タンポポの聖女
私の暮らしているエアリー王国は孤児院にいる女の子が10歳になると神殿に行き、聖女であるのか確かめることになっている。
孤児院にいる子は名前や誕生日を知っている子もいれば、私のように何も知らない子もいる。
私の名前と誕生日は孤児院長が決めてくれた。
だから神殿に行く年齢に細かな決まりはないと思う。
だけど私が神殿に行く日は変わらない。
女神様、私を聖女にしないでください!
神殿を始めて見たけれど、余りの荘厳さに唖然とした。
場違いに感じて入りたくないと思っていると神殿から綺麗な服を着た女性が出てきて私の手を引いて神殿の奥に進んでいく。
女性に連れてこられた部屋は神殿の大きさから考えると驚くほど狭い。
高さは違うけれど、馬車と同じくらいだね。
奥の壁に女神様がタンポポに息を吹きかけて綿毛を飛ばしている様子が彫られている。
部屋には台の上に水晶が置いてあるだけで他には何もない。
女性が言うには聖女が触れると水晶が光るらしい。
水晶に触れて早く孤児院に帰ろうと思ったら光った。誤作動だと思ってもう一度触れたらまた光った。はぁ…、とても眩しいです。
女神様ー!
この日から私は聖女になった…。
回復魔法が使える子を聖女と呼んでいるみたいで神殿には聖女が何人もいた。
聖女は上質な生地の白い長袖のワンピースを着る。
ワンピースの胸元にはタンポポが刺繍されていた。
聖女でも孤児は雑草のようなものだからタンポポなのかな。
うまく回復魔法が使えるようになると決められた時間に神殿に来た患者に回復魔法をかける。魔力が尽きると危険だから神官が聖女の様子を観察して無理をさせないようにしている。
その他の時間は女神様にお祈りをしたり、掃除をしたり、読み書き計算や礼儀礼節の勉強などをした。
聖女か確かめるために神殿に来る女の子が少ない気がして神殿長に理由を聞いてみた。
神殿長は気品のある優しそうなおじさんにしか見えない。
「それは孤児院にいる女の子だけが確かめているからだよ。」
「孤児は使い勝手がいいからですか?」
私の嫌味を聞いても神殿長は優しく微笑んでいる。
「それは違うよ。孤児院の子は仕事を探すのが難しいから神殿が協力しているのさ。神官になるのも孤児院の子が優先されるし私も孤児で姉が聖女になったから神殿に来たんだよ。」
思っていた事と全然違う理由だった。
恥ずかしい…。
「服の刺繍がタンポポなのは孤児が雑草だからではないのですか?」
「随分ひねくれた見方だね。聖女が回復魔法で治療した患者さんは結婚するかもしれない。子供を産むかもしれない。たくさんの人を守ってくれるかもしれない。聖女は回復魔法でたくさんの可能性という綿毛を飛ばしているからタンポポなのさ。君も綿毛になって神殿を卒業する日が来るよ。」
綺麗な理由で嬉しくなった!
聖女が綿毛になるときは恐らく結婚だね。
「聖女が綿毛なら神殿長は何ですか?神官は結婚できないのですか?」
「神官も神殿を卒業すれば結婚できるよ。そして神殿長はタンポポの根だよ。根が腐っていたら花は咲かない。たくさんのタンポポが綺麗に咲くように環境を整えるのが私の仕事さ。新しい根が育つまでは神殿長を続けるつもりだよ。」
とても立派な人だと思う。
多くの知らない孤児のために人生を捧げている。
嫌味を言ったのが本気で恥ずかしい…。
「ちなみに神殿長のお姉さんはどこに飛んでいったのですか?」
「当時は王子様の隣で、今は国王様の隣にいるよ。つまり王妃様。そういう事もあるから礼儀礼節を教えているんだよ。」
孤児から聖女になって王妃様って、これ以上はない大出世だよ。
神殿長が結婚相手に困るはずがない。
自ら望んで孤児のために人生を捧げているんだ。
本当に凄く立派な人だよ…。
神殿長にお礼を言って私室に戻った。
治療した後に感謝されるのは嬉しいから聖女になれてよかった。
だけど16歳になってから私の生活が一変した。
突然婚約させられた相手が第2王子だから…。
第2王子は余り評判の良い人ではないそうで神殿長が反対してくれたけれど、国王様に頼まれたらどうしようもないよ…。
難しくて分からないけれど、貴族の反発を抑えるためだって。
第2王子の母親は側妃様で実家が侯爵家という事だけは教えてもらえた。
私は神殿長が反対してくれたことが嬉しい。
孤児のために王族や貴族を相手に声を上げてくれたんだよ!
