでした』

https://ncode.syosetu.com/n2856ii/

― 新着の感想 ―
[一言] ]_・)結核かなぁ………………
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