神殿長が反対する第2王子は最低な人だと思うけれど、私は前を向ける。
初顔合わせの席で第2王子が偉そうに「婚約は君を神殿から出すための口実だ。アーリス辺境伯領に行って僕の功績のために頑張ってくれ」とだけ言って席を立った。
そのあと神殿に戻ることもできず馬車に乗せられてアーリス辺境伯領に向かった。
やっぱり最低な人だったよ!
目的地に着いたのか私を降ろした馬車は引き返していった。
少し離れた場所に仮設テントが並べられ、たくさんの怪我人がベッドで横になっている。
ここからでは怪我の状態がよく見えない…。
急がないと間に合わない人がいるかもしれない!
仮設テントまで走った。
テントの中は余りにも酷い状況だった…。
腕や脚のない人が多くいて包帯から血が滲み出ている。
『お母さん、起きてよ!ねぇ、起きて…。1人にしないで…。嫌だよ…。お母さん…。』
血塗れで倒れている女性を小さな手が揺すっている。
突然脳裏に浮かんだ光景を私は知らない…。
パンッと両頬を叩いて怪我人を見渡した。
今の私は助けることができる!
出血が酷い重傷者から順に回復魔法をかけていく。
痛みに苦しむ声が頭の中で響いている…。
重傷者が残っているのに体の力が抜けていく。
あと3人…、2人…、1人…、まにあった…。
目が覚めるとベッドで寝かされていて横のテーブルには食事と水瓶が置いてあった。
お腹が空いていて喉も乾いていたから食事を掻き込み水で流し込んだ。
周りを見るとたくさんの重傷者が目に入った。
痛みに苦しむ声が頭の中で響き始める…。
ベッドから下りて重傷者から順に回復魔法をかけていく。
血が流れているのを見るのは嫌だ。
私の回復魔法で治せる怪我人を死なせるのは絶対に嫌だ!
◇◆◇◆◇◆◇
ベッドで目が覚めた私は食事を掻き込み水で流し込んだ。
そのあと周りを見て重傷者がいないことに安堵した。
記憶が朧気でここに来て何日経ったのか分からない。
それは気にならないけれど、男性の視線が気になる。
何日も見られていたのかな…。
鎧を着て兜を脇に抱えている男性が私をずっと見ている。
神殿長と似たような雰囲気を感じるから絶対に偉い人だよ。
横目でチラチラ見ていても仕方ないね。
ベッドから下りて男性の正面に立ち視線を合わせた。
「今日は落ち着いていますね。私はアーリス辺境伯、ブライアン・アーリスと申します。あなたのお陰で多くの部下が救われました。本当にありがとうございます。」
孤児に頭を下げて感謝を口にする貴族を始めて見た。
第2王子と神殿で見た貴族は当てにしない方がよさそうだね。
「何故たくさんの怪我人がいるのですか?」
「我が領は魔の森から出てくる魔獣から国を守っています。定期的に魔獣を狩って減らしているのですが、極稀に無数の魔獣が押し寄せてくるのです。原因については調べさせていますが今のところ分かりません。それとですね、お名前を教えていただけませんか?」
名乗るのは初対面の人に挨拶するときの基本だね。
恐らく初対面ではないけれど、記憶にないから初対面だよ!
「申し訳ありません。私はセシリアです。」
「セシリア様、大変助かっているのですがここに来ることになった経緯を教えていただけますか?国には王国騎士団の派遣を要請していますが来たのはセシリア様お一人なのです。」
たくさんの重傷者が出るような現場に聖女の派遣だけを頼む訳が無い。
第2王子は何がしたいの!?
「私は突然第2王子と婚約させられて神殿から出ました。初顔合わせの席で『僕の功績のために頑張ってくれ』と言われてここに連れてこられました。」
私の話を聞いて領主様が拳を強く握りしめて静かに怒っている。
「国への要請を第2王子が握り潰し聖女を派遣すれば解決すると考え、更にセシリア様の功績を自分のものにすると…。余りにも愚かな行為です。セシリア様の回復魔法が非常に優れていたので膠着状態まで持ち返すことができましたが、不愉快ですね…。セシリア様に侍女を2人付けますので湯あみをして着替えてください。体力に余裕がありましたら部下の治療をお願いします。」
第2王子は屑だと分かったから女神様にお祈りしましょう。
屑を吹き飛ばしてください!
「さあ、セシリア様。お邸に行きましょう。私はブリトニーです。よろしくお願いします。」
「私はカーラです。よろしくお願いします。」
美人で気品のあるお姉さん2人に手を引かれて堅牢そうな邸に入りました。
屋内はとても綺麗で今更ながら厳しい現実に気づいたよ…。
湯あみどころか体を拭いてもいない。
服を見ると血塗れだし絶対に汗臭い。
臭いを確認する勇気はありません!
ブリトニーさんとカーラさんは絶対に気づいているよ。
意識すると顔から火が出そう…。
この場から全力で逃げたい…。
「体を綺麗にしてから新しい服に着替えてもらいます。そのあと食事をしてください。これから毎日です!いいですね?」
「はい…。分かりました…。」
ブリトニーさんに返事をしたけれど、孤児を世話するのは嫌じゃないの?
どうしても卑屈に考えてしまう…。
「あの…、私は孤児です。本当にいいのでしょうか?」
私の言葉を聞いたブリトニーさんとカーラさんが驚いている。
「何を言っているのですか!セシリア様がここに来てから10日間も経っています。今日まで最低限の食事だけで怪我人を治療し続けてくださいました。絶望的な状況だったのです…。私とカーラの夫は騎士でセシリア様に命を救われました。大恩人です!私たちがお世話する理由はそれだけで十分です!」
「その通りです!何も遠慮する必要はございません!」
そっか…、2人の旦那様を救うことができたんだ。
「お役に立てて良かったです。重傷者から順に回復魔法をかけていたことは覚えていますが、他の記憶は朧気で迷惑を掛けたり失礼なことをしていないか心配です。大丈夫でしょうか?」
また2人が驚いている。
「記憶に残らないほど必死に回復魔法を使い続けてくださったのですね…。回復魔法を使っているセシリア様は神々しくて話し掛けられませんでした。いつも倒れるように眠るセシリア様をお邸に運ぶべきかブライアン様は凄く悩んでおられました。ですが防護壁を魔獣に破られたときの被害は想像を絶するでしょう。そのため王国騎士団が到着するまでと決めたのですが、残念ながら来ませんでした。皆が申し訳なく思っております…。セシリア様は今日から湯あみをして綺麗な服を着てゆっくり食事をしてください。倒れるまで回復魔法を使わずにお邸で休んでください。私たちが全力でお世話します。」
大丈夫そうだね!
回復魔法を見慣れていないから神々しく見えたのかな?
「今のセシリア様はあばら骨が浮き出ています。艶のあった黒髪も白髪になっています。今日からは絶対に無理しないでください。セシリア様が来てから仮設テントで亡くなりそうだった騎士は全員救われました。大変感謝しております…。」
カーラさんが涙ぐみながら感謝を伝えてくれた。
喜んでもらえると嬉しくて心が温まるよ…。
白髪になっているのは気にならないよ。
聖女はタンポポの綿毛だからね!
2人はとても優しくて私のことを本気で心配してくれている。
それに仮設テントで私の体を拭いてくれていたんだね…。
服の上から見てもあばら骨が浮き出ていることは分からないよ。ワンピースを脱がされても起きなかったと思うけれど、私を起こさないように優しく拭いてくれた。
今も顔はさっぱりしているし髪も重たくない。手も汚れていなかったと思う。
意識すれば簡単に気づくことができるのに私は本当に駄目だね。
2人が何も言わないから私も聞かないけれど、ありがとうございます!
女神様、2人の幸せを守ってください!
湯あみをして綺麗な服に着替えて領主様と一緒に食事をして怪我人を治療する。
充実した生活が何日も続いた。
領主様は若くて格好良いのに奥様がいない。
魔獣と戦う領主様は王都で恐れられているらしい。誰かが戦わなければ国を守れないのに貴族の考えることはよく分からない。
防護壁を破ろうとする魔獣は減ってアーリス辺境伯領の騎士が落ち着いて対処できるようになったけれど、私はいつまでここにいられるのかな…。
とにかく終わりが来るまでは今の生活を楽しもう。
終わりは突然やってくると知っているからね…。
アーリス辺境伯領が落ち着いたことを知ったのだと思う。
訪問することを伝えずに第2王子が突然来た。
国を守っている領主様に無礼すぎる!
急いで辺境伯領の騎士が整列した。領主様と私は騎士の前に立っている。
領主様と一緒にいる時間が長くて自然と隣にいる…。
慣れとは恐ろしいね!
「ようこそおいで下さいました。アーリス辺境伯ブライアンでございます。本日はどのようなご用件でしょうか?」
領主様は第2王子の訪問が不愉快だと全く隠していない。
邸に入れるつもりもなさそうだね。
「君が何度も王国騎士団の派遣を要請していたのか。僕の思った通り回復魔法が使える孤児を派遣するだけで十分だったね。それで派遣した孤児は使い潰したのか?僕のために頑張って死んだというのが一番の美談になりそうだ。生きているなら連れ帰って僕のために仕事をしてもらうよ。」
騎士たちが今にも第2王子を殺しそうな雰囲気だよ。
これに気づけないのは異常だね。
「殿下、セシリア嬢なら私の隣にいます。」
「孤児の名前は知らないよ。髪の色が変わったのか?まあ、回復魔法が使えるなら連れ帰ってあげるよ。一応婚約者だからね。使えなければ領地を救うため魔獣に殺されたことにする。孤児からすれば光栄なことだろ。」
何故かとても寂しい…。
あぁ…、ここの人たちが好きなんだ。
功績をあげるから帰ってほしい。
ここでのんびり暮らしたいから死んだことにしてくれないかな。
「髪は回復魔法を使い続けて白くなりました。私は死んだことにしてください。ここで騎士の傷を治して暮らします。アーリス辺境伯領の負担を少し減らすことができます。」
「それは駄目だね。回復魔法が使える限り君は僕の奴隷だ。早く帰るぞ。ほら、馬車に乗れ!」
聖女を奴隷にしたら王妃様と神殿長が激怒すると思わないのかな。
私より常識を知らない王子は流石に駄目でしょ。
「呆れる程の屑だな。小僧、お前は重罪だ!既に廃嫡されている。陛下にお前を殺す許可をいただいているからここまで無事に来れたのだ。城に戻れば毒杯だ。お前は拷問してから殺すのも有りだと思ったぞ。10秒やるから死に方を決めろ!」
女神様が願いを叶えてくれたのかな。
領主様が吹き飛ばしてくれた…。
「ふ…、ふ、ふざけるなぁー!王太子になる僕を虚仮にしてただで済むと思うなよ!すぐ城に帰る。その孤児とは婚約破棄だ!ここで使い潰されて死ね!」
「あなたに使い潰されるより有意義です。さようなら。」
第2王子は逃げるように帰っていった。
「領主様、今のお話は本当ですか?」
「本当だよ。魔獣に殺されたことにしてもよいことになっている。それより名前で呼んでくれるのはいつなのかな?執務で忙しかったのが原因だろうか?」
ここで私の逃げ道を塞ぐつもりですね!
「お貴族様を名前で呼べません。」
「そんな理由だったのか。君の侍女は貴族だ。問題は解決したね。」
もしかしたらと思っていたけれど、ブリトニーさんとカーラさんは満面の笑みだし騎士たちはニヤニヤしているし、逃げ道を塞がれてしまった。
「セシリア様、私とカーラは貴族です。これで結婚できますね!」
名前を呼んだら結婚はおかしいよ!
もしかしてこれが貴族の常識なの!?
「決まったようだね。婚約期間は6ヵ月にしよう。ウエディングドレスを仕立てなければならないからね。6ヵ月かけても結婚相手と見てもらえなければ私に魅力がないだけだ。今日から本気で口説くよ!」
決まったの!?
だけど6ヵ月もあれば恋愛できるかもしれない。
その日から顔を合わせる度に溶けてしまいそうな甘い言葉を耳元で囁かれるようになった。心臓の音が煩くて顔が熱くて頭がボーっとして体に力が入らなくなり、ブリトニーさんとカーラさんに支えてもらっている。
このまま口説かれ続けると死ぬかもしれない…。
自分の気持ちを正直に伝えよう。
本気で口説かれ始めて3日目だけれど、もう限界です…。
立てなくなる可能性が高いので食事の後に伝えることにした。
「ブライアン様、本気で口説かれる前から好きでした。誠実で優しくて領民を大切にして自ら前線で魔獣と戦う格好良い男性だと思っています。ブライアン様の言葉は刺激が強すぎて死にそうです。お手柔らかにお願いします。」
何で立ったの?
何で笑顔で近づいてくる?
耳元で何か囁くのかな…。
チュッ。
ほ…、ほっぺたにキスされたー!
顔が熱い。
特にキスされた頬が熱い。
頭がボーっとしてきた…。
「ブライアン様、それはお手柔らかではありません!」
カーラさんの言う通りだよー。
「言葉は刺激が強いと言われたから行動で愛情表現しただけさ…。そんなにウルウルした目で見つめられると我慢できなくなるよ。」
「セシリア様、ここには野獣がいます!今すぐお部屋に行きましょう!」
ブライアン様は野獣なんだー。
何を我慢しているのかブリトニーさんに聞いてみよー。
力の入らない私をブリトニーさんとカーラさんが立たせてくれた。
「大変そうだね。私がベッドまで運ぼうか?」
「絶対に駄目です!」
2人の声が重なった。
「急いで婚姻届を用意させるよ。セシリア嬢はサインしてくれると思うからね。」
「絶対にさせません!」
また2人の声が重なった。
2人に支えられて部屋まで行き婚姻届にサインしたら何が起きるのか聞いて気絶した。
ベッドで目が覚めた私は気絶した理由を思い出して気絶しそうになった…。
孤児院と神殿で恋愛と結婚は命懸けだと教えるべきだよ!
ブライアン様が誠実な人で本当によかった。
愛情表現に全然慣れないけれど…。
6ヵ月はあっと言う間だった。
結婚式に孤児院長と神殿長が来てくれたよ。
2人を見たら涙が溢れて止まらなかった…。
私には3人の親がいる。
孤児院長と神殿長と『お母さん』。
この地に根を張って綺麗なタンポポを咲かせるから見ていてね!
楽しんで読んでいただけたら幸いです